前回は、上昇に乗るつもりで始めたNTTの信用取引が、ナンピンを重ねるうちに36万株まで膨らんだ経緯を振り返りました。
株価150円前後なら、建玉金額は約5,400万~5,600万円。36万株では、株価が1円動くだけで評価損益が36万円変わります。
NTTの業績や配当に大きな不安があったわけではありません。ただ、ほかにも大きな信用買いポジションがあり、信用取引全体を軽くしたいと考えていました。
そこで2026年7月28日、NTTの信用買い建玉36万株を平均154.85円ですべて返済。実現損益は17万9,402円でした。
ところが、その後NTT株は一時160円まで上昇します。もう少し待っていれば、利益は大きく増えていました。
さらにその後、株価は急落しました。
売るのが早かったのか。それとも、売っておいてよかったのか。
今回は、2年以上に及んだNTTの信用取引の最後を振り返ります。
・NTTの信用買い建玉36万株を平均154.85円ですべて返済
・売買益は17万9,402円、信用分の配当を含めると単純合計で約87万円
・返済後に株価は160円まで上昇したものの、その後急落した
信用取引全体を軽くしたかった
2024年から買い下がった結果、NTTの信用建玉は36万株まで膨らみました。
NTTだけを見れば、急いで売らなければならないとは考えていませんでした。業績や配当面への安心感もあり、株価が下がっても持ち続けられると思っていたからです。
ただ、ほかにも大きな信用買いポジションがありました。
NTTだけで約5,600万円。信用取引全体の金額を考えると、どこかでポジションを減らしたい状況でした。
そこで、NTTが利益になったところで36万株を整理することにしました。
NTTの先行きを悲観したのではなく、信用取引全体を軽くするための返済です。
※36万株まで膨らんだ信用建玉の規模感を示したイメージ。
2年以上積み上がった信用金利
もう一つ気になっていたのが信用金利でした。
最も古い建玉は、2024年4月1日に176.9円で買った2万株です。最終返済は2026年7月28日なので、2年以上持ち続けたことになります。
利用していた信用金利は比較的低かったものの、数千万円規模の建玉を長く持てば負担は無視できません。
正確な金利総額は売買履歴から切り分けられませんが、実感としては結構な金額になりました。
配当を受け取りながら待てる銘柄でも、信用買いなら時間とともに金利が積み上がります。
現物なら待てると思える銘柄でも、信用買いで同じように待ってよいとは限りません。低金利とはいえ、2年以上の保有はさすがに長すぎました。
36万株を平均154.85円で全返済
2026年7月28日、積み上がっていた信用買い建玉36万株をすべて返済しました。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 返済株数 | 360,000株 |
| 154.8円で返済 | 180,000株 |
| 154.9円で返済 | 180,000株 |
| 平均返済単価 | 154.85円 |
| 実現損益 | +179,402円 |
約5,600万円規模の建玉を返済して、売買益は17万9,402円です。
36万株では株価が0.5円動けば18万円変わりますから、取引規模に対して利益はかなり小さいものでした。
また、36万株すべてが利益だったわけではありません。
176.9円や157円台で買った建玉には損失が出ましたが、その後に買い増した建玉の利益と合わせ、全体では17万9,402円のプラスになりました。
※2026年7月28日の返済内容をまとめたイメージ。
信用分の配当を含めると約87万円
保有期間中には、信用建玉分に対応すると考えられる配当入金もありました。
現物3,000株分として記録されている配当を除くと、信用分は次のとおりです。
| 入金時期 | 対象株数 | 入金額 |
|---|---|---|
| 2024年12月 | 38,000株 | 83,668円 |
| 2025年6月 | 40,000株 | 88,072円 |
| 2025年12月 | 30,000株 | 67,324円 |
| 2026年6月 | 200,000株 | 448,830円 |
| 合計 | - | 687,894円 |
売買益17万9,402円と合わせると、単純合計は86万7,296円です。
売買益18万円だけで見るよりはマシですが、ここから2年以上の信用金利を考える必要があります。
したがって、この約87万円をそのまま今回の純利益とは考えていません。
※配当と売買益の単純合計。信用金利は含めていません。
売った後に160円、その後急落
36万株を平均154.85円で返済した後、NTT株は一時160円まで上昇しました。
154.85円から160円までは5.15円。
もし36万株をそのまま持って160円で売れていれば、単純計算で約185万円分、売却額が増えていました。
約18万円の利益で売った直後だけに、
「もう少し待てばよかった」
と思うには十分な値動きです。
ただ、その後NTT株は急落しました。
急落を予想して売ったわけではありません。信用取引全体を軽くするために返済したところ、その後に上昇し、さらに下落しただけです。
売却直後だけを見れば、明らかに早売りでした。
しかし、そのまま持ち続けていれば再び含み損に戻っていました。
実は、この取引では以前にも建玉全体がプラスになった場面がありました。それでも、もう少し利益が伸びると考えて売らず、再び下落に巻き込まれています。
今回も160円を狙って返済を先送りしていたら、同じことを繰り返していたかもしれません。
後からチャートを見れば、160円で売るのが正解です。
でも、その時点では160円が天井なのか、そのまま165円、170円へ行くのかは分かりません。
売買タイミングの難しさがよく出た取引だったと思います。
まとめ
NTT36万株を平均154.85円で返済し、売買益は17万9,402円。信用分の配当を含めると単純合計は約87万円でした。
ただ、最初の建玉から2年以上かかっています。信用金利まで考えれば、効率のよい取引だったとは言えません。
ほかにも大きな信用買いポジションがある中で、36万株を利益で整理し、信用取引全体を軽くできました。
最高値では売れませんでしたが、それで十分だったと思います。
```投資に関するご注意
本記事は、筆者自身の投資経験や売買記録をもとにした個人的な振り返りであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。 株式投資には元本割れのリスクがあり、最終的な投資判断はご自身の責任でお願いいたします。



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