2026年9月27日日曜日

NTTを36万株までナンピン③|154.85円で売った後、なぜ株価は170円台まで上がったのか

2年以上、NTTを買い続けました。

前回の記事はこちら
36万株まで膨らんだ信用建玉を平均154.85円ですべて返済した経緯は、 第2部で振り返っています。

→ NTT36万株を154.85円で全返済②|売却後160円まで上昇、その後急落

最終的な信用買いは36万株。それでも株価はなかなか上がらず、2026年7月28日に平均154.85円ですべて返済しました。

ところが、その後です。

NTT株は一度152円台まで下がったものの、8月に入ると再び上昇。160円、165円、170円と水準を切り上げ、9月には一時176円まで上昇しました。

正直、「なぜ今なんだ」とは思います。

私が36万株を持っていた2年以上、NTTは150円前後で何度も行ったり来たりしていました。それが、全部返済した直後から本格的に上がり始めた。今回は、なぜ長く低迷していたNTTが、このタイミングで急に上昇し始めたのかを整理してみます。

この記事のポイント
・NTT株は長く150円前後で低迷していたが、2026年8月以降に一気に上昇した
・きっかけとしては、1Q決算、自社株買い、レーティング引き上げ、IOWN関連材料が重なっていた
・ただし「このタイミングでここまで上がる」と事前に読むのは難しく、結局はその時にポジションを持っているかどうかが大きい

7月末の160円は、一度失速した

前回の記事では、36万株を返済した翌日の7月29日にNTTが160.3円まで上昇したところまで書きました。

ただ、その2日後の7月31日には152.4円まで急落しています。つまり、この時点ではまだ、「160円を超えたと思ったら、また150円台前半へ戻った」という、それまで何度も見てきたNTTの値動きでした。

ところが今回は、そこからが違いました。

8月6日154.5円。8月7日158.5円。8月14日162.7円。8月21日166.1円。8月31日172.5円。そして9月には175円台まで上昇。一度跳ねて終わりではなく、株価の水準そのものが切り上がっています。

実は、その間に6万株を買い直していた

私は36万株を返済した後、NTTから完全に離れていたわけではありません。

7月末の急落後、151円台で再び6万株を信用買いしました。そして8月6日の決算を挟み、156円台で利確しています。利益にはなりましたが、その直後からNTTは160円を超え、さらに170円台まで上昇しました。

つまり今回の上昇は、36万株を売った後、もう一度かなり近いところまで触っていたことになります。この6万株をもう少し持っていれば、今回の上昇もある程度は取れました。もちろん、所詮はタラレバです。

8月以降、材料が一気に重なった

一番分かりやすい転換点は、8月6日の第1四半期決算です。

NTTは増収増益を確保し、翌日の株価は158.5円まで上昇。ここから160円を超え、その後の上昇につながっていきました。

その裏では、大規模な自社株買いもかなり進んでいました。5月に上限2,000億円の自社株買いを発表していましたが、7月、8月と実際に市場で大きな買い付けを続けています。

さらに8月後半には証券会社の目標株価引き上げが相次ぎ、月末にはIOWNの中核技術が自衛隊の通信基盤へ導入されるとの報道も出ました。

並べてみると、

  • 増収増益の決算
  • 大規模な自社株買い
  • 証券会社の評価引き上げ
  • IOWNの具体化

と、短期間に材料が重なっています。長く150円前後で動かなかったNTTに対して、市場の見方が変わるだけの材料は確かにありました。

その前に、なぜNTT株は160円を割れたのか
今回は170円台まで上昇した背景を振り返っていますが、 その前には2024年から2025年前半にかけて長い下落局面がありました。

なぜ業績が大きく崩れていないNTT株が160円を割ったのかについては、 別記事で整理しています。

→ NTT株はなぜ160円を割れた?2024年以降の下落背景を整理

※この1年の値動きと、主な転換点をまとめたイメージです。

それでも、このタイミングは読めたのか

ここが今回の一番のポイントです。

今振り返れば、「上がる理由はあった」と言えます。ただし、「だから8月から一気に170円台まで上がる」と事前に読めたかというと、かなり難しかったと思います。

自社株買いは5月から分かっていました。IOWNも以前から知られていたテーマです。決算も良かったとはいえ、突然会社の中身が別物になったわけではありません。

それでも、それまでほとんど株価に反映されなかった材料が、ある時点から一気に意識され始めました。株価はそこが難しいところです。

材料があることと、その材料を市場がいつ評価するかは別の話です。後からチャートとニュースを並べれば説明できます。でも、リアルタイムでその瞬間を当てるのは簡単ではありません。

結局、持っていられるかどうか

今回、自分の売買を振り返ると余計にそう思います。

私はNTTを2年以上持ちました。36万株までナンピンし、それを154.85円で返済。その後151円台でもう一度6万株を買い直し、156円台で利確しました。かなり長い期間NTTに触れていたのに、本格上昇の直前ではポジションを持っていませんでした。

もし、あの6万株をもう少し持っていれば。そう考えることはできます。ただ、それも結果を知った後だから言えることです。

結局、こういう上昇を取れるかどうかは、上がる理由を完璧に見つけられるかより、株価が動き出すその瞬間まで持っていられるかどうかなのだと思います。材料を知っていても、先に売れば取れません。逆に、理由を完全に理解していなくても、持っていれば上昇の恩恵を受けることがあります。

現物1万株は、今も持っている

NTTをすべて手放したわけではありません。

現在も現物で1万株を保有しています。信用の36万株、その後の6万株では本格上昇を最後まで取れませんでしたが、現物1万株については今回の170円台への上昇の恩恵を受けています。

今回あらためて感じたこと
材料は後からいくらでも説明できます。
ただ、その材料が株価に反映される瞬間まで持っていられるかは別の話でした。

まとめ

長く150円前後で低迷していたNTTが、2026年8月から一気に170円台まで上昇しました。

振り返れば、決算、自社株買い、証券会社の評価引き上げ、IOWNと、上昇を説明できる材料はいくつもあります。

ただ、なぜそれがこのタイミングで一気に評価されたのか。そこまで事前に読むのは難しかったと思います。

私は36万株を返済した後、6万株を買い直しましたが、それも本格上昇前に利確しました。一方で、現物1万株は今も保有しています。

いつ上がるかは分からない。だからこそ、その時にポジションを持っているかどうか。

今回のNTTは、それをかなり分かりやすく見せてくれました。

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投資に関するご注意

本記事は、筆者自身の投資経験や売買記録をもとにした個人的な振り返りであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。 株式投資には元本割れのリスクがあり、最終的な投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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