今回は、INPEXの取引を振り返ります。
INPEXの取引全体では、売買履歴上、約322万円の利益になっています。
ただし、2025年までの取引は、きれいに利益を積み上げたものではありませんでした。
2022年に含み損ポジションを残し、2023年はナンピンとレンジ売買でしのぎ、2024年の上昇でようやく楽になった取引です。
今回の記事の本命は、2026年のイラン戦争とホルムズ海峡問題をきっかけに、原油相場が乱高下した局面です。
その相場にINPEX株も大きく反応し、そこで積極的に売買したことが、最終的な利益につながりました。
今回は、その前段階として、2022年から2025年までのINPEX取引を振り返ります。
・INPEX全体では約322万円の利益になった
・ただし2025年までは、含み損を抱えながらナンピンとレンジ売買でしのいだ取引だった
・2024年春の上昇でようやく苦しい状態を抜け、2026年の原油相場乱高下へつながった
INPEXに入った理由
INPEXに入った理由は、原油関連銘柄で、配当も狙えると思ったからです。
短期売買で入っても、下がれば配当を受け取りながら持てばよい。
場合によっては現引きして、長期保有してもよい。
そう考えていました。
ただ、これは現物ならまだしも、信用取引では少し甘い考えでした。
配当がある銘柄でも、信用で含み損になると、日々の評価損や維持率の方が気になります。
金利もかかります。
「配当があるから持てる」と思っていても、信用で含み損になると、心理的な重さはかなり違います。
この点は、INPEXの取引で実感することになりました。
売買履歴を株価チャートに重ねてみる
まず、2022年から2025年までのINPEXの株価チャートに、自分の売買履歴をプロットした図です。
※2022年から2025年までのINPEX株価推移と、主な売買ポイントをプロットした図です。
・2022年11月末の買いが、その後の含み損ポジションになったこと
・2023年前半に1,400円台で買いと売りを繰り返していること
・2024年春の上昇で、ようやく苦しい状態から抜け出したこと
1つ目は、2022年11月末の買いが、その後の含み損ポジションになったことです。
短期売買のつもりで入ったものの、株価下落によって3,000株が残りました。
2つ目は、2023年前半に1,400円台で買いと売りを繰り返していることです。
下がったところで買い、少し戻ったところで返済売りする形になっています。
3つ目は、2024年春の上昇で、ようやく苦しい状態から抜け出したことです。
それまでは利益確定の売りがあっても、含み損ポジションを抱えながらの売買でした。
つまり、売買履歴だけを見ると利益確定が並んでいます。
しかし、チャートに重ねると、含み損を抱えながら、その周辺で何度も売買していたことが分かります。
これが、2025年までのINPEX取引の実態でした。
2022年、短期売買のつもりが含み損ポジションを残す
INPEXの取引は、2022年から始まっています。
最初は短期売買のつもりでした。
信用で買って、上がったところで返済売りをする。
利益が出れば、それで終わり。
実際、2022年の売買履歴だけを見ると、利益は出ています。
| 年 | 主な取引 | 売買履歴上の実現損益 |
|---|---|---|
| 2022年 | 信用買い8,000株、信用返済5,000株 | +196,170円 |
数字だけ見れば、悪くありません。
ただし、ここで重要なのは、3,000株の買いポジションが残ったことです。
これは、利益を伸ばすためにあえて残したポジションではありません。
株価が下落し、その3,000株が含み損になっていたため、返済できずに残ったポジションです。
2022年11月30日に、INPEXを3,000株、1,543円で信用買いしています。
このポジションが、その後の株価下落で含み損となり、翌年に持ち越す形になりました。
図でも、11月末の買いのあと、株価が1,500円前後から下方向に動いていることが分かります。
返済した分だけを見れば利益です。
しかし、含み損のポジションは残っている。
この構図が、翌年の2023年につながっていきます。
原油関連なら安心、という見方は少し甘かった
2022年は、原油価格が大きく動いた年でもありました。
前半は原油価格が高騰しましたが、その後はピークアウトし、下落に転じていきました。
INPEXは原油関連銘柄です。
当然、原油価格の動きは株価にも影響します。
自分としては、原油関連だから大きく崩れにくい。
配当もあるから、多少下げても持てる。
そう考えていました。
しかし、原油価格そのものが下落に転じれば、INPEX株にとっても逆風になります。
ここは、今振り返ると少し甘かったと思います。
「原油関連だから安心」ではありません。
原油関連だからこそ、原油価格が下がれば素直に影響を受けます。
しかも信用で買っているため、株価が下がれば含み損はすぐに重くなります。
2022年の終わりに残った3,000株の含み損ポジションは、その甘さが最初に表れた部分だったと思います。
2023年、含み損を抱えたレンジ売買になる
2023年は、INPEX取引の中でも苦しい時期でした。
売買履歴上では、2023年も利益になっています。
| 年 | 主な取引 | 売買履歴上の実現損益 | 配当入金 |
|---|---|---|---|
| 2023年 | 信用買い24,000株、信用返済22,900株、現引100株、現物買付100株 | +685,298円 | 87,194円 |
数字だけ見ると、かなりうまく売買しているように見えます。
しかし、実感としては苦しい取引でした。
理由は、全体では常に含み損を抱えていたからです。
2022年に残した3,000株の買いポジションが重くなっていました。
そのうえで、2023年は株価が一気に上へ抜けるというより、レンジ内で動くような状態でした。
そこで、自分は下がったところでナンピンし、少し戻ったところで返済売りをして利益を取っていました。
チャートに売買を重ねると、この動きはかなり分かりやすいです。
2023年前半は、1,400円台で買い、少し戻ったところで売る取引が続いています。
しかし、最初に残った含み損ポジションがあるため、全体としてはすっきりしません。
返済した分は利益になる。
でも、含み損のポジションはまだ残っている。
この状態では、売買履歴上の利益ほど気持ちは楽になりません。
利益確定していても、全体では苦しい
2023年のINPEX取引で一番しんどかったのは、個別の取引では勝っているのに、全体では含み損だったことです。
売買履歴だけを見ると、利益確定の数字が並びます。
しかし、証券口座を見ると、含み損の建玉が残っています。
利益を出しているはずなのに、気持ちは全然軽くなりません。
これは、ナンピンを使ったレンジ売買でよく起きる状態だと思います。
下がったところで買う。
少し戻ったところで売る。
その部分だけを見れば勝ちです。
しかし、最初に高く買ったポジションや、さらに下がって含み損になったポジションが残っていると、全体の状況は改善していません。
利益を出しているように見えても、本当は含み損を先送りしているだけかもしれない。
2023年のINPEXは、まさにこの状態でした。
ナンピンで乗り切れたが、きれいな勝ち方ではない
2023年のINPEXでは、ナンピンとレンジ売買によって、何とか利益を出していました。
下がったところで買う。
戻ったところで一部を返済する。
利益が出たら、また次の下落を待つ。
うまくいけば、含み損を抱えながらでも、少しずつ損益を改善できます。
ただし、これはきれいな勝ち方ではありません。
株価がレンジ内で動いてくれたから成立しただけです。
もし株価がさらに下に抜けていたら、ナンピンした分だけ傷が深くなっていた可能性があります。
INPEXは配当がある銘柄です。
そのため、「最悪、持てばよい」という気持ちがありました。
この安心感は、簡単に投げ売りしなくて済むという面ではプラスです。
ただし、含み損の処理を先送りしやすくなるという悪い面もあります。
2023年は、まさにこの悪い面が出た時期だったと思います。
2024年の上昇で、ようやく乗り切る
2024年に入ると、INPEXの取引は少し楽になっていきます。
チャートを見ると、2024年春に株価が大きく上昇しています。
この上昇によって、2023年のような含み損を抱えたレンジ売買から、ようやく全体として利益を出しやすい状態になりました。
ここは、自分の売買が完璧だったというより、相場に助けられた面が大きいと思います。
もちろん、含み損の中で投げずに持ち続けたことや、ナンピンしていたことが、後の利益につながった面はあります。
ただ、2024年に株価が上昇してくれなければ、2023年の含み損状態はさらに長引いていた可能性があります。
ナンピンして助かった。
含み損を耐えて利益になった。
だから次も同じようにすればよい。
そう考えるのは危険です。
今回は、2024年に上昇へ転じたことで助かった面が大きい。
ここは自分の売買を振り返るうえで、かなり重要です。
2025年は現引き株を保有し、次の転機を待つ形になった
2025年は、INPEXを積極的に売買する時期ではありませんでした。
2024年に上昇へ転じた後、ある程度上昇しきったように見えたためです。
そのため、短期売買でさらに利益を取りにいくというより、それまでに現引きした株を長期保有する局面でした。
図でも、2025年前半までは大きく攻めているというより、売買はかなり少なくなっています。
この時点では、INPEXは短期売買の主役ではなく、配当を受け取りながら保有する銘柄に近くなっていました。
ただ、その状態で持ち続けていたことが、結果的には2026年の転機につながります。
イラン戦争とホルムズ海峡問題によって、原油相場が再び大きく動く局面が来たからです。
まとめ
2025年までのINPEXは、きれいに勝った取引ではありませんでした。
2022年に含み損ポジションを残し、2023年はナンピンとレンジ売買でしのぎ、2024年の上昇でようやく楽になった取引です。
今回、売買履歴をチャートに重ねてみると、その流れはかなり分かりやすくなりました。
利益確定の売りは何度もあります。
ただ、その裏側では含み損ポジションを抱えながら、下がったところで買い、戻ったところで売る取引を繰り返していました。
それでも、現引きした株を残し、INPEXを見続けていたことで、2026年の転機につながりました。
次に来たのが、イラン戦争とホルムズ海峡問題です。
原油相場が乱高下し、INPEX株も大きく動きました。
第2部では、この局面でどう売買し、約322万円の利益につながったのかを振り返ります。
投資に関するご注意
本記事は、筆者自身の投資経験や売買記録をもとにした個人的な振り返りであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。 株式投資には元本割れのリスクがあり、最終的な投資判断はご自身の責任でお願いいたします。


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