2026年6月5日金曜日

【実録】アドテックプラズマを安値で追加②|新NISA300株から現物1,000株へ増やした話

前回の記事では、新NISAの成長投資枠でアドテック プラズマ テクノロジーを購入した話を書きました。

今回はその続きとして、SBI新NISAで保有していた300株に加えて、野村證券側で安く追加購入し、一部を利確しながら、最終的に現物1,000株まで増やした流れを振り返ります。

新NISA300株から、野村證券側での追加購入・利確・現引きを経て、現物1,000株まで増やした流れ

購入したのは2024年1月11日。SBI証券の新NISA口座で、アドテックプラズマを300株購入しました。

平均単価は約1,769円。取得金額は530,690円でした。

新NISAが始まったばかりのタイミングで、旧NISAのように高配当株だけを買うのではなく、値上がり益も狙える成長株を持ちたいと考えていました。

その中で目をつけたのが、半導体関連の小型株でした。

アドテックプラズマは、半導体製造装置向けの高周波電源やマッチングユニットなどを手がける会社です。半導体製造装置そのものを作る会社というより、装置の中で使われる電源・制御系のニッチ企業です。

大型半導体株ではありません。東証スタンダード上場の小型株です。

だからこそ、成長期待が高まれば大きく動く可能性がある一方で、決算や受注環境が悪化すれば、株価も大きく下がる可能性があります。

実際、購入の翌日である2024年1月12日に発表された2024年8月期第1四半期決算は、かなり厳しい内容でした。

売上高は前年同期比で減少。営業利益も大幅減益。半導体需要の減少、在庫調整、中国向け先端半導体関連装置への輸出規制、受注環境の低調、製品出荷時期の後ろ倒しなど、悪材料がいくつも並んでいました。

自分としては、決算またぎを狙ったつもりはありませんでした。新NISAの超長期枠として買っただけです。

ただ、結果的には購入翌日に決算発表を迎える形になりました。

新NISAで買ってすぐに含み損になった

2024年3月末時点では、アドテックプラズマは早くも含み損になっていました。

時点 保有株数 取得単価 評価単価 評価額 評価損益
2024年3月29日 300株 1,769円 1,576円 472,800円 -57,900円

新NISAで買ってすぐに含み損。この時点だけを見れば、あまり気持ちのいいスタートではありません。

ただ、自分としては、ここで売るつもりはありませんでした。

理由は、アドテックプラズマを短期売買の銘柄として見ていたわけではなかったからです。

半導体関連は、もともと好不況の波が大きい業界です。需要が強いときには設備投資が一気に増えますが、在庫調整や投資抑制の局面では、関連企業の業績も大きく落ち込みます。

アドテックプラズマのような小型の半導体関連株であれば、その影響はさらに大きく出ます。

そのため、1回の決算で悪材料が出たからといって、すぐに投資判断を変えるつもりはありませんでした。

むしろ、長期で見ている銘柄なら、株価が下がったところで追加購入する選択肢もあると考えていました。

株価低迷は、追加購入の機会にもなった

SBI新NISAで買ったアドテックプラズマの取得単価は約1,769円でした。

その後、株価は低迷しました。

もちろん、株価が下がるには理由があります。2024年の業績は厳しく、半導体関連の受注環境もまだ本格回復とは言いにくい状況でした。

ただ、半導体関連の業績悪化は、ある程度サイクルの中で起きるものでもあります。

悪い時期があるからこそ、次の回復局面で株価が見直されることもあります。

もちろん、それが必ず起きるわけではありません。小型株の場合、そのまま業績が伸び悩む可能性もあります。

それでも、自分としては、アドテックプラズマについては、新NISAで買った300株をそのまま持ち続けるだけでなく、安いところがあれば追加してもよいと考えていました。

ただし、SBIの新NISA口座は、基本的には長期保有用の口座です。

一方、野村證券側では、信用取引も使っています。こちらは、相場の動きに合わせて機動的に売買する口座です。

そこで、安くなったアドテックプラズマを、野村證券側で追加購入することにしました。

2025年9月、野村證券側で2,000株を信用買い

野村證券側でアドテックプラズマを買ったのは、2025年9月2日です。

同日に複数の約定がありましたが、ここではまとめて整理します。

約定日 取引 株数 約定単価 内容
2025年9月2日 信用買新規 2,000株 1,244〜1,245円 野村證券側で追加購入。現物化も視野に入れた買い

合計では2,000株。約定単価は1,244〜1,245円でした。

SBI新NISAで買った単価は約1,769円です。

それに対して、野村側での買値は1,244円台。新NISAの取得単価より、約500円以上安い水準でした。

同じ銘柄を、かなり安く追加できた形です。

もちろん、安くなった株には理由があります。

アドテックプラズマは小型の半導体関連株です。業績や受注環境への不安があると、株価は大きく下がります。

ただ、自分としては、ここは単なる短期売買というより、現物化も視野に入れた追加購入でした。

新NISAの300株だけで終わるのではなく、いずれ現物でまとまった株数を持ちたい。その候補として、野村側で2,000株を信用買いしました。

10月の反発で1,300株を利確

その後、10月に入って株価は反発しました。

ここで、野村側の信用買い2,000株のうち、すべてを現引きするのではなく、一部を売却して利益を確定しました。

まず、2025年10月6日です。

約定日 取引 株数 約定単価・現引単価 損益・金額
2025年10月6日 信用売決済 800株 1,491〜1,493円 +196,123円
2025年10月6日 信用現引 300株 1,244円 373,927円

この日は、800株を売却しました。売却単価は1,491〜1,493円。確定利益は196,123円でした。

さらに同日、300株を現引きしています。

続いて、2025年10月7日です。

約定日 取引 株数 約定単価・現引単価 損益・金額
2025年10月7日 信用売決済 500株 1,534〜1,535円 +143,708円
2025年10月7日 信用現引 400株 1,244円 498,293円

翌10月7日にも、500株を売却しました。売却単価は1,534〜1,535円。確定利益は143,708円でした。

さらに同日、400株を現引きしています。

2日間を合わせると、売却した株数は1,300株。確定利益は339,831円です。

区分 株数 金額・損益
10月6日 売却分 800株 +196,123円
10月7日 売却分 500株 +143,708円
売却合計 1,300株 +339,831円

これは短期売買としては、かなりうまくいった取引でした。

1,244円台で買った株を、1,490円台から1,530円台で売却できています。

しかも、すべてを売ったわけではありません。

ここが今回の取引のポイントです。

利益を現引きの原資に回した

野村側で信用買いした2,000株のうち、1,300株は売却しました。

残ったのは700株です。

この700株については、売らずに現引きしました。

約定日 取引 株数 現引単価 現引金額
2025年10月6日 信用現引 300株 1,244円 373,927円
2025年10月7日 信用現引 400株 1,244円 498,293円
合計 700株 872,220円

この現引きの原資には、アドテックプラズマの一部売却で得た確定利益に加えて、他の信用取引で得た利益も充てました。

自分の信用取引では、単に利益を出して終わりではなく、その利益を使って信用ポジションを現物化していくことがあります。今回もその流れでした。

アドテックプラズマを1,244円台で2,000株買い、反発したところで1,300株を利確しました。

そこで得た約34万円の利益と、他の信用取引で得た利益を合わせて、残り700株を現引きする原資にしました。

つまり、今回の取引は、短期の利確と長期保有を組み合わせた形です。

一部は売って利益を確定する。その利益を使って、残したい株を現物化する。

この流れによって、信用ポジションをそのまま抱え続けるのではなく、リスクを落としながら現物株を増やすことができました。

この700株を現引きした理由は、はっきりしています。

SBI新NISAで保有していた300株と合わせて、アドテックプラズマを現物1,000株にしたかったからです。

野村側で買った2,000株をすべて売ってしまえば、確定利益はもっと大きくなっていたかもしれません。

しかし、それではアドテックプラズマの保有株数は、新NISAの300株だけに戻ってしまいます。

自分としては、アドテックプラズマを単なる短期売買銘柄として終わらせるのではなく、現物でまとまった株数を持ちたいと考えていました。

そこで、反発局面で1,300株を売却して利益を確定し、残り700株は現引きしました。

新NISA300株と合わせて、現物1,000株へ

その結果、保有状況はこうなりました。

口座 保有株数 取得金額
SBI新NISA 300株 530,690円
野村現物 700株 872,220円
合計 1,000株 1,402,910円

合計1,000株。取得金額は約140.3万円。平均取得単価は約1,403円です。

新NISAで最初に買ったときの単価は1,769円でした。

そこから株価が下がったところで、野村側で1,244円台の株を追加し、その一部を現物化したことで、全体の平均取得単価を大きく下げることができました。

これが、第2部の一番大きなポイントです。

新NISAで買った300株をそのまま持ち続けるだけでなく、下落後に野村側で安く追加し、反発局面で一部を利確し、残りを現引きした。

さらに、アドテックプラズマの利確分と他の信用取引の利益を、現引きの原資に回した。

結果として、アドテックプラズマは現物1,000株の保有銘柄になりました。

取引全体の整理

ここで、野村證券側の取引をまとめておきます。

区分 株数 金額・損益
信用買い 2,000株 1,244〜1,245円で購入
売却 1,300株 確定利益 +339,831円
現引き 700株 現引金額 872,220円
現引き原資 アドテック利確分と他の信用取引の利益
SBI新NISA分 300株 取得金額 530,690円
最終保有株数 1,000株 平均取得単価 約1,403円

流れとしては、かなり分かりやすい取引でした。

まず、株価が下がったところで2,000株を追加購入。その後の反発で1,300株を売却して利益を確定。その利益に加えて、他の信用取引で得た利益も使い、残り700株を現引きしました。

単にナンピンして終わったわけではありません。

反発局面で一部を売り、利益を確定したうえで、残したい分だけを現物化しました。

信用取引で得た利益を、そのまま次の信用取引に使うだけではなく、現物株に変えていく。

自分の中では、かなり理想に近い形で組み立てられた取引だったと思います。

業績は一度回復したが、波は大きい

アドテックプラズマの取引を振り返るうえで、業績の流れも見ておく必要があります。

2024年8月期は、厳しい決算でした。

半導体需要の減少、在庫調整、輸出規制、受注環境の低調などが重しになり、株価も低迷しやすい状況でした。

ただ、その後の2025年8月期には業績が回復しました。

2025年8月期は、売上高12,680百万円、営業利益1,808百万円、経常利益1,897百万円、親会社株主に帰属する当期純利益2,007百万円となり、前期比で増収増益でした。

決算期 売上高 営業利益 経常利益 純利益
2025年8月期 12,680百万円 1,808百万円 1,897百万円 2,007百万円

2024年に売られていた銘柄が、その後の業績回復で見直された形です。

このあたりは、半導体関連株らしい動きだと思います。

悪い時期にはかなり売られます。しかし、業績が持ち直すと、株価も一気に反応することがあります。

一方で、直近の2026年8月期については、再び減収減益予想になっています。

会社側の通期予想では、2026年8月期は売上高11,600百万円、営業利益1,580百万円、経常利益1,350百万円、純利益1,010百万円となっています。

決算期 売上高 営業利益 経常利益 純利益
2026年8月期 会社予想 11,600百万円 1,580百万円 1,350百万円 1,010百万円

つまり、2025年8月期に大きく回復したものの、2026年8月期は前期比では減収減益予想です。

AI・クラウド関連投資を背景に、サーバーやデータセンター向けの高性能半導体需要は堅調です。一方で、半導体関連なら何でも強いというわけではありません。

AI関連の需要が強い分野もあれば、回復が鈍い分野もあります。

アドテックプラズマのような小型半導体関連株は、この濃淡の影響を受けやすい銘柄だと思います。

だからこそ、値動きも大きくなります。

現在の評価益

では、現時点でこの取引がどうなっているかを整理します。

2026年5月22日時点のアドテックプラズマの終値は3,125円でした。

保有株数は、SBI新NISA300株と野村現物700株を合わせて1,000株です。

取得金額は約1,402,910円。平均取得単価は約1,403円です。

これを、株価3,125円で計算すると、評価額は3,125,000円になります。

項目 金額
現在株価 3,125円
保有株数 1,000株
評価額 3,125,000円
取得金額 1,402,910円
評価益 +1,722,090円

評価益は約172万円です。

さらに、野村側で1,300株を売却したときの確定利益が339,831円あります。

区分 金額
売却済み確定利益 +339,831円
現物1,000株の評価益 +1,722,090円
合計 +2,061,921円

現時点では、確定利益と含み益を合わせると、約206万円のプラスになっています。

もちろん、含み益はまだ確定した利益ではありません。

株価が下がれば評価益は減ります。小型半導体株なので、決算や受注環境次第で大きく下がる可能性もあります。

それでも、現時点だけを見れば、新NISAで買った300株を起点に、野村側で安く追加し、現物1,000株まで増やした判断は、かなりうまくいった取引になっています。

新NISAと信用取引を組み合わせた取引だった

今回のアドテックプラズマの取引は、自分の中では少し特徴的でした。

最初の入り口は、新NISAでした。

新NISAでは、旧NISAのように高配当株だけを買うのではなく、値上がり益も非課税で取りにいく銘柄を持ちたいと考えていました。

その中で、アドテックプラズマを300株買いました。

ただ、購入直後の決算は悪く、株価も下がりました。ここだけを見れば、あまり良いスタートではありません。

しかし、そこで売らずに保有を続けました。

そして、その後に野村證券側で信用買いを使い、安いところで2,000株を追加しました。

反発局面では、1,300株を売って約34万円を利確。その利益に加えて、他の信用取引で得た利益も現引きの原資に回しました。

残り700株は現引きして、SBI新NISA300株と合わせて現物1,000株にしました。

新NISA分は売らずに持つ。

野村側では安いところで追加し、反発したら一部を利確する。

そして、信用取引で得た利益を使い、残したい株数を現物化する。

この流れは、新NISAの長期投資と、信用取引の機動力を組み合わせたような取引でした。

自分の取引スタイルとしては、かなり自分らしい形だったと思います。

まとめ

アドテックプラズマは、新NISAで買った銘柄の中でも、特に自分の考え方が出た銘柄です。

旧NISAでは、メガバンクなどの大型高配当株を中心に買っていました。

一方、新NISAでは、非課税保有期間が無期限になったこともあり、配当だけでなく値上がり益も狙える銘柄を持ちたいと考えました。

その中で、半導体関連の小型株としてアドテックプラズマを購入しました。

ただ、購入翌日に決算発表があり、内容は厳しいものでした。

株価も下がり、2024年3月末時点では含み損になっていました。

それでも、半導体関連には好不況のサイクルがあります。一度悪くなったからといって、すぐに売るつもりはありませんでした。

むしろ、株価が下がったことで、安く追加する機会が出てきました。

その後、野村證券側で2,000株を信用買いし、反発局面で1,300株を売却。約34万円の利益を確定しました。

そして、その利益に加えて、他の信用取引で得た利益も現引きの原資に回しました。

残り700株を現引きし、SBI新NISAの300株と合わせて、現物1,000株の保有にしました。

現在の株価で見ると、評価益は約172万円。確定利益と合わせると、約206万円のプラスです。

もちろん、これは現時点の結果です。

小型半導体株は値動きが荒く、決算や受注環境によって大きく下がることもあります。

2025年8月期は業績が回復しましたが、2026年8月期は前期比では減収減益予想です。

AI・クラウド関連需要という追い風はありますが、半導体関連すべてが一様に強いわけではありません。

だからこそ、アドテックプラズマは簡単な銘柄ではないと思います。

ただ、自分にとっては、新NISAで買った銘柄をそのまま放置するだけではなく、下落後に野村側で追加し、一部を利確しながら現物株を増やした取引になりました。

信用取引で得た利益を、単なる利益で終わらせず、現物株に変えていく。

新NISAの長期投資と、信用取引の機動力。

その両方を使って、アドテックプラズマを現物1,000株まで増やした。

これが、今回の第2部で振り返りたかった取引です。

投資に関するご注意

本記事は、筆者自身の投資経験や売買記録をもとにした個人的な振り返りであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。 株式投資には元本割れのリスクがあり、最終的な投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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