2026年7月13日月曜日

太陽誘電④|初めての信用売りがうまくいった話

今回は、太陽誘電の第4部です。

第3部では、太陽誘電の現物300株を売却した話を書きました。

2026年6月1日、太陽誘電の株価は短期間で大きく上昇していました。AIサーバー向けMLCC需要への期待もあり、電子部品株全体に買いが入りやすい地合いでした。

ただ、株価水準を見ると、PERは100倍を超えていました。

さすがに割高感が強いと感じ、現物300株をすべて売却しました。

売却益は約404万円。

結果だけ見れば、かなり良い売却です。

ただ、株価はそこで止まりませんでした。

現物株を売却した後も、太陽誘電の株価はさらに上昇していきました。

普通なら、「売るのが早かった」で終わる場面です。

しかし、このときの自分は、もう一度買い直したいとは思いませんでした。

むしろ、

「これはさすがにバブルではないか」

という感覚の方が強くなっていました。

そこで初めて、太陽誘電を信用売りすることにしました。

結果として、この信用売りは利益になりました。

ただし、途中経過まで見ると、決してきれいな勝ち方ではありません。

含み益を取り逃し、含み損になり、最終的にはナンピンが功を奏して利確できた取引でした。

この記事のポイント
・現物300株を売却した後、初めて信用売りに挑戦した
・6月2日〜6月12日の信用売り損益は合計+5,179,001円
・ただし、途中では含み益を取り逃し、含み損になる場面もあった
・結果は利益でも、信用売りを持ちすぎる怖さを強く感じた

現物売却後も株価はさらに上がった

太陽誘電は、2026年5月後半から明らかに株価の動きが変わりました。

AIサーバー向けMLCC需要や、電子部品株への見直し買いが意識され、株価は短期間で大きく上昇しました。

自分はその過熱感を見て、6月1日に現物300株を売却しました。

ただ、売却後も株価はさらに上がりました。

値動きだけを見ると、かなり強い相場でした。

現物300株を持ち続けていれば、もっと利益は伸びていました。

その意味では、現物売却は早かったです。

ただ、このときは、上がっているから買い直そうとは思いませんでした。

むしろ、値動きが強すぎることに違和感がありました。

MLCC需要への期待は分かります。

ただ、キオクシアのようにAI需要が業績に直結しやすい銘柄と比べると、太陽誘電への利益貢献はそこまで見えませんでした。

期待だけで株価が先に走っているように感じました。

しかもPERは100倍超。

自分には、かなりバブル的な値動きに見えました。

初めての信用売り

自分の投資スタイルは、基本的には現物株を担保に信用買いを使う形です。

下落した銘柄を買う。含み損になれば、ナンピンする。利益が出れば利確する。一部を現引きして、現物株を増やす。

これがいつもの流れです。

逆に、信用売りはほとんど使ってきませんでした。

信用買いは慣れています。

もちろん危険はありますが、自分の中では、ある程度使い方が分かっている取引です。

一方で、信用売りは感覚がまったく違います。

株価が下がれば利益になります。

しかし、株価が上がれば損失が膨らみます。

しかも、理屈の上では損失に上限がありません。

これは信用買いよりも怖いです。

それでも太陽誘電では、初めて信用売りに挑戦しました。

理由は単純です。

さすがに上がりすぎだと感じたからです。

MLCC需要への期待は分かります。

ただ、株価上昇の勢いに対して、業績への貢献度がどこまであるのかは疑問でした。

期待だけで株価が先に走っている。

そう見えたため、買い直すのではなく、信用売りで反動安を狙う判断をしました。

実際の信用売り

実際の売買は、以下のような流れです。

細かい明細は複数ありますが、同じ日の取引はまとめています。

日付 取引 株数 平均単価 損益 メモ
2026/6/2 信用新規売り 1,000株 約15,817.5円 - 現物売却後、初めて売り建て
2026/6/9 信用新規売り 500株 約17,872.0円 - 上昇後に追加売り
2026/6/11 返済買い 1,500株 約14,745.0円 +2,625,143円 買戻しで利益確定
2026/6/12 信用新規売り 1,000株 約18,900.5円 - 再度、急騰後に売り建て
2026/6/12 返済買い 1,000株 16,345円 +2,553,858円 同日中に買戻し

この範囲での信用売り損益は、合計で

+5,179,001円

になりました。

初めてに近い信用売りとしては、かなりうまくいった取引です。

現物300株の売却益が約404万円。

その後の信用売りでも約517万円の利益。

太陽誘電だけで見ると、かなり大きな利益になりました。

ただし、数字だけを見るときれいに見えますが、実際の途中経過はかなり危なかったです。

含み益を取り逃して、含み損になった

6月2日に最初の信用売りを入れた後、株価はすぐに下落しました。

一時は、数十万円から100万円近い含み益になっていたと思います。

この時点で買戻していれば、初めての信用売りとしては十分すぎる利益でした。

しかし、そこで利確しませんでした。

「まだ下がるのではないか」

そう考えて、ポジションを持ち続けました。

ところが、その後すぐに株価は上昇に転じました。

含み益だったポジションは、あっという間に含み損になりました。

このときは、かなり後悔しました。

信用買いであれば、株価が下がると含み損になります。

それは自分としても慣れている感覚です。

しかし、信用売りでは逆です。

株価が上がると含み損になります。

頭では分かっていましたが、実際に急騰銘柄でそれを経験すると、かなり怖いです。

太陽誘電は、この時期の値幅が大きく、1日の値動きも激しい銘柄でした。

少し判断が遅れるだけで、含み益が大きな含み損に変わります。

最終的には、6月9日に追加で売り建てたことが功を奏し、6月11日の下落局面で買戻して利益確定できました。

つまり、結果としてはナンピンがうまくいった形です。

ただ、最初の含み益の段階で利確していれば、もっと安全な取引でした。

それを欲張って持ち続けたことで、一度は含み損になっています。

結果的に利益になっただけで、かなり危ない流れだったと思います。

反省点
最初の含み益の段階で買戻していれば、もっと安全な取引でした。
結果的にはナンピンが功を奏しましたが、利益になったから正解とは言い切れない取引でした。

良かった点と危なかった点

今回の良かった点は、現物売却後に株価が上がっても、慌てて買い直さなかったことです。

売った後に株価が上がると、どうしても焦ります。

ただ、自分はそこで買い直すのではなく、過熱感を見て売り目線に切り替えました。

PER100倍超の水準で、MLCC期待がどこまで業績に反映されるのかも疑問でした。

さらに買い向かうより、反動安を狙う方が自然に見えました。

この判断は、結果的にはうまくいきました。

一方で、内容としては手放しで褒められる取引ではありません。

6月2日の売り建ては、一時は大きな含み益になっていました。

そこで利確できず、株価反転で含み損になった時点で、かなり危ない流れになっています。

最終的には追加の売り建てと買戻しのタイミングがうまくいき、利益になりました。

ただ、これはナンピンが功を奏しただけとも言えます。

注意点
信用売りは、株価上昇がそのまま含み損になります。
特に太陽誘電のように値幅の大きい銘柄では、含み益から含み損への転換がかなり早いです。

今回の利益は大きかったですが、同時に信用売りを持ちすぎる怖さも強く感じました。

そして、初めてに近い信用売りで大きな利益が出たことは、危ない成功体験でもありました。

「信用売りでも取れる」と感じたことが、この後のポジション拡大につながった面はあったと思います。

第5部では、その信用売りのポジションを大きくしすぎてヒヤリとした話を振り返ります。

まとめ

今回は、太陽誘電で初めて信用売りを行った話を振り返りました。

第3部で現物300株を売却した後も、太陽誘電の株価はさらに上昇しました。

普通なら、早売りだったと感じる場面です。

ただ、自分はそこで買い直すのではなく、PER100倍超の過熱感と、MLCC期待への疑問から、信用売りを選びました。

結果として、6月2日から6月12日までの信用売りでは、合計で約517万円の利益になりました。

ただし、途中では数十万円から100万円近い含み益を取り逃し、その後に含み損になる場面もありました。

最終的にはナンピンが功を奏して利確できましたが、内容としてはかなり危なかったです。

今回の結論としては、

初めての信用売りは最終的にうまくいった。
ただし、途中では含み益を取り逃し、含み損にもなっており、信用売りを持ちすぎる危険性を強く感じた取引だった。

次回の第5部では、この信用売りのポジションを大きくしすぎて、ヒヤリとした話を振り返ります。

※この記事は、個人の売買記録であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。

投資に関するご注意

本記事は、筆者自身の投資経験や売買記録をもとにした個人的な振り返りであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。 株式投資には元本割れのリスクがあり、最終的な投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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