2026年7月5日日曜日

村田製作所④|急騰にバブル感。現物300株を売却した理由

今回は、村田製作所の取引振り返りの第4部です。

第3部では、信用ポジションを整理し、一部を現引きして現物300株を残したところまでを書きました。 信用取引分は、最終的にプラスで整理できましたが、村田製作所を完全に手じまいしたわけではありません。

今回振り返るのは、その後に残っていた現物300株を、なぜ売却したのかという判断です。

この記事のポイント
・村田製作所の現物300株を2026年6月1日に売却
・実現損益は+2,645,262円
・売却理由は、直近の急騰にバブル的な過熱感を感じたこと
・村田製作所の事業やAI需要を否定したわけではない
・大きな利益になった一方で、途中の信用リスクには反省も残る

結果として、2026年6月1日に現物300株を売却し、売買履歴上の実現損益は+2,645,262円となりました。

数字だけを見ると、かなり大きな利益です。 ただ、この記事で書きたいのは「持っていたら上がったので売った」という単純な話ではありません。

売却の大きな理由は、村田製作所の株価が短期間で急上昇し、自分には少しバブル的な過熱感があるように見えたことです。

村田製作所という会社の魅力がなくなったと思ったわけではありません。 AIデータセンター向け需要やMLCC需要の拡大も、材料としては十分に理解できます。

それでも、株価の上がり方があまりに速い。 ここで欲張りすぎる必要はない。 そう考えて、現物300株を売却することにしました。

残っていたのは現引きした300株

第3部までで、信用ポジションはほぼ整理していました。

最初に信用買いした1,000株は、決算後の下落で大きな含み損になりました。 その後、下落局面でさらに1,000株を買い増し、株価回復後に1,700株を信用返済売りしています。

この信用返済売りで、実現損益は+72,320円。 そして、残りの一部を現引きし、最終的に現物300株を保有する形になりました。

この300株は、最初から長期保有目的で新規に買った現物株ではありません。 信用建玉の一部を現引きして、結果的に現物として残した株です。

2025年12月30日時点では、村田製作所を現物300株保有していました。 当時の時価は3,246円。 評価額は973,800円でした。

この時点では、まだ「この300株をどうするか」は明確に決めていませんでした。 信用ポジションを整理した後に残した現物株なので、慌てて売る必要はない。 一方で、絶対に長期保有し続けると決めていたわけでもありません。

あくまで、信用取引の整理後に残したポジション。 株価の動きや材料を見ながら、どこかで売却する可能性もある株でした。

株価は短期間で急上昇した

2026年に入ってから、村田製作所の株価は大きく上昇しました。 特に目立ったのは、5月後半から6月にかけての動きです。

細かい日々の値動きをすべて並べると読みづらくなるので、主なポイントだけ整理します。

日付 株価 メモ
2026/5/25 終値 7,928円 5月後半の上昇局面
2026/5/29 終値 9,625円 短期間で大きく上昇
2026/6/1 高値 11,125円/終値 10,490円 現物300株を売却した日
2026/6/18 高値 12,850円 その後も上昇継続
2026/6/19 終値 11,750円 高値圏を維持

※株価は記事作成時点で確認した参考値です。

5月25日の終値7,928円から、6月1日の高値11,125円までを見ると、わずか数営業日で約4割上昇しています。

自分が売却した6月1日は、まさにこの急上昇の途中でした。 売却単価は10,735円です。

後から見れば、その後さらに上がった場面もあります。 ただ、これは結果論です。

6月1日の時点で見ていたのは、すでにかなり速いスピードで株価が上がっていたということでした。

村田製作所は大型株です。 小型材料株のように軽く動く銘柄ではありません。

その大型株が、短期間でここまで急上昇する。 しかも、材料が出るたびに一気に買われているように見える。 この値動きに、少し危うさを感じました。

上昇の背景はAIとMLCC

もちろん、株価が上がった背景には理由があります。

村田製作所はMLCC、つまり積層セラミックコンデンサで強い企業です。 スマホや自動車向けのイメージが強い会社ですが、ここにAIデータセンター向け需要という新しい期待が乗ってきました。

AIサーバーでは、大量の電力を安定して供給する必要があります。 また、ノイズを抑え、回路を安定して動かすことも重要です。

そのため、高性能MLCCの需要が増えるという見方があります。

AIサーバー向けの部品需要が増える。 高性能MLCCの需給が引き締まる。 値上げ期待が出る。 村田製作所がAI関連銘柄として見直される。

この流れ自体は理解できます。 むしろ、材料としてはかなり強いと思います。

村田製作所はもともと電子部品の有力企業ですし、MLCCでの競争力もあります。 AI関連の資金が半導体メーカーだけでなく、電子部品メーカーにも広がるという見方も自然です。

なので、今回の売却は「村田製作所の将来性を否定した」という話ではありません。 事業内容にも、成長材料にも、納得できる部分はあります。

ただし、株価は別です。

どれだけ良い材料でも、短期間で一気に織り込まれすぎると、そこには過熱感が出ます。 自分が見ていたのは、会社の良し悪しというより、株価の反応の速さでした。

自分にはバブル的な過熱感に見えた

今回の売却判断で一番大きかったのは、ここです。

自分には、村田製作所の株価上昇が少しバブル的に見えました。

もちろん、本当の意味でバブルだったのかは分かりません。 株価はその後も上がるかもしれませんし、AIサーバー向け需要が本当に業績を大きく押し上げる可能性もあります。

実際、そういう期待があるからこそ、株価は大きく上がっていました。

ただ、自分の感覚では、上昇のスピードが速すぎました。

売却時に感じたこと
材料そのものは理解できる。
ただ、株価の反応が速すぎる。
ここからさらに欲張るより、いったん利益を確定した方がよいと判断しました。

材料が出る。 証券会社の評価が上がる。 AI関連として注目される。 値上げ期待が広がる。 そして株価が一気に買われる。

この流れは、うまく乗れれば大きな利益になります。 一方で、期待が先に走りすぎると、少しの失望で大きく下がる可能性もあります。

特に、急騰した後の株価は怖いです。

上がっている時は、まだ上がるように見えます。 材料も強く見えます。 市場の雰囲気も前向きになります。

だからこそ、売りにくくなります。

ただ、ここで「まだ上がるかもしれない」と思って持ち続けると、いつの間にか出口を失うことがあります。

今回の村田製作所は、まさにその迷いが出やすい局面でした。

まだ上がるかもしれない。 でも、すでに十分上がっている。 材料は強い。 でも、期待もかなり乗っている。

この中で、自分は一度利益を確定する方を選びました。

2026年6月1日に現物300株を売却

実際の売却は、2026年6月1日です。

取引内容は以下の通りです。

日付 取引 株数 単価 実現損益 メモ
2026/6/1 現物売却 300株 10,735円 +2,645,262円 急騰後に過熱感を感じて売却

現物300株を、10,735円で売却。 売買履歴上の実現損益は、+2,645,262円でした。

第3部で整理した信用返済売りの利益+72,320円を合わせると、村田製作所の一連の取引における実現損益は+2,717,582円となります。

これに加えて、保有中の配当も別途あります。

結果だけ見れば、大きな利益です。 ただ、ここで「うまくいった」とだけ書くと、かなり雑な振り返りになります。

この利益は、かなり大きな信用リスクを取った結果でもあります。

最初の信用買い1,000株は重かった。 決算後に株価が下落し、含み損を抱えました。 その後、さらに1,000株を信用買いしてナンピンしました。 一時的には信用で2,000株を抱えていたことになります。

株価が戻ったから、結果として利益になりました。 しかし、株価がさらに下がっていれば、かなり苦しい展開になっていたはずです。

最後に現物300株を高値圏で売却できたことは良かった。 ただ、それだけで途中のリスクが正当化されるわけではありません。

利益確定としては良かったが、反省も残る

今回の現物売却だけを見ると、判断としては悪くなかったと思います。

急騰後に過熱感を感じ、残っていた現物300株をすべて売却した。 利益額も大きく、村田製作所の取引を完結させるには十分な結果でした。

また、村田製作所を否定して売ったわけではなく、株価の織り込み方を見て売った点も、自分としては納得しています。

良い会社でも、どこまでも持ち続ける必要はありません。 強い材料があっても、株価が先に走りすぎたと感じれば、利益確定する判断はあります。

反省点
現物売却の利益は大きかったものの、最初に信用で1,000株を買った時点でポジションは重すぎました。
下落後にナンピンする前提があるなら、最初の買いはもっと軽くしておくべきでした。

一番大きい反省は、やはり最初の入り方です。

最初に信用で1,000株を買った時点で、ポジションが重すぎました。 その後、下落局面でナンピンする前提があるなら、最初の買いはもっと軽くしておくべきでした。

結果的に、ナンピンが効いて利益になりました。 しかし、それは株価が戻ったからです。

信用取引で大きく抱えた状態で、さらに下落が続いていたら、かなり危ない取引になっていました。

現物300株の売却益が大きかったため、取引全体としては成功に見えます。 でも、途中経過まで含めると、手放しで良い取引とは言えません。

利益になったからこそ、むしろ冷静に見ておく必要があります。

自分の投資スタイルでは、含み損になった時に損切りするより、ナンピンや保有継続で対応することが多いです。 そのやり方自体をすぐに変えるつもりはありません。

ただ、そのスタイルを続けるなら、最初のポジションを軽くすることはかなり重要です。

ナンピンする余地を残す。 信用で抱えすぎない。 上がった時には欲張りすぎず、どこかで利益を確定する。

村田製作所の取引は、その重要性を改めて感じた取引でした。

村田製作所の取引はこれで完結

2026年6月1日の現物300株売却によって、村田製作所の一連の取引は完結しました。

最初に買った時は、ここまで大きな利益になるとは思っていませんでした。 むしろ途中では、決算後の下落で含み損になり、かなり苦しい時期もありました。

そこからナンピンし、信用ポジションを整理し、一部を現引きし、最後に急騰局面で現物300株を売却する。 結果としては、大きな利益で終えることができました。

ただ、今回の取引から残しておきたいのは、利益額そのものではありません。

一番大事なのは、ポジション管理です。

株価が上がれば、信用取引のリスクは見えにくくなります。 ナンピンが成功すれば、最初の入り方の悪さも忘れがちになります。 大きな利益が出ると、危なかった部分まで正しかったように感じてしまいます。

でも、それは違います。

注意点
今回は大きな利益で終わりましたが、途中では信用で大きなポジションを抱えていました。
株価が戻らなければ、かなり苦しい取引になっていた可能性があります。

今回の村田製作所は、最後にうまく売れた取引ではあります。 一方で、途中ではかなり大きなリスクを取っていた取引でもあります。

利益になったことは素直に良かった。 ただし、次も同じようにうまくいくとは限りません。

村田製作所編の締めとしては、こう整理しています。

急騰局面で過熱感を感じ、現物300株を売却した判断は悪くなかった。 しかし、そこに至るまでの信用ポジションは重く、反省点も多かった。

大きな利益で終わった取引だからこそ、最初の入り方とポジション管理を忘れないようにしたいと思います。

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2026年7月3日金曜日

村田製作所③|株価回復で信用整理へ。ナンピンは成功だったのか

今回は、村田製作所の取引を振り返る第3部です。

第1部では、村田製作所を買った理由と決算跨ぎの判断。
第2部では、決算後の下落とナンピン判断を振り返りました。

第3部では、その後の株価回復と、信用ポジションの整理を見ていきます。

この記事のポイント
・下落後のナンピンが、信用取引分の利益につながった
・2025年10月に信用返済売りと現引きでポジションを整理した
・ナンピンは成功だったが、信用で大きく入ったリスクは残った
・現引きして残した300株の売却は、第4部で扱う

株価が戻り、整理できる局面へ

最初に村田製作所を買ったのは、2024年7月30日です。

3,498円で1,000株を信用買いしました。
金額にすると約350万円です。

電子部品株としての魅力や大型株としての安心感もあり、この時点ではそこまで大きなリスクを取っている感覚はありませんでした。

しかし、その後の決算後下落で含み損になります。

自分のトレードでは、含み損になったからすぐに損切りするという発想はあまりありません。
基本的には、持ち続けるか、さらに下で買い増すかです。

村田製作所でも、2,000円台での買い増しは考えました。
ただ、そこでは動かず、さらに下がる可能性を見て待ちました。

結果的に、2025年5月1日に1,894円台で1,000株を信用買いしています。

ここで焦って2,000円台で買い増さず、1,900円割れ付近まで待てたことは、今回の取引では大きかったと思います。

もちろん、買い増し後にさらに下がっていれば、損失は広がっていました。
ただ、今回に限って言えば、この買い増しが後の利益につながりました。

その後、株価は回復し、2025年10月には信用ポジションを整理できる水準まで戻ってきました。

実際の売買履歴

村田製作所の主な売買履歴を整理すると、以下のようになります。
第3部では、信用返済売りと現引きまでを対象にします。

日付 取引 株数 単価 損益 メモ
2024/07/30 信用買新規 1,000株 3,498円 - 最初の買い
2024/12/02 配当入金 1,000株 22.86495円 +22,864円 配当入金
2025/05/01 信用買新規 1,000株 約1,894.4円 - 下落後の買い増し
2025/05/13 信用現引 200株 1,894円 - 買い増し分の一部を現物化
2025/06/06 配当入金 1,000株 25.4055円 +25,405円 配当入金
2025/10/06 信用返済売り 1,700株 約2,910円 +72,320円 信用ポジションを大きく整理
2025/10/06 信用現引 100株 1,894円 - 一部を現物化
2025/11/28 配当入金 200株 30円 +4,782円 配当入金
2025/12/05 配当入金 1,800株 25.4055円 +45,729円 権利時点の保有分に対する配当
2025/12/30時点 現物保有 300株 時価3,246円 評価額973,800円 年末時点で現物300株を保有

売買履歴上、第3部で中心になる実現損益は、2025年10月6日の信用返済売りによる+72,320円です。

配当入金も確認できますが、この記事では補足扱いにします。
中心は、信用買い、ナンピン、返済売り、現引きまでの流れです。

信用返済売りでは、ナンピンが効いた

2025年10月6日に、信用分のうち1,700株を約2,910円で返済売りしました。
この返済売りでは、+72,320円の利益になっています。

利益額だけを見ると、そこまで大きくありません。
しかし、この取引はかなり重要でした。

最初に買った1,000株は、3,498円です。
その後、株価は大きく下落しました。

もし最初の1,000株だけを持ち続けていたなら、2,910円で売っても損失で終わっていたはずです。

そこで効いたのが、2025年5月の買い増しです。

1,894円台で1,000株を買い増したことで、平均単価は大きく下がりました。
その結果、株価が2,900円台まで戻った時点で、信用取引分をプラスで整理できる状態になりました。

今回よかった点
2,000円台で焦って買い増さず、1,900円割れ付近まで待てたこと。
この買い増しが、信用取引分をプラスで整理するうえで大きく効きました。

もちろん、これは結果論でもあります。
買い増した後にさらに下落していれば、損失はさらに大きくなっていました。

それでも、今回に限って言えば、買い増し価格を慎重に選んだことは良かった点だと思います。

信用分をすべて売らず、一部を現引きした

この取引では、信用建玉をすべて返済売りしたわけではありません。

2025年5月13日に200株、2025年10月6日に100株を現引きしています。
合計で300株です。

現引きは、新しく買ったわけではなく、信用建玉を現物株に切り替えた取引です。

信用のまま持ち続けるより、現物にしておけば返済期限や信用維持率のプレッシャーからは切り離せます。
もちろん株価下落リスクは残りますが、信用で抱え続けるよりは心理的に楽になります。

村田製作所では、信用ポジションの大半を返済売りで整理し、一部は現引きして現物として残しました。

すべてを信用のまま抱え続けず、株価が戻ったところで大部分を返済売りする。
一方で、下で買えた一部は現物化して残す。

この形にできたことで、信用取引のリスクをかなり落とすことができました。

2025年末時点では300株を現物保有

2025年12月30日時点では、村田製作所を現物で300株保有していました。

時価は3,246円。
評価額は973,800円です。

ここまで来ると、当初の含み損局面とはかなり見え方が変わっています。

2024年7月に3,498円で信用買いした後、株価は大きく下落しました。
しかし、2025年5月に1,894円台で買い増し、株価が戻ったところで信用分を整理できました。

最終的には、信用分の大半を返済売りし、300株を現物として残す形です。

信用で大きく抱えたポジションを、株価回復局面で返済売りと現引きに分けて整理した。
ここが、第3部で一番大事なところです。

それでも、信用で大きく入ったリスクは残る

今回のナンピンは、結果的には成功でした。
少なくとも、信用返済売りをプラスで終えるうえでは大きな役割を果たしました。

ただし、信用で大きく入っていたリスクは残ります。

最初の信用買いは、3,498円で1,000株。
その後、1,894円台でさらに1,000株を信用買いしています。

一時的には、村田製作所だけで信用建玉が2,000株ありました。

株価が戻ったからよかったものの、買い増し後にさらに下がっていれば、かなり苦しい展開になっていたと思います。

反省点
買い増し価格は良かったものの、最初のポジションサイズは大きかったです。
ナンピンがうまくいったことと、信用で大きく入りすぎていなかったかは、別の話です。

村田製作所は大型株ですが、大型株でも下がる時は下がります。
信用で買い下がる場合、銘柄の良し悪し以上に余力管理が重要です。

決算後急落銘柄を狙う取引へのつながり

村田製作所の取引は、その後の自分の売買にも少し影響しています。

決算後に大きく下げた大型株を拾い、株価の戻りを狙う。
こうした取引への関心は、以前より強くなりました。

ただし、村田製作所が明確な転換点だったわけではありません。
後から振り返ると、決算後急落銘柄を狙う考え方につながる材料の一つだった、という感じです。

今回の村田製作所では、下落後に買い増し、株価回復後に返済売りと現引きで整理できました。

ただ、毎回この流れがうまくいくとは限りません。

決算後急落銘柄を狙う場合でも、最初のポジションサイズ、買い増し価格、信用余力は重要です。
この点は、次に似たような取引をする時にも意識しておきたいところです。

まとめ

村田製作所の第3部では、株価回復後の信用ポジション整理を振り返りました。

2025年10月6日に1,700株を約2,910円で返済売りし、信用取引分は+72,320円のプラス。
さらに、合計300株を現引きして、現物として残しました。

今回の取引で大きかったのは、2025年5月に1,894円台で買い増したことです。

このナンピンによって平均単価が下がり、株価回復時に信用分をプラスで整理できました。
この意味では、今回のナンピンは成功だったと思います。

ただし、信用で大きく入っていたリスクは忘れてはいけません。
株価が戻ったから利益になりましたが、買い増し後にさらに下がっていれば、かなり厳しい展開になっていたはずです。

今回の教訓は、ナンピンを否定することではありません。

ナンピンをするなら、価格と余力をしっかり見極める。
焦って買い増さない。
最初から大きく入りすぎない。

村田製作所の取引は、ここでいったん信用ポジションの整理ができました。
そして、現引きした300株は、その後も現物として保有することになります。

次の第4部では、この現物300株をなぜ売却したのかを振り返ります。
急上昇した村田製作所にバブル的な過熱感を感じたことが、売却判断につながりました。

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2026年7月1日水曜日

村田製作所②|決算後の下落で含み損に。ナンピン判断は正しかったのか

今回は、村田製作所の取引を振り返る第2部です。

第1部では、村田製作所を買った理由と、決算を跨いで保有した判断について書きました。

電子部品株としての魅力はある。
大型株で、事業内容にも安心感がある。
だから決算を跨いでもよいのではないか。

当時は、そう考えていました。

ただ、実際には決算後に株価は下落し、最初の買いは含み損になりました。

今回の第2部では、その後の下落局面でどう考えたのか、どこで買い増したのか、ポジションをどう整理したのかを振り返ります。

この記事のポイント
・損切りではなく、ナンピンするか待つかを考えた取引
・2,000円台では焦って買い増さず、約1,894円まで待った
・結果的に助かったが、最初の1,000株は重かった

結論から言うと、下落後に買い増した判断自体は悪くなかったと思います。

ただし、だからといって最初の入り方が正しかったとは言えません。

むしろ、この取引で一番の反省点は、含み損になってから買い増すつもりがあるなら、最初のポジションはもっと軽くしておくべきだった、という点です。

決算後の下落で含み損に

村田製作所は、電子部品株の代表的な銘柄です。

スマホ、自動車、通信機器など幅広い分野に関わっており、個人投資家から見ても分かりやすい大型株です。

そのため、最初に買う時点では、そこまで大きな不安はありませんでした。

ただ、電子部品株は景気敏感株です。

スマホ需要、中国景気、自動車向け需要などの影響を受けます。

業績が悪くなくても、先行きの見方が弱くなれば株価は下がります。

実際、決算後の株価は下落しました。

ここで、最初の買い判断が試されることになります。

問題は、村田製作所を買ったことそのものではありません。

決算後に下がったら買い増すつもりがあるなら、最初からどの程度の株数で入るべきだったのか。

ここが一番の問題でした。

損切りではなく、ナンピンするか待つか

含み損になった時、一般的には損切りするか、持ち続けるか、買い増すかという話になります。

ただ、自分のトレードでは、損切りは基本的に選択肢に入っていません。

少なくとも、この村田製作所の取引では、損切りして撤退する考えはほとんどありませんでした。

考えていたのは、主に2つです。

そのまま持ち続けて、株価が含み益になるところまで戻るのを待つか。

どこかでナンピンして、平均単価を下げるか。

村田製作所のような大型株であれば、短期的に売られても、いずれ戻る可能性はある。

そう考えていたので、含み損になったこと自体で慌てて売るつもりはありませんでした。

ただし、ナンピンする場合は価格が重要です。

買い増した後にさらに下がれば、傷は広がります。

特に信用買いの場合、株数を増やした後に下がると、評価損も大きくなり、口座全体の余力も削られます。

そのため、下がったからすぐに買うのではなく、どの価格で買うかを慎重に考える必要がありました。

注意点
ナンピンは平均単価を下げる一方で、買い増した後にさらに下がると含み損を大きくします。特に信用買いの場合は、評価損だけでなく口座全体の余力にも影響します。

2,000円台では買い増さず、1,894円まで待った

最初の買いは、2024年7月30日の信用買いです。

1,000株を3,498円で買っています。

その後、株価は下がり、2,000円台に入りました。

この時点で、ナンピンは考えていました。

3,498円で買っていた株が2,000円台まで下がれば、かなり安くなったように見えます。

普通に考えれば、ここで買い増して平均単価を下げたくなる場面です。

ただ、この時はさらに下落する可能性も考えていました。

2,000円台で買って、さらに1,800円台、1,700円台まで下がる可能性もあります。

そこで焦って買い増すと、ポジションだけが重くなります。

結果的に、2,000円台ではすぐに買い増さず、もう一段下げる可能性を見て待ちました。

そして、2025年5月1日に約1,894円で1,000株を信用買いしています。

この買い増しは、含み損を薄めるために反射的に入ったナンピンではなく、さらに下がる可能性を見ながら待ったうえでの買い増しでした。

もちろん、これが完璧だったとは思いません。

1,894円で買った後にさらに下がっていれば、傷はもっと広がっていました。

それでも、2,000円台で焦って買い増さなかった点は、この取引の中では比較的よかった部分だと思います。

実際の売買履歴

売買履歴データから、村田製作所の主な取引を整理すると、以下のようになります。

配当入金や、その後の最終売却は第3部で扱うため、ここでは第2部のテーマに関係する信用買い、現引き、返済売りを中心にまとめます。

日付 取引 株数 単価 損益 メモ
2024/07/30 信用買新規 1,000株 3,498円 - 最初の買い。決算跨ぎ前後のポジション
2025/05/01 信用買新規 1,000株 約1,894.4円 - 下落後に買い増し
2025/05/13 信用現引 200株 1,894円 - 買い増し分の一部を現物化

流れとしては、かなり分かりやすいです。

最初に1,000株を3,498円で信用買いしました。

その後、株価が大きく下がった局面で、2025年5月1日に1,000株を約1,894円で買い増しています。

さらに、5月13日に200株を現引きしました。

単に信用で買い増しただけでなく、一部は現物として持つ形に変えています。

買い増し判断は良かったのか

2025年5月の買い増しは、ある程度は良かったと思います。

2,000円台で焦って買い増さず、1,900円前後まで待った点は悪くありませんでした。

最初の買いが3,498円だったことを考えると、1,894円での買い増しは、かなり下がったところでのナンピンです。

その後に株価が戻ったことで、買い増し分は利益に貢献しました。

ただし、これを「正解」と言い切るのは危ないです。

理由は、最初の買いが重かったからです。

下落後にナンピンする前提であれば、最初の1,000株は重すぎました。

最初の買いを300株や500株程度にしておけば、決算後に下がった時の余裕はかなり違ったはずです。

買い増し余力も残りますし、含み損を抱えた状態での判断も、もう少し冷静にできたと思います。

実際には、最初から1,000株を信用で買い、その後にさらに1,000株を買っています。

合計2,000株の信用ポジションです。

村田製作所のような大型株でも、これはそれなりに大きい金額です。

株価が戻ったからよかったものの、さらに下がっていたら厳しい展開になっていたと思います。

チャンス狙いか、救済のナンピンか

2025年5月の買い増しは、下落後のチャンス狙いだったのか。

それとも、含み損を救済するためのナンピンだったのか。

これは、両方の要素があったと思います。

株価水準を見て、ここまで下がれば買ってもよいと判断した部分はあります。

一方で、最初の買いが含み損になっていたため、平均単価を下げたい気持ちも当然ありました。

この2つは、実際の投資ではきれいに分けられません。

今回の村田製作所では、後から安く買えたことで取引全体は持ち直しました。

ただ、それは最初の入り方の失敗を、後から相場の戻りでカバーした面もあります。

最初から軽く入っていれば、下落後の買い増しはもっと純粋にチャンスとして見られたはずです。

最初から強く入っていたから、ナンピンには救済の意味も混ざりました。

ここは、次に同じような取引をする時に意識したい点です。

反省点は、最初の入り方

今回の取引を振り返ると、ナンピンそのものを否定する必要はないと思います。

2,000円台で焦って買い増さず、1,900円前後まで待った点も、悪くなかったと思います。

ただし、最初の入り方には反省があります。

決算前に1,000株を信用買いしたことで、下落後の判断が難しくなりました。

「下がったから買い増す」のではなく、「下がる可能性を考えて、最初から余力を残しておく」。

この順番が大事でした。

反省点
ナンピンすること自体よりも、最初のポジションサイズが重かったことが反省点です。買い増す前提なら、最初から余力を残して入るべきでした。

利益が出ると、「やっぱりナンピンで正解だった」と思いたくなります。

でも、本当に見るべきなのは、そこではありません。

最初の買いが早すぎなかったか。
ポジションサイズは適切だったか。
ナンピン価格は慎重だったか。
信用取引で買い下がる余力は十分だったか。

ここを見ないと、次に同じような下落が来た時に、もっと大きなリスクを取ってしまう可能性があります。

決算後急落銘柄を狙う手法につながる部分

この村田製作所の取引は、決算後急落銘柄を狙う手法を考えるうえで、少し参考になる取引でした。

決算後に売られた大型株を拾う考え方自体は、この後の取引でも使う場面があります。

ただし、村田製作所が明確な転換点だったとまでは思っていません。

この取引だけで、自分の投資スタイルが大きく変わったわけではありません。

あくまで、この後に似たような取引が増えていく中で、決算後の急落をどう扱うかを考える材料の一つになった、という程度です。

大事なのは、急落後に買うこと自体ではありません。

急落前にどれだけポジションを持っていたか。

下がった時に、余力を持って買える状態だったか。

結局、見るべきポイントはポジション管理です。

まとめ

村田製作所の第2部では、決算後の下落で含み損になった後、どこでナンピンするかを振り返りました。

2,000円台で焦って買わず、1,894円前後まで待った判断は、結果的には悪くありませんでした。

ただし、この取引を「ナンピン成功」とだけ見るのは危ないです。

最初に1,000株を信用で買っていたため、下落後の余力を自分で削っていました。

高値で買った分の損失を、安値で買い増した分の利益で補う形になっており、取引全体としてはかなり力技です。

今回の反省は、ナンピンそのものではありません。

ナンピンするなら、価格を慎重に選ぶ必要がある。
そして、ナンピンする前提なら、最初のポジションは軽くしておくべきだった。

これに尽きます。

第3部では、その後の株価回復、利確、そして最終的にこの村田製作所の取引がどういう結果になったのかを振り返ります。


村田製作所④|急騰にバブル感。現物300株を売却した理由

今回は、村田製作所の取引振り返りの第4部です。 第3部では、信用ポジションを整理し、一部を現引きして現物300株を残したところまでを書きました。 信用取引分は、最終的にプラスで整理できましたが、村田製作所を完全に手じまいしたわけではありません。 今回振り返るのは...