2026年5月9日土曜日

【実録】ソフトバンクグループで学んだトレードの現実①|下落を拾ってすぐ売ったら、その後の大相場を逃した話

今回から、ソフトバンクグループの取引を振り返っていきます。

これまでレーザーテックの売買履歴を中心に書いてきましたが、ソフトバンクグループ編は少し性格の違う記録になります。

レーザーテックでは、下落相場の中でナンピンを重ね、信用維持率にも苦しみながら、最後は現物化していく流れが中心でした。

それに対して、今回のソフトバンクグループの最初の取引は、短期売買としてはうまくいった部類に入ります。

実際、下落したところを買い、反発したところで売るという形で利益を出すことができました。

ただ、後から振り返ると、この取引には別の意味での後悔が残りました。

短期では勝てたものの、その後に訪れた大きな上昇相場には、まったく乗れなかったからです。

今回、Googleドライブに保存している売買データから、ソフトバンクグループに関連する取引を抽出して、全体の流れを確認しました。

最初に買ったのは2025年3月で、買値は7,900円台でした。そこからすぐに売却して利益を確定しましたが、数か月後には株価が大きく上昇し、2025年10月には27,065円で再び買うことになります。

この表を見ると、今回のソフトバンクグループ編は、単に「3月の短期売買で利益が出た」という話では終わらないことがわかります。

むしろ、この時に大相場を取り逃がした感覚が、後の高値圏での再エントリーにつながっていったように思います。

ソフトバンクグループ関連取引の一覧
日付 取引 株数 平均単価 損益
2025年3月21日 信用買新規 500株 7,971.6円 -
2025年3月24日 信用売決済 500株 8,133円 +79,467円
2025年10月31日 信用買新規 200株 27,065円 -
2026年3月10日 信用買新規 800株 3,631円 -
2026年4月22日 信用売決済 1,600株 約5,379円 +249,707円

※同日の取引は集計して表示。2026年4月22日の決済は損失決済と利益決済が混在していますが、同日合計ではプラスになっています。

この表だけを見ると、2025年3月の取引は短期売買としてきれいに成功しています。7,900円台で500株を買い、翌営業日に8,133円で売却して、約8万円の利益を確定しました。

ただ、この売買はソフトバンクグループ編の入口にすぎません。この時に早く売ったことで、その後の大きな上昇を取り逃がし、「次は逃したくない」という感情が残ることになります。

この第1部では、2025年3月に行った最初の売買について、当時の判断と、その後に残った感情を記録しておきます。

2025年3月、相場全体が下落していた

最初にソフトバンクグループを買ったのは、2025年3月でした。

当時の相場は全体的に不安定で、日本株にもかなり重い空気が流れていました。

背景には、トランプ政権の関税政策への警戒、米国株安、円高進行、そして半導体やハイテク株への売りがありました。

個別銘柄の材料というより、市場全体がリスクオフに傾いていた時期だったと思います。

ソフトバンクグループも、その流れの中で売られていました。

自分の中では、この下落を見て、「短期なら拾えるのではないか」という意識がありました。

当時は、ソフトバンクグループを中長期で保有するつもりはありませんでした。あくまで、下げた銘柄の反発を狙う対象の一つとして見ていました。

2025年3月当時のソフトバンクグループの週足イメージ

下落した株を買って、反発で売るという発想だった

この頃は、ソフトバンクグループだけを特別に狙っていたわけではありません。

3月の下落局面では、全体的に大きく下げた銘柄を買い、反発したところで売るという短期売買を、いくつかの銘柄で繰り返していました。

ソフトバンクグループも、その流れの中で売買した銘柄の一つでした。

つまり、この時点での自分の見方はかなり明確でした。

ソフトバンクグループを「AI相場の本命として握り続ける銘柄」として見ていたわけではありません。あくまでも、値幅が出そうな銘柄の一つとして、短期的に反発を取るつもりで見ていました。

実際の売買は、2025年3月21日に行いました。

信用で200株を7,971円、300株を7,972円で買い、合計500株を建てました。そして翌営業日の3月24日に、すべて8,133円で売却しています。

損益としては、200株分で31,910円の利益、300株分で47,557円の利益となり、合計では79,467円のプラスでした。

数日で約8万円の利益。短期売買としては、十分にうまくいった取引だったと思います。

2025年3月のソフトバンクグループ取引まとめ

当時は、持ち続ける銘柄だとは考えていなかった

この時点で、自分はソフトバンクグループを長く持つ銘柄だとは考えていませんでした。

ソフトバンクグループは、AI、Arm、ビジョン・ファンド、投資先の評価、米国ハイテク株、為替など、さまざまな材料で大きく値動きする銘柄です。

夢がある一方で、値動きの荒さも大きいという印象がありました。

そのため、自分の中では、「安心して長く保有する銘柄」というよりも、「値幅が取れたら早めに降りる銘柄」という位置づけでした。

相場全体も不安定で、米国株も荒れ気味でした。円高も進んでおり、関税政策への警戒感も残っていました。

そうした地合いを考えれば、信用で長く引っ張るより、利益が出た段階で確定させるのは自然な判断だったと思います。

当時の自分としては、この売買を特に失敗だとは思っていませんでした。

むしろ、下落を拾って反発で売るという狙い通りの取引ができたことで、きれいに決まった売買だと感じていました。

短期では正解だったが、大きな相場は取れなかった

ただ、相場はそこで終わりではありませんでした。

短期売買として見れば、この取引は成功です。実際に利益も出ていますし、無理をせず、欲張らずに利益確定できています。

数字だけを見れば、特に問題のない取引です。

しかし、その後、ソフトバンクグループの株価は大きく上がっていきました。

3月に7,900円台で買っていたにもかかわらず、自分はその上昇をまったく取れていません。

もし保有を続けていれば、結果はまったく違っていたはずです。

もちろん、これは後から見ればそう言えるという話です。

当時の自分には、そこまで引っ張る判断はありませんでした。実際、その局面で持ち続けるのは簡単なことではありません。

それでも、後になって株価が大きく上昇していくのを見ると、「あの時、持っていれば」と思ってしまうのも事実でした。

この「勝ったのに取り逃がした感覚」は、負けた時とは違う種類の後悔として残りました。

勝ったのに後悔が残るという感覚

相場では、負けた時だけでなく、勝った時にも後悔が残ることがあります。

今回がまさにそうでした。

利益は出ています。損をしたわけでもありません。

それでも、自分が買った価格帯よりはるかに上まで株価が上昇していくのを見ると、「もっと取れたのではないか」という感情が出てきます。

これは、数字の問題だけではありません。

自分が安いところで買っていたことを知っているからこそ、その後の上昇が強く意識に残ります。

利益確定したはずなのに、まるで自分だけ相場に置いていかれたような気持ちになることがあります。

この感情は、その後の判断にかなり影響します。

次に同じ銘柄を見る時、冷静にチャートを見ているつもりでも、心のどこかで、「前回は早く売りすぎた」「今度こそもう少し取れるかもしれない」と考えてしまうからです。

損失を取り返したくなるのと同じように、取り逃がした利益を取り返したくなる。

この感情もまた、売買判断を狂わせる要因になると思います。

株を30年やっていても、感情はなくならない

私は株を30年やっています。

高値掴みの怖さも知っています。ナンピンの危うさも、信用取引で余力が削られていく怖さも経験してきました。

それでも、感情がなくなるわけではありません。

「あの時、持っていればよかった」

「もう少し握っていればよかった」

「売るのが早すぎた」

こうした感情は、経験年数に関係なく出てきます。

むしろ、経験があるからこそ、「この銘柄は以前も触った」「自分なら次はうまくやれる」という意識が出てしまうこともあります。

相場で怖いのは、何も知らないことだけではありません。

知っているつもりになること。

一度うまくいった銘柄を、わかったつもりで扱ってしまうこと。

そして、過去の成功体験を次の売買に持ち込んでしまうこと。

これもかなり危険だと感じています。

ソフトバンクグループの2025年3月の取引は、まさにその入口になりました。

短期では勝てた。しかし、その後の大相場を逃したことで、「次は逃したくない」という感情が自分の中に残ったのです。

まとめ

2025年3月のソフトバンクグループ取引は、短期売買としては成功でした。

7,900円台で500株を信用買いし、8,133円で売却。利益は合計79,467円。

数字だけ見れば、十分に悪くない取引です。

当時の自分は、ソフトバンクグループを長く持つべき銘柄だとは考えていませんでした。

値動きが大きく、材料も派手で、夢はあるけれど安定感には欠ける。

そう考えていたからこそ、下落を拾って反発で売るという短期売買に徹しました。

この判断自体は、当時の相場環境を考えても、決して不自然ではなかったと思います。

ただ、結果として、その後の大きな上昇は取れませんでした。

そして、その事実が、「あの時、持っていればよかった」という感情を残しました。

この感情は、後の売買に少なからず影響することになります。

数か月後、私は再びソフトバンクグループを見ることになります。

その時、株価はすでに大きく上昇していました。

高い。危ない。

そう思いながらも、「まだいけるのではないか」「今度こそ乗り遅れたくない」という気持ちが強くなっていきます。

次回は、AI相場の熱狂の中で、高値圏だとわかっていながら買ってしまった2025年10月の取引について書きます。

2026年5月7日木曜日

レーザーテック売買記録・まとめ|勝ったというより、生き残ったトレード

これまで、レーザーテックの売買をフェーズごとに振り返ってきました。

最初は小ロットのスイングトレード。
そこから徐々にポジションが大きくなり、下落局面でのナンピン、含み損の拡大、追証リスク、そして最終的な現引きまで。

結果だけを見れば、今回のレーザーテック売買は悪くありませんでした。

去年までに現引きしていた200株に加え、今回さらに現引きを進めたことで、最終的には合計600株の保有になりました。

資産形成という意味では、確かに成果はありました。

しかし、今回のトレードを単純に「成功」と言ってしまうのは、かなり危険だと思っています。

なぜなら、その途中経過は決して綺麗なものではなかったからです。

判断ミスもありました。
余力管理の甘さもありました。
本当に買いたい場面で買えなかった悔しさもありました。
追証の可能性が頭をよぎった場面もありました。

今回のトレードは、勝ったというより、なんとか生き残ったトレードだった。
これが、今の正直な感想です。





株価推移で見るレーザーテックの激しさ

まず、今回のトレードを振り返る前提として、レーザーテックの株価推移を整理しておきます。

レーザーテックは2024年の高値圏から大きく下落し、2025年春にはかなり厳しい局面を迎えました。

その後は回復に向かいましたが、その間の値動きは非常に大きく、簡単な相場ではありませんでした。

今振り返っても、この局面で平常心を保つのは簡単ではなかったと思います。

特に、下落の途中では、

「もう十分下がっただろう」

と思って買い、さらにその後も下がるという場面が何度もありました。

この値動きの中で、自分は売買を続けていたわけですが、結果的に見れば、その判断の多くは紙一重だったと感じています。


ナンピンしなかった場合との差

今回の売買で大きなポイントになったのが、2024年11月から2025年3月にかけてのナンピンです。

この期間、自分はレーザーテックを合計1,100株買い増しました。

平均取得単価は約15,632円です。

もちろん、その時点では「ここが底だ」と確信して買っていたわけではありません。

下がったから買う。
さらに下がったからまた買う。
長期的には戻るはずだと思って買い増す。

そんな形でした。

今から見ると、このナンピンは結果的に大きく効きました。

仮に、この1,100株を2026年2月5日の終値28,890円で評価すると、取得単価との差はこうなります。

28,890円 − 15,632円 = 13,258円

これが1株あたりの差額です。

1,100株では、

13,258円 × 1,100株 = 約1,458万円

手数料や信用金利、実際の売却タイミングなどは単純化していますが、ナンピンによって増やした1,100株が、後の回復局面で大きな含み益につながったことは間違いありません。

もし、このナンピンをしていなければ、この回復分は取れていませんでした。

そう考えると、ナンピン自体は結果的に大きな意味がありました。

ただし、ここで「ナンピンしてよかった」で終わらせてしまうと、今回の本当の反省を見失います。


本当に買いたいところで買えなかった

今回、一番大きな反省点は、ナンピンしたことではありません。

むしろ逆です。

本当に買いたいところで、もう買えなかったことです。

トランプ関税の影響で相場が急落した局面では、レーザーテックも大きく売られました。

結果的に見れば、そのあたりはかなり安い水準でした。

もし余力が十分に残っていれば、追加で買いたいと思える場面でした。

しかし、実際には買えませんでした。

理由は単純です。

余力がなかったからです。

それまでにナンピンを重ねていました。
他の保有株も下落していました。
信用維持率も悪化していました。

下手に買い増せば、さらに追証リスクが高まる状態でした。

目の前にチャンスがあるように見えても、資金余力がなければ何もできません。

このとき、自分はただ株価を見ているしかありませんでした。

これが一番悔しかった。

相場が大きく下げたとき、安く買える人と、ただ見ているしかない人がいます。

今回の自分は、後者でした。

つまり、ナンピンはした。
でも、余力を使い切るのが早すぎた。

本当においしい場面で、もう動けなかった。

これが最大の反省です。


損切りしていた場合はどうだったか

もう一つ考えておきたいのが、もし途中で損切りしていたらどうなっていたかです。

株クラでは、下落時の鉄則としてよく、

「損切りをためらうな」

と言われます。

これは確かにその通りだと思います。

特に信用取引を使っている場合、含み損を抱えたまま耐え続けることは、追証や退場につながる危険があります。

損切りできないことが、致命傷になる場面は確かにあります。

では、自分のレーザーテックのケースではどうだったのか。

2024年11月から2025年3月にかけて買い増した1,100株。
平均取得単価は約15,632円。

仮に、平均取得単価から10%下落したところで損切りしていたとします。

売却価格は約14,069円。
損失は1株あたり約1,563円。
1,100株では約172万円の損失です。

20%下落で損切りしていれば、売却価格は約12,506円。
損失は約344万円。

30%下落で損切りしていれば、売却価格は約10,942円。
損失は約516万円。

この数字だけを見ると、損切りしなかった方が良かったように見えます。

なぜなら、その後レーザーテックは大きく戻ったからです。

もし10%損切りしていたら、実現損約172万円に加えて、その後の回復を取り逃がしていました。

20%損切りでも、30%損切りでも同じです。

結果論だけで言えば、損切りせずに持ち続けたことで、後の回復を取ることができました。

ただし、ここで勘違いしてはいけません。

「損切りしなかったから正解だった」

という単純な話ではないからです。

もし、その後も株価が戻らなかったら。
もし、さらに下落していたら。
もし、追証が発生していたら。

その場合、損切りしなかったことは正解ではなく、致命傷になっていた可能性があります。

今回助かったのは、自分の判断が完璧だったからではありません。

相場が戻ったからです。

そこを勘違いすると、次に同じことをしたときに大きく負けると思っています。


損切りか、ナンピンかではない

今回の教訓は、損切りが正しいとか、ナンピンが正しいとか、そういう単純な話ではありません。

大事なのは、どちらを選ぶにしても、資金管理ができているかどうかです。

余力が十分にある。
現引きする資金計画もある。
銘柄に対する長期的な見方も変わっていない。
そのうえで下落時に買い増す。

これは戦略です。

一方で、

余力がない。
信用維持率が危ない。
下がったら祈るしかない。
損切りもできない。
現引きする資金も足りない。

この状態で持ち続けるのは、戦略ではありません。

ただの我慢です。

今回の自分は、正直に言えば、その境界線にいました。

ナンピンしたこと自体は、結果的に利益につながりました。

しかし、その過程で余力を失い、本当に買いたい暴落局面で買えなくなった。

さらに、損切りせずに耐えたことも、結果的には良かったものの、一歩間違えれば追証に追い込まれていた可能性があります。

つまり、今回のトレードは、

「うまくやった」

のではなく、

「助かった」

という表現の方が近いのです。


現引きという出口があったこと

今回のトレードで救いになったのは、最終的に現引きする方針を持っていたことです。

自分の基本戦略は、保有株を担保に信用買いを使い、利益を出しながら、最終的には現引きして保有株を増やしていくというものです。

このやり方は、自分の投資スタイルには合っています。

短期で細かく売買して勝つタイプではありません。
チャートを綺麗に読んで、底値と高値を当てるタイプでもありません。

正直、チャートは今でもよくわかりません。

上がっているか、下がっているか。
そのくらいしかわかりません。

それでも、長期で持ちたい銘柄を信用で買い、最終的に現物に移すという考え方は、自分には合っていると思っています。

ただし、現引きは万能ではありません。

現引きするには資金が必要です。
そこまで耐える余力も必要です。

現引きという出口を持っていても、途中で追証になれば意味がありません。

だからこそ、信用取引を使うなら、最初から現引きまで含めた資金計画を持っておく必要があります。


相場に助けられたことを忘れない

今回の結果を、自分の実力だけだとは思っていません。

相場全体が回復し、レーザーテックにも追い風が吹いたことで、最終的に助かった部分がかなり大きいと思っています。

もし相場の回復が遅れていたら。
もしレーザーテックの反発が弱かったら。
もし他の保有株も戻らなかったら。

結果はまったく違っていたかもしれません。

つまり、今回のトレードは、自分の判断だけで勝ったわけではありません。

相場に助けられた部分が大きい。

これは必ず認識しておく必要があります。

投資で一番危ないのは、相場に助けられた成功を、自分の実力だと勘違いすることです。

たまたま助かった経験を、自分の必勝パターンだと思い込む。
これをやると、次に大きく負けます。

今回のレーザーテックは、結果だけを見れば成功です。

でも、自分の中では成功体験というより、警告に近い経験でした。


今後のルール

今回の反省を踏まえて、今後は以下を意識したいと思います。

まず、ナンピンは最初から段階を決めること。

下がったから買う。
さらに下がったからまた買う。

このやり方では、いざ本当の暴落が来たときに余力が残りません。

次に、暴落時用の余力を必ず残すこと。

今回のように、目の前にチャンスがあっても買えない状態は避けたい。

本当に買いたい局面で買えること。

これが投資ではかなり重要だと感じました。

そして、信用維持率には常に余裕を持つこと。

含み損に耐える力は、精神力ではありません。

資金余力です。

追証が近づいた状態で「耐える」と言っても、それはただ祈っているだけです。

最後に、相場に助けられた成功を、自分の実力と勘違いしないこと。

今回の結果は良かった。

でも、同じことをもう一度やって良いとは思っていません。


勝ったというより、生き残った

レーザーテックの売買は、これで一区切りです。

最終的には、保有株を増やすことができました。

去年までに現引きしていた200株に加え、今回の現引きで合計600株。

数字だけを見れば、良い結果だったと思います。

しかし、自分の実感としては、

「勝った」

というより、

「なんとか生き残った」

という感覚の方が強いです。

ナンピンは結果的に効きました。
損切りしなかったことも、結果的には利益につながりました。
現引きによって保有株も増やせました。

でも、その裏側では、余力を失い、本当に買いたいところで買えず、追証リスクに怯えた場面もありました。

今回の一番の教訓は、損切りかナンピンかではありません。

余力があるかどうか。

これに尽きます。

余力があれば、下落はチャンスになります。

余力がなければ、下落は恐怖になります。

今回、自分はその両方を経験しました。

だからこそ、この売買記録を残しておきたいと思います。

次に同じような暴落が来たとき、ただ見ているだけにならないために。

そして、相場に助けられた成功を、自分の実力だと勘違いしないために。



レーザーテックの売買記録は、これで一区切りです。

ただ、自分の投資人生は、この一銘柄だけでできているわけではありません。

株式投資歴30年の中では、他にも大きく勝った銘柄、失敗した銘柄、握り続けて資産形成につながった銘柄があります。

次回からは、また別の売買記録も振り返っていきたいと思います。

2026年5月6日水曜日

【実録】レーザーテックで学んだトレードの現実⑤|総選挙相場に乗って、最後は現物600株へ

 フェーズ④では、2025年10月31日の利確によって、レーザーテックのポジションを大きく整理しました。

高い単価の建玉を売却し、全体として利益が出る形にする。
それによって信用余力を回復させ、他の銘柄にも入りやすい状態を作る。

同時に、レーザーテックの平均単価も大きく引き下げることができました。

あの時点でようやく、ただ耐えるだけの状態から、少しずつ次の展開を考えられる状態になっていました。

そして迎えたのが、2026年1月です。

年明けの相場は、総選挙報道とそれに伴う政策期待によって大きく上昇しました。
日本株全体に追い風が吹き、レーザーテックにもその流れが及びます。

ここで、長く続いたレーザーテックのトレードは、最後の整理局面に入ります。



年明け、相場の空気が変わった

2025年の春は、本当に厳しい相場でした。

トランプ関税による急落が直撃し、レーザーテックだけでなく、他の保有株も大きく下落しました。

ナンピンしたくても、すでに余力はありませんでした。
最悪期には信用維持率が50%を下回り、追証の危険も見えていました。

その時は、最悪の場合には借入まで考えていました。

そこから考えると、2026年1月の相場上昇は、本当に大きな転機でした。

総選挙への思惑、政策期待、そして日本株全体の上昇。
その流れに乗る形で、レーザーテックも大きく戻していきました。

ただ、ここで大事だったのは、上がったことそのものではありません。

上がった場面で、どう動くかでした。


1月14日、売却と現引きを同時に進める

まず大きな動きになったのが、2026年1月14日です。

この日、レーザーテックを複数回に分けて信用売決済しました。

売却単価は、

33,980円。
33,990円。
35,100円。

かなり高い水準で売却することができました。

同じ日に、13,755円の建玉100株を信用現引しています。

つまり、高く売れるものは売って利益を確定し、残したいものは現物に変える。
この二つを同時に進めた日でした。

以前の自分なら、上がったらすぐに全部売っていたかもしれません。
あるいは、もっと上がると思って何もできなかったかもしれません。

でもこの時は違いました。

売るものと残すものを分ける。
信用ポジションを減らしながら、長く持てる形に変えていく。

ようやく、ポジションを自分で整理できる状態まで戻ってきたのだと思います。


1月15日、さらに整理を進める

翌日の2026年1月15日にも、売却と現引きを続けました。

この日は、34,080円で100株を信用売決済。
そして、14,550円の建玉100株を信用現引しました。

前日に続いて、上昇局面を利用しながら信用ポジションを減らしていきます。

ここで意識していたのは、単に利益を出すことだけではありません。

信用取引のまま持ち続けると、相場が下がった時にまた維持率の問題が出てきます。
どれだけ含み益が出ていても、信用で持っている限り、相場急落時の不安は消えません。

だからこそ、残したい株は現物にする必要がありました。

利益を確定するだけでなく、次に大きく下がった時にも耐えられる形にしておく。
それが、この時の大きな目的でした。


1月22日、総選挙相場の上昇に乗る

次の大きな山場は、2026年1月22日です。

この日、レーザーテックを38,670円で100株、信用売決済しました。

38,670円という水準は、ここまで苦しんできたことを考えると、かなり大きな回復でした。

2025年春の急落時には、ここまで戻るとは簡単には思えませんでした。
ナンピンしたくても余力がなく、ただ耐えるしかなかった時期を考えると、この売却は大きな意味がありました。

同じ日に、14,965円の建玉100株を信用現引しています。

ここでも、やっていることは同じです。

高く売れるものは売る。
残したいものは現物にする。

総選挙報道による相場上昇は、間違いなく追い風でした。
正直に言えば、この上昇に助けられた部分は大きいです。

ただ、その上昇をただ眺めていたわけではありません。

上昇局面を使って、信用ポジションを減らし、現物株として残せる形に変えていきました。


2月9日、最後の現引き完了

そして、2026年2月9日。

レーザーテック100株を、14,555円で信用現引しました。

これで、2026年1月から進めてきた現引きは完了です。

2026年に入ってから現引きした分は、以下の通りです。

日付株数現引き単価
2026年1月14日100株13,755円
2026年1月15日100株14,550円
2026年1月22日100株14,965円
2026年2月9日100株14,555円

合計400株。

さらに、前年までにすでに200株を現引きしていたため、最終的にレーザーテックの現物保有は合計600株となりました。


一時は追証まで意識した信用ポジションが、最終的に現物600株に変わった。

これは、自分の中ではかなり大きな意味がありました。

もちろん、相場に助けられた部分はあります。
総選挙報道と政策期待による相場上昇がなければ、ここまできれいに整理することは難しかったと思います。

それでも、上がった場面で売るものを売り、残すものを現引きできたことは、結果的に大きかったです。


危険な信用ポジションから、持ち続けられる現物株へ

このフェーズで一番大きかったのは、利益の金額ではありません。

レーザーテックのポジションが、危険な信用ポジションから、持ち続けられる現物株に変わったことです。

フェーズ①では、小ロットで簡単に小遣い稼ぎができると思っていました。

フェーズ②では、下落相場でナンピンを繰り返しました。

フェーズ③では、余力がなくなり、追証リスクまで見えました。

フェーズ④では、ポジションを整理して余力を回復しました。

そしてフェーズ⑤では、総選挙相場の上昇を利用して、最後の信用ポジションを整理し、現引きを完了させました。

ここでようやく、レーザーテックのトレードは一区切りです。


相場に助けられたが、最後は整理できた

今回のトレードを振り返ると、きれいな勝ち方ではありません。

最初から計画通りだったわけでもありません。
途中では、完全に余力がなくなり、追証まで考えました。

正直、危ない場面もありました。

それでも、最後まで投げずに耐えたこと。
そして、相場が戻った時に、きちんとポジションを整理したこと。

この二つが、最終的な結果につながりました。

2026年1月の総選挙相場は、大きな追い風でした。
ただ、その追い風が来た時に、何をするかが大事でした。

高く売れるものは売る。
残したいものは現引きする。
信用ポジションを減らし、現物として長く持てる形に変える。

その結果、レーザーテックは最終的に現物600株となりました。

一時は追証まで考えたポジションが、最終的には長く持ち続けられる株になった。

これで、長く続いたレーザーテックの売買は一区切りです。

次回は、この一連のトレードから何を学んだのか。
成功だったのか、失敗だったのか。
そして、今後の自分の投資にどう活かすのかを振り返ります。

2026年5月5日火曜日

【実録】レーザーテックで学んだトレードの現実④

 

追証危機からの回復編。退場寸前から、相場に救われた話

自分のレーザーテックのトレードは、大きく4つのフェーズに分かれています。

フェーズ①では、小ロットでのスイングトレード。
フェーズ②では、下落相場でのナンピン。
フェーズ③では、2025年4月のトランプ関税ショックによる急落。

そして今回のフェーズ④は、そこからの回復編です。

ただし、これは「自分のトレードがうまくいって大勝した話」ではありません。

むしろ、自分の感覚としては、

相場に救われた

という表現が一番近いです。

2025年4月の急落局面では、レーザーテックだけでなく他の保有株も大きく下落しました。

信用倍率は一時50%を下回り、追証の危険が現実味を帯びるところまで追い込まれました。

最悪の場合、追証に対応するために借入をすることまで考えました。

そこから相場は予想以上のスピードで回復していきます。

日経平均は2025年10月31日に52,411.34円で引け、連日の史上最高値更新となりました。

米国株も、2025年6月27日にS&P500とNASDAQ総合指数が過去最高値を更新し、4月の関税ショックからの回復が鮮明になっていました。

4月の時点では地獄のような相場でしたが、10月にはまったく別の景色になっていたのです。


回復は始まったが、すぐに安心できたわけではない

4月の急落後、相場全体は少しずつ戻り始めました。

しかし、自分の口座がすぐに安全になったわけではありません。

信用取引で大きなポジションを抱えていたため、少し上がれば助かりそうに見える一方で、翌日に下がればまた追証の危険が見えてきます。

この時期は、利益を狙うというより、まずは生き残ることが最優先でした。

そのため、信用倍率を回復させるために、利益が出ていた他の銘柄のポジションを一部利確しました。

本来であれば、その銘柄はまだ持っておくつもりでした。

しかし、この時の最優先事項は利益を最大化することではありません。

まずは信用倍率を安全圏まで戻すこと。

追証の危険を遠ざけること。

そのためには、利益が出ている銘柄を売ってでも、余力を回復させる必要がありました。

信用取引では、個別銘柄ごとの損益だけでなく、口座全体として退場しない状態を維持できているかどうかが重要でした。


回復相場でも、ナンピンを続けた

相場全体が回復に向かっても、レーザーテックの含み損がすぐに解消したわけではありません。

そこで、自分は回復相場の途中でもナンピンを行いました。

売買履歴を見ると、2025年8月26日に15,685円で100株、9月3日に15,045円で100株を信用買いで追加しています。

これは、ただポジションを増やしたかったからではありません。

高値圏で建てた信用買い建玉が残っていたため、少しでも平均単価を下げ、株価が戻った時に含み損を解消しやすくする狙いがありました。

もちろん、ナンピンにはリスクがあります。

4月の時点では、すでに信用倍率が50%を下回り、追証の危険まで出ていました。

その反省から、この時期は信用倍率120%以上を維持することを意識しながら、余力の範囲内で慎重に買いを入れていきました。

損失を取り返すために無理に買い増すのではなく、相場の回復を見ながら、平均単価を下げるための追加買いでした。


100株を現引きし、信用建玉を軽くした

また、他の取引で利益が出たこともあり、その資金を使って、レーザーテックの信用買い建玉の一部を現引きしました。

売買履歴では、2025年10月6日に12,835円で100株を信用現引しています。

信用買いのまま持ち続けるのではなく、一部を現物株に変えることで、信用取引のリスクを少しでも下げるためです。

100株という数量は、全体のポジションから見れば大きな割合ではありません。

それでも、当時の自分にとっては大事な一手でした。

以前の自分なら、他の取引で得た利益をさらに買い増しに使っていたかもしれません。

しかし、この時は違いました。

まずは信用倍率を守る。

信用建玉を少しでも軽くする。

次に大きな下落が来ても、すぐに追証にならない状態を作る。

この意識は、4月の追証危機を経験したからこそ生まれたものです。


信用倍率120%以上を意識するようになった

前回の反省から、この回復局面では信用倍率を120%以上に維持することを強く意識しました。

4月の最悪期には、信用倍率が50%を下回りました。

株価が下がるたびに、口座全体の余力が削られていく。

もう少し下がれば追証になるかもしれない。

最悪の場合、借入してでも対応しなければならないかもしれない。

あの恐怖は簡単には忘れられません。

信用倍率120%以上を維持しようとすると、追加で買いたい場面でも我慢しなければなりません。

利益が出ている銘柄を利確する必要もあります。

現引きによって信用建玉を減らす必要もあります。

それでも、このフェーズでは、

どれだけ利益を伸ばすかより、二度と追証寸前まで追い込まれないこと

を優先しました。

信用取引で一番怖いのは、株価の下落そのものではありません。

下落に耐える余力がなくなることです。


10月後半、含み損が解消し始める

2025年10月後半になると、レーザーテックの株価は徐々に戻り始めました。

10月21日の終値は21,340円。
10月27日には22,310円まで上昇しました。

このあたりで、長く抱えていた含み損はかなり解消してきました。

4月には信用倍率が50%を下回り、追証のために借入まで考えていました。

そこから考えると、含み損が消えていく感覚は、本当に大きな安堵でした。

ただ、ここでまた別の迷いが出てきます。

ここで利確すれば、ようやく楽になれる。

もう追証の恐怖に怯えなくて済む。

一方で、

「まだ上がるのではないか」

「半導体関連に資金が戻ってきているなら、もう少し持ち続けたい」

「せっかく地獄の4月を耐えたのだから、ここで終わらせるのは早いのではないか」

という思いもありました。

下落時は恐怖で売れませんでした。

しかし、含み損が解消した後は、今度は欲で売れなくなります。

結局、この時点では利確せず、さらなる上昇を狙って持ち続ける判断をしました。


10月30日、レーザーテックがストップ高

その判断が大きく報われたのが、2025年10月30日でした。

この日、レーザーテックは終値28,575円、前日比+5,000円、+21.21%となり、ストップ高で年初来高値を更新しました。

背景には、米国半導体株高、AI関連株への資金流入、アナリスト評価の引き上げ、決算前の思惑買いなどがありました。

この時、自分はレーザーテックを信用買いで2000株分建てていました

正確には、「現物株を2000株保有していた」というより、信用買い建玉を2000株分持っていた、という表現になります。

1株あたり5,000円の上昇だったため、単純計算では、

5,000円 × 2000株 = 1,000万円

この1日だけで、信用買い建玉の評価益は一気に1,000万円増えたことになります。

4月には追証の危険があり、借入まで考えていたポジションが、10月には大きな評価益を生むポジションに変わっていました。

ただし、この時点ではまだ利確していません。

評価益はあくまで評価益です。

実際に利益として確定するまでは、また株価が下がれば消えてしまう可能性があります。

それでも、このストップ高は、自分にとって大きな転機でした。


翌10月31日、高単価の建玉を優先して利確した

そして翌日の2025年10月31日、自分は大きくポジションを整理しました。

売買履歴を見ると、この日はレーザーテックの信用売決済と現引きが合計12回、合計1200株分記録されています。

ここで意識したのは、単に一部を売ることではありませんでした。

なるべく単価の高い信用買い建玉を選んで決済することを意識しました。

高い単価で建てていたポジションをそのまま残すと、今後また株価が下がった時に、再び含み損を抱えやすくなります。

逆に、高単価の建玉を優先して処分できれば、残ったポジションの平均単価を大きく下げることができます。

この日は、ストップ高翌日の強い株価水準を利用して、高単価の建玉を中心に利確しました。

すべての建玉が大きな利益になったわけではありません。

しかし、全体で見れば利益が出るように調整しながら、ポジションを整理しました。


余力を回復し、次の銘柄に入りやすくした

この利確によって、信用建玉は軽くなり、口座の余力も回復しました。

これにより、追証リスクを下げるだけでなく、次の投資にも動きやすくなりました。

もしレーザーテックの信用買い建玉を重く抱えたままだと、他の銘柄にチャンスがあっても入りにくくなります。

余力が足りなければ、買いたい銘柄があっても買えません。

だからこそ、このタイミングでポジションを整理し、余力を回復させたことは大きかったと思います。

利益を確定するだけでなく、次に動ける状態を作る。

これも、10月31日の利確の大きな目的でした。


平均単価を大幅に引き下げ、保有を続けやすくした

さらに大きかったのは、レーザーテックの残りポジションの平均単価を大幅に引き下げられたことです。

回復相場の途中ではナンピンを行い、平均単価を下げていました。

そこに加えて、10月31日に高単価の建玉を優先して決済したことで、残ったポジションの平均単価はさらに下がりました。

平均単価が高いままだと、少し株価が下がっただけで、すぐに含み損に戻ってしまいます。

しかし、平均単価を大きく下げておけば、多少の下落があっても余裕を持って見られるようになります。

つまり、10月31日の利確は、単に利益を確定しただけではありません。

残りのレーザーテックを長く持ち続けるための整理

でもありました。

高単価の建玉を処分する。
平均単価を下げる。
信用余力を回復する。
他の銘柄にも入りやすくする。
それでも、レーザーテックの上昇余地は残す。

このバランスを取るための利確でした。



【画像挿入ポイント】

ここに今回作成した画像を挿入するのがおすすめです。

画像の役割は、
「フェーズ④で守りを固め、10月末にポジションを整理し、その余力がフェーズ⑤につながった」
という流れを視覚的に整理することです。

画像キャプション案

2025年10月の回復局面でポジションを整理し、年明けの総選挙報道相場へつなげた流れ


次のチャンスに動ける状態を作れた

10月31日の利確は、次のフェーズにもつながっていきます。

単価の高い信用買い建玉を優先して決済し、全体で利益が出るように調整しました。

その結果、レーザーテックのポジションは整理され、信用余力も大きく回復しました。

年明けには、総選挙報道をきっかけに日本株が大きく上昇しました。

もし10月31日にポジションを整理せず、信用余力がないままだったら、この年明けの上昇相場には十分に乗れなかったかもしれません。

レーザーテックのポジションを軽くし、平均単価を下げ、余力を回復していたからこそ、次の相場で他の銘柄にも入りやすくなりました。

フェーズ④は、追証危機からの回復編でした。

しかし同時に、次のチャンスに備えるための準備期間でもありました。


最後に

フェーズ④は、大きく勝ったフェーズというより、相場に救われたフェーズでした。

2025年4月のトランプ関税ショックでは、信用倍率が50%を下回り、追証の危険が現実味を帯びました。

最悪の場合は、借入まで考えました。

そこから日経平均や米国株が大きく回復し、半導体関連株にも資金が戻ってきました。

自分も、利益の出ていた他の銘柄を利確し、回復相場の途中でナンピンして平均単価を下げ、他の取引利益で100株を現引きし、信用倍率120%以上を維持するよう努めました。

そして10月後半、レーザーテックの株価回復によって含み損が解消。

ここで利確するか迷いましたが、さらなる上昇を狙って持ち続けました。

その結果、10月30日のストップ高で、信用買い建玉2000株分に対して、1日で評価益が1,000万円増えることになりました。

翌10月31日には、高単価の建玉を優先して利確し、全体で利益が出るように調整しました。

これにより、ポジションを整理して余力を回復し、他の銘柄にも入りやすくなりました。

さらに、レーザーテックの平均単価を大幅に引き下げることができ、今後も保有を続けやすい形に変えることができました。

ただ、この経験で一番残ったのは、利益の大きさではありません。

退場しなければ、相場が助けてくれることもある。
しかし、退場しないためには、ただ祈るのではなく、ポジションを修正し続ける必要がある。

これが、フェーズ④で得た一番大きな教訓です。

次回は、レーザーテックで回復した余力をもとに、年明けの総選挙報道による上昇相場にどう乗っていったのかを振り返ります。



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2026年5月4日月曜日

フェーズ③|下落相場で追証寸前まで追い込まれた局面(2025年4月)

 

フェーズ②では、下落局面においてナンピンを繰り返し、ポジションを積み上げていった。

結果として含み損は拡大していたが、相場の反発を前提とした運用を継続していた。

ただし、2025年4月の下落局面に入る前の時点で、すでにリスクは高まっていた。


3月末時点のポジション状況

通常、自身のルールとして信用倍率は100%を下回らないように管理している。
これは、下落局面での追加対応を可能にするためである。

しかし、2025年3月末は配当権利取りを意識し、ポジションを増加させた。

その結果、

  • 信用倍率は約80%まで低下
  • 余力は通常よりも少ない状態

となっていた。

また、権利落ち時点では一部ポジションに含み益があったが、
利確は行わず、そのまま持ち越している。

この判断により、

余力を回復させる機会を失った状態で4月に入ることになった。


トランプ関税による市場下落

2025年4月初旬、トランプ政権の関税政策強化をきっかけに、
市場全体でリスクオフの動きが強まった。

米国市場では、

  • NASDAQの下落(ハイテク株中心)
  • S&P500の連続下落

が発生し、日本市場にも波及した。

日経平均も、

  • 数日間で大きく下落
  • 先物主導の売りが継続

といった状況となった。


保有ポジションへの影響

この局面では、個別銘柄ではなく、
ポートフォリオ全体が同時に下落した。

保有していた

  • 半導体関連
  • 銀行株
  • 景気敏感株

はいずれも下落し、分散効果は機能しなかった。

レーザーテックについても同様に、急落している。




短期間での損失拡大

今回の局面で特に問題となったのは、損失のスピードである。

3月末の配当権利落ちから、
トランプ関税ショックによる最悪期までの期間は、

およそ10日程度

に過ぎない。

この短期間で、

評価額は約1億円近く減少

している。


この動きは、現物のみでは発生しにくく、
信用取引特有のレバレッジが影響している。

  • 下落幅以上に評価額が減少
  • 維持率が急速に悪化
  • 対応時間が極端に短くなる

といった特徴が顕著に表れた。


4月前半の値動きと最悪期

チャートの通り、4月前半は下落が加速している。

  • 4月7日〜9日:底値圏で推移(最安付近)
  • 4月10日:急反発し11,000円台へ回復

この期間において、

  • 含み損は急拡大
  • 信用維持率は急低下

し、最悪期には

維持率50%割れ目前

まで低下した。


ナンピン不能の状態

3月末時点で信用ポジションを増やしていた影響により、

  • 余力はほぼ枯渇
  • ナンピンが不可能

な状態となっていた。

その結果、

下落に対して何もできない状態で損失が拡大する構造となった。


信用取引のリスク

今回のケースでは、信用取引の特徴が明確に表れている。

  • 短期間で損益が大きく変動する
  • 下落時に余力が急速に失われる
  • 維持率の低下により強制的な判断を迫られる

特に今回のように、

10日程度で1億円規模の損失変動が発生する点は、
信用取引のリスクとして認識すべきポイントである。


反発局面と回復

4月10日以降は反発に転じる。

  • 11,000円台へ急回復
  • その後12,000円を超えて推移
  • 上昇基調へ移行

この動きにより、

  • 信用維持率は改善
  • 追証リスクは回避

された。


評価

本局面は、戦略的な回避というよりも、

  • 下落が一段で止まったこと
  • 反発までの期間が短かったこと

に依存する部分が大きい。


本フェーズの整理

  • 配当前にポジションを増加(信用倍率80%)
  • 利確を見送り余力を回復できず
  • 相場全体の下落に巻き込まれる
  • 約10日で約1億円規模の評価減
  • ナンピン不能状態
  • 維持率50%付近まで低下
  • 反発により回避




今回のポイント

本局面の本質は、

余力管理とレバレッジ管理の問題

である。

特に、

  • 配当狙いによるポジション増加
  • 利確見送り
  • 下落シナリオ未想定

が重なったことで、

短期間での大幅なリスク顕在化につながった。


次フェーズ

次のフェーズでは、
この反発局面をどのように活用し、
回復に繋げたかを整理する。

2026年5月3日日曜日

【トレード記録②】レーザーテック|下落相場、ナンピンで積み上げたポジション

 

全体像

まず、今回の期間を全体の流れの中で整理します。


本記事では、この中のフェーズ②に該当する期間を振り返ります。


フェーズ②:下落相場でのナンピン


当時の前提認識

2024年に入っても、相場はこれまでと同様に
ボックス圏で推移していると考えていました。

上昇と下落を繰り返す中で、
下げた局面では買い、戻したところで処分する、
というパターンを継続する想定でした。

そのため、下落局面に対しては警戒よりも、
買い場としての認識が強かったです。


売買の実態

実際の売買履歴を時系列で整理すると、以下のようになります。

高値圏からの買い下がり

  • 2024/05/31 40,120円
  • 2024/06/06 34,360円
  • 2024/07/18 29,830円
  • 2024/07/26 25,775円
  • 2024/08/02 22,785円
  • 2024/08/07 22,270円

この時点では、
**「想定通りに安く買えている」**という認識でした。


2024年8月:一時的な回復

  • 2024/08/15 28,645円(売却)

急落後の反発により、含み損は一度解消されました。

ただしこの時は、
一部ポジションのみ利確し、大半は継続保有としました。

上昇継続の可能性を考慮し、
ポジションを完全に外すことへの抵抗があったためです。

今振り返ると、この時点で一度すべて整理する選択肢もありました。


その後の下落局面

その後も買い増しは続きました。

  • 2024/10/16 22,395円
  • 2024/10/23 21,070円
  • 2024/11/01 19,640円
  • 2024/11/14 18,140円
  • 2024/11/18 17,810円
  • 2024/11/26 16,685円
  • 2024/12/20 14,965円

さらに2025年に入っても、買い増しを継続しました。

  • 2025/02/05 15,420円
  • 2025/02/26 14,555円
  • 2025/02/28 13,755円
  • 2025/03/18 14,550円
  • 2025/03/28 13,595円
  • 2025/03/31 12,835円

結果として、
下落に対して継続的に買い増しを行う形となりました。


想定と異なっていた点

この期間で想定と異なっていたのは、以下の点です。

  • 戻りが想定より弱い
  • 下落の継続期間が長い
  • 反発しても高値を更新しない

ただし当時は、これらを明確なトレンド転換とは捉えず、
従来のレンジの範囲内と解釈していました。


精神面での変化

振り返ると、
下落そのものに対するストレスは限定的でした。

これまでの投資経験上、
株価が下落している時間の方が長いことには慣れていたためです。

一方で、負担が大きかったのは次の点でした。

  • 買い増し余力の減少
  • 損失確定を伴う売却判断の難しさ
  • ポジション調整の選択肢の減少

価格の上下そのものよりも、
対応の自由度が下がっていくことが負担となっていました。

売れば損失が確定する。
しかし、買い増しする余力も減っていく。

その結果、
少しずつ身動きが取れなくなっていく感覚がありました。


2025年3月末時点のポジション

最終的なポジションは以下の通りです。

  • 信用買い:1,900株
  • 平均取得単価:約23,000円
  • 当時の株価:12,680円

含み損:約1,960万円


売買履歴を振り返ると、
「安くなったから買う」を繰り返した結果、ポジションが積み上がった
という状態になっていました。

また、2024年8月の一時的な回復局面で
ポジションを縮小しきれなかったことも、大きな分岐点でした。


次のフェーズへ

この後、外部要因(トランプ関税)の影響もあり、
状況はさらに変化していきます。

次回は、このポジションがどのような局面を迎えたのかを整理します。


続く


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【トレード記録①】レーザーテック|小ロットスイングで売買を繰り返していた期間

小ロット回転で勝ち筋を探った1年半

― レーザーテック前半戦の記録(2023年〜2024年前半)

■ はじめに

今回は、レーザーテックでのトレードのうち、2023年から2024年前半にかけての初期フェーズを振り返ります。 本記事は、自身のトレードを見直し、今後に活かすための備忘録として記録しています。

■ フェーズ概要(2023年〜2024年前半)

この期間に行っていたのは、特別な手法ではなく、非常にシンプルなスイングトレードの繰り返しでした。

  • チャートを日々確認する
  • 「割安」と感じたら買う
  • 「割高」と感じたら売る

明確なルールや指標があったわけではなく、値動きを見ながらの主観的な判断が中心でしたが、 逆に言えば「難しく考えすぎない」ことを意識していました。

■ トレード戦略(シンプルスイング)

  • 小ロット(100〜200株)での売買
  • 数日〜数週間のスイング
  • 深追いしない
  • 「安いと思ったら買い、高いと思ったら売る」を徹底

大きく勝つことよりも、無理をしないことを重視したスタイルでした。

■ 売買の特徴

  • エントリーは2万円〜4万円のレンジ
  • 上昇すれば比較的早めに利確
  • 下落時は様子を見ながら対応

トレンドを取りにいくというよりも、レンジ感覚での回転売買が中心でした。

■ 良かった点

  • 小ロットにより精神的に安定していた
  • 相場観が養われた
  • 自分のトレードの型の原型ができた

■ 反省点・課題

一方で、このトレードには明確な限界、そして大きな危険もはらんでいました。

  • 利益を伸ばしきれない
  • 強いトレンドに乗れない
  • 判断が主観に依存している

特に印象的だったのは、大きな上昇を取り逃している点です。 実際には株価が2万円台から3万円後半まで上昇する局面がありましたが、 細かく利確を繰り返していたため、その値幅を十分に取り切ることができませんでした。

また、この手法はシンプルであるがゆえに、相場環境によってリスクが顕在化します。

  • 下落相場ではナンピンが増え、含み損が拡大しやすい
  • 上昇相場では早売りにより利益の取りこぼしが発生する

つまり、下げ相場では損失が膨らみやすく、上げ相場では利益を取り切れない構造を持っていました。

■ このフェーズで得た学び

この期間を通じて得た学びは、シンプルな手法の有効性と、その限界の両方でした。

「安いと思ったら買い、高いと思ったら売る」だけでも一定の成果は出せますが、 その裏側には明確な弱点も存在していました。

  • 下落局面ではナンピンによりリスクが積み上がる
  • 上昇局面では早売りにより利益を取り逃す

この経験から、次第に考え方が変わっていきます。

  • 利益確定を急ぎすぎていないか
  • ポジションを維持できないか
  • 平均単価をコントロールできないか

また、自分の中で明確になったポリシーの一つが、 「基本的に損切りはせず、下落時はナンピンで対応する」というものでした。

■ まとめ

2023年から2024年前半にかけてのトレードは、 「安いと思ったら買い、高いと思ったら売る」というシンプルな繰り返しでした。

この積み重ねの中で、相場観やトレードの基礎は確実に身についていきました。

しかし同時に、

  • 下落局面ではナンピンによりポジションが膨らむ
  • 上昇局面では利益を取り逃す

という構造も見え始めていました。

そしてこの「割安と判断すれば買う」という行動は、 相場が下落トレンドに入ったときに大きく裏目に出ます。

下げるたびに「まだ安い」と判断して買い増し、 さらに下がればまた買う――

気がつけばポジションは膨らみ、 含み損も比例して大きくなっていく状態になっていきました。

そしてここから、トレードは次のフェーズへと移ります。

次章:下落相場で地獄のナンピン

ナンピンを繰り返すたびに平均単価は下がる一方、 含み損は静かに、しかし確実に積み上がっていく――

そんな局面に突入していきます。

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レーザーテック売買履歴|2023-2026 トレード記録

今回のトレードは、レーザーテックを対象に、2023年から2026年にかけて継続的に行ってきた売買の記録です。

本記事は、自身のトレードを振り返り、今後の改善に活かすための備忘録としてまとめています。


基本戦略はシンプルで、
「下落局面では分割して買い、上昇局面では段階的に利益確定する」
という回転売買を軸としています。

特に意識したのは、
一度に大きなポジションを取るのではなく、価格帯ごとに細かくエントリーとエグジットを行うことです。

その結果として、売買を重ねながら平均取得単価のコントロールを図っています。


■ フェーズ別のトレード戦略

  • ① 2023年〜2024年前半:小ロットでの売買の繰り返し
  • ② 2024年後半:下落トレンドでのナンピン
  • ③ 2025年:底値圏の仕込み
  • ④ 2025年後半〜2026年:上昇トレンドでの回収

※各フェーズの詳細については、後続の章で個別に掘り下げて解説していきます。

■売買履歴

約定日 取引区分 回数 合計数量 平均単価(円) 備考
2026/02/09信用現引110014,555現物化
2026/01/22信用売決済 / 現引220026,818利確+現引
2026/01/15信用売決済 / 現引220024,315利確+現引
2026/01/14信用売決済 / 現引550027,765売り多め
2025/10/31信用売決済 / 現引12120026,000大量利確日
2025/10/06信用現引110012,835底値圏
2025/09/03信用買新規110015,045
2025/08/26信用買新規110015,685
2025/03/31〜02/05信用買新規660014,775ナンピン
2024/12/20〜11/01信用買新規550017,848
2024/10/23〜10/01売買混在880023,500回転
2024/09/27〜08/02売買混在660024,500
2024/07/26〜05/31信用買新規550030,771高値帯
2024/05/01〜04/03売買混在10100040,000天井圏
2024/03/19〜02/20売買混在880040,300高値圏回転
2024/01/17信用買新規110036,110
2023/11/01〜06/21売買混在9120022,000初期フェーズ

■ 取引のポイント

  • 下落局面での分割エントリー(ナンピン)
  • 上昇局面での段階的な利益確定
  • 売買の繰り返しによる平均取得単価の最適化
  • 一括勝負ではなく、リスク分散を重視した運用

一般的にナンピンは、いわゆる「株クラ」においてはリスクの高い手法とされることが多く、下落トレンドが継続した場合には損失が拡大しやすい傾向があります。

一方で、適切な資金管理と分割エントリーを前提とした場合、平均取得単価を引き下げることで、株価が反転・上昇した局面で利益を伸ばせる側面もあります。

本トレードでは、この点を踏まえたうえでポジションを構築しています。


■ 時系列での整理

2024年の高値圏では、段階的に利益確定を実施。

その後の下落局面では、買い下がりによってポジションを積み上げ、
2025年の底値圏では、比較的低い価格帯で一定数量の取得を行いました。

そして、2025年後半から2026年にかけての上昇局面では、
再び分割して売却を行い、利益の回収を進めています。


■ 最終的なポジション

  • 信用取引で構築したポジションの一部を現引き
  • 回転売買で利益を確保しつつポジションを整理
  • 最終的に600株の現物株を保有

このように、回転売買によってリスクを抑えながら利益を積み上げつつ、将来的な上昇も見据えて現物として残す――短期と中長期の両方を意識したポジション構築となりました。

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【実録】ソフトバンクグループで学んだトレードの現実①|下落を拾ってすぐ売ったら、その後の大相場を逃した話

今回から、ソフトバンクグループの取引を振り返っていきます。 これまでレーザーテックの売買履歴を中心に書いてきましたが、ソフトバンクグループ編は少し性格の違う記録になります。 レーザーテックでは、下落相場の中でナンピンを重ね、信用維持率にも...