2026年7月15日水曜日

太陽誘電⑤|信用売りのポジションを大きくしすぎてヒヤリとした話

今回は、太陽誘電シリーズの第5部です。

第4部では、太陽誘電で初めてに近い信用売りを行い、結果として大きな利益になった話を書きました。

現物300株を売却したあとも株価は上昇。
PER100倍超という過熱感もあり、「さすがに上がりすぎではないか」と考えて信用売りを行いました。

結果は利益。
6月2日から6月12日までの信用売りで、損益は合計+5,179,001円でした。

ただ、この成功体験が少し危なかったと思います。

この記事のポイント
・初回の信用売り成功で、警戒感が少し弱くなった
・6月15日に売り建てを一気に2,500株まで増やした
・翌16日に株価が一時22,000円を超え、含み損が震えるレベルになった
・最終的には利益になったが、ポジション管理としてはかなり危ない取引だった

「太陽誘電は上がりすぎている」
「もう一度、上がったところを売れば取れるのではないか」

そう考えて、次の信用売りではポジションを大きくしすぎました。

今回は、太陽誘電の信用売りで利益を出した一方、久しぶりに含み損額を見て震えるレベルになった取引を振り返ります。

6月15日、戻り売りのつもりが大きな売り建てに

第5部で一番書きたいのは、6月15日から16日にかけての信用売りです。

前週までの太陽誘電は、いったん下落傾向にありました。
自分の中では、急騰後の反動安を狙うイメージがありました。

そこに、6月15日の朝は少し違う材料が出てきました。

イラン和平合意の報道を受けて、先物が急騰。
市場全体に買いが入りやすい地合いになっていました。

半導体株やAI関連株も強い動きでした。
太陽誘電も上昇して始まりましたが、他の半導体銘柄ほど強烈な寄り付きではありませんでした。

寄り付きは、おおよそ16,800円ほど。

前週まで下落していた流れを見ていたこともあり、

「少し安いが、もう一度信用売りで入ってもよいか」

と考えました。

そこで、まず1,000株を信用売りしました。

この時点では、戻り売りのつもりでした。
大きな無理をしている感覚は、まだありませんでした。

しかし、ここから株価の動きが変わります。

太陽誘電は寄り付き後から強い動きになり、昼過ぎには18,900円近くまで急騰しました。

朝に16,800円台で売った1,000株は、あっという間に大きな含み損です。

ここで損切りではなく、さらに1,000株をナンピン売りしました。

「さすがに短時間で上がりすぎではないか」
「この水準なら、いったん反落するのではないか」

そう考えたからです。

さらに、引けにかけても500株を追加で売りました。

この日だけで、売り建ては合計2,500株になりました。
平均売建単価は約18,118円です。

反省点
朝の1,000株だけなら、まだ戻り売りの範囲だったと思います。
しかし、昼過ぎに1,000株を追加し、引けにさらに500株を追加したことで、ポジションは一気に重くなりました。

信用買いであれば、含み損になっても「現引きして持つ」という選択肢があります。
もちろん、それが正しいとは限りません。
ただ、心理的な逃げ道はあります。

しかし、信用売りにはそれがありません。

株価が上がれば上がるほど、含み損は膨らみます。
そして、上昇には天井がありません。

この怖さを、翌日にかなり強く感じることになりました。

※6月15日から16日にかけて、売り建て後に株価が急騰した場面のイメージです。

6月16日、22,000円超えで含み損が震えるレベルに

本当に危なかったのは、翌日の6月16日です。

太陽誘電は、この日も急騰しました。
しかも、一時は22,000円を超えるところまで上がりました。

前日に2,500株を平均約18,118円で売り建てています。
そこから22,000円超えまで上がると、単純計算では約1,000万円近い含み損になります。

実際には場中の値動きや追加売買もあるので、単純計算どおりではありません。
ただ、体感としてはかなり重い含み損でした。

久しぶりに、含み損額を見て震えるレベルでした。

損切りまでは考えていませんでした。
ただ、このままさらに上に行かれたら、かなり厳しい。
そう感じる状況でした。

それでも、この局面でさらに500株を追加売りしました。

結果だけ見ると、この6月16日の追加売りは、その後の買戻しで利益になっています。
500株を売り建て、同日中に買戻して、損益は+125,131円でした。

ただし、これは余裕のある利確ではありません。

途中で株価は22,000円を超えています。
かなり危ないところまで踏み上げられたあとに、何とか下落を待って利益にできた取引です。

注意点
信用売りで怖いのは、単に損が出ることではありません。
急騰時に含み損が一気に膨らむことです。
しかも、株価の上昇には天井がありません。

自分のポジションが大きかったことも原因です。
2,500株を売り建てた状態で、株価が数千円単位で上がれば、含み損は一気に拡大します。

ただ、それだけではありません。

買いなら、株価が下がっても下限はゼロです。
もちろん、ゼロになれば大損です。
それでも、損失の上限は見えます。

しかし、売りは違います。

株価の上昇には天井がありません。

「さすがに高すぎる」
「もう天井だろう」

そう思ったところから、さらに上がることがあります。
過熱している銘柄ほど、踏み上げも起きやすいです。

今回の太陽誘電は、まさにその怖さの片鱗を見た取引でした。

最終的には利益になりました。
しかし、6月16日の場中だけを見ると、かなり危ない状況でした。

その後は500株単位で売買し、下落トレンドで利確

6月15日と16日に大きく売り建てたあとは、500株単位での売買を繰り返しました。

最初のように一気にポジションを増やすのではなく、短期で売って買戻す形に近くなりました。

主な売買を整理すると、以下のようになります。

日付 取引 株数 平均単価 損益 メモ
2026/6/15 信用新規売り 2,500株 約18,118円 - この日だけで大きく売り建て
2026/6/16 信用新規売り 500株 約20,468円 - 急騰中に追加売り
2026/6/16 返済買い 500株 約20,215円 +125,131円 利確したが途中は危険
2026/6/18 信用新規売り 500株 約21,042円 - 高値圏で再度売り
2026/6/18 返済買い 500株 約20,255円 +392,121円 短期で買戻し
2026/6/19 信用新規売り 500株 約19,355円 - 再度売り建て
2026/6/19 返済買い 500株 約18,937円 +168,590円 一部利確
2026/6/22 返済買い 2,500株 約17,555円 +1,420,220円 6/15分を買戻し
2026/6/23 信用新規売り 600株 約17,739円 - 短期売買
2026/6/23 返済買い 600株 約16,987円 +450,119円 買戻し

6月15日以降の信用売り損益は、合計で+2,556,181円でした。

数字だけ見ると、かなり良い結果です。
第4部の利益に続いて、第5部でも利益を積み増せています。

特に6月22日に、6月15日分の2,500株を買戻し、+1,420,220円の利益になったことは大きかったです。

ただし、ここはかなり結果論です。

太陽誘電の株価は、その後に下落トレンドへ入りました。
その流れに乗る形で、最終的には大きく利益確定できました。

もし6月16日の急騰後もさらに上に走っていれば、状況はまったく違っていたと思います。
損切りまでは考えていなかったとはいえ、含み損がさらに膨らめば、精神的にはかなり厳しくなっていたはずです。

信用売りで一番怖かったこと

今回の取引で一番感じたのは、信用売りでは相場観以上にポジションサイズが重要だということです。

「太陽誘電は上がりすぎではないか」

この見方自体は、最終的には大きく外れていませんでした。
急騰後の反動安を狙う発想も、結果としては機能しました。

しかし、途中で一時22,000円を超える急騰を食らっています。

その時点で、売り建てのポジションはかなり重くなっていました。
含み損も、自分の感覚ではかなり限界に近づいていました。

信用売りは、読みが当たっても途中で踏み上げられます。
しかも、踏み上げられたときの含み損の増え方が速いです。

ここが、信用買いとは大きく違うところです。

信用買いであれば、下がった株を持ち続ける選択肢があります。
自分の場合は、含み損の建玉を現引きして長期保有に切り替えることもあります。

しかし、信用売りでは同じ感覚は通用しません。

上がり続ける株を、売り建てたまま耐えるのはかなり苦しいです。
そして、上昇には天井がない。

今回、自分は売りの怖さの片鱗を見た気がします。

今回の反省点
利益が出たからよかったものの、ポジションを大きくしすぎた時点で、かなり危ない取引でした。
信用売りでは、相場観が当たるかどうか以上に、どれだけのサイズで売るかが重要だったと思います。

まとめ

太陽誘電の信用売りは、結果として利益になりました。

6月15日以降の信用売りだけでも、損益は+2,556,181円
第4部の利益と合わせると、信用売りだけでかなり大きな利益になっています。

ただ、今回の取引は、利益額だけで評価すると危ないと思います。

6月15日に2,500株を売り建て、翌16日には株価が一時22,000円を超えました。
この時点で、含み損は久しぶりに震えるレベルまで膨らみました。

今回は、信用売りで利益を出した取引であると同時に、売り建ての怖さを初めて強く意識した取引でもありました。

太陽誘電の信用売りは利益になりました。
ただ、ポジションを大きくしすぎた時点で、かなり危ない取引でした。

信用売りでは、相場観が当たるかどうか以上に、どれだけのサイズで売るかが重要だったと思います。

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投資に関するご注意

本記事は、筆者自身の投資経験や売買記録をもとにした個人的な振り返りであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。 株式投資には元本割れのリスクがあり、最終的な投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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