今でこそ、私の投資は日本株中心です。
メガバンク、半導体、資源株、信用取引、現引き。
最近の記事だけを見ると、完全に日本株の個別株投資家に見えると思います。
実際、今の保有株の中心は日本株です。特に三井住友FG、三菱UFJ、みずほFGなどのメガバンクは、自分の資産形成に大きな影響を与えました。
ただ、私の投資歴を振り返ると、いきなり日本株だけで資産を作ったわけではありません。
今の日本株投資の前には、米国株で原資と投資観を作った時代がありました。
今回は、投資歴30年を振り返る「資産形成史」シリーズの第1部として、米国株時代について書いてみます。
Microsoft、Pfizer、Altria、そして海外ETF。
今のメガバンク中心の投資とはかなり違いますが、この米国株時代がなければ、今の日本株投資もなかったと思います。
・今の日本株投資の前には、米国株中心の時代があった
・米国株に惹かれた理由は、新しさ、配当、株主還元だった
・Firstradeの配当再投資で、株数が積み上がる感覚を体験した
・米国株時代の資金と経験が、後の日本株投資の土台になった
投資を始めたのは1996年、大学生の時だった
私が投資を始めたのは、1996年です。
当時は大学生でした。
最初の投資資金は、貯金とアルバイト代から出した約50万円程度だったと思います。
今の資産額から見ると小さな金額ですが、自分にとっては大きなお金でした。
もちろん、最初から大きな資産があったわけではありません。
1998年に就職してからは、毎年120万円程度を給料から投資に回していました。
給料の中から投資資金を作り、少しずつ株に回していく。
この積み重ねが、自分の投資の出発点でした。
2001年、米国株という新しい投資対象に飛びついた
米国株投資を始めたのは、2001年です。
最初に使っていたのは、DLJ Direct証券でした。
当時は、今のように日本の証券会社で簡単に米国株を買える時代ではありませんでした。
スマホで米国株を買うどころか、情報を集めるだけでも今よりずっと大変でした。
それでも、自分の中では米国株にかなり強く惹かれていました。
理由の一つは、単純に「新しい投資対象に投資してみたい」という気持ちです。
日本株はすでに買っていました。そこに、米国株も取引できるようになる。
MicrosoftやPfizer、Altriaのような世界的な企業を、自分で直接買える。
そのこと自体に、かなりワクワクしていたと思います。
冷静に日本株と米国株を比較して、完璧な資産配分を考えていたというより、当時の自分にとって米国株は「新しい投資の世界」でした。
そこに飛びついた、という表現の方が近いかもしれません。
米国株に資金を寄せた理由は、配当と株主還元だった
米国株に資金を多く振り向けた理由は、新しさだけではありません。
もう一つ大きかったのは、株主還元に対する考え方の違いです。
当時の日本株は、今ほど株主還元が重視されていませんでした。
配当利回りも低く、企業が株主に利益を返すという意識も、今ほど強くなかったように感じていました。
一方で、米国企業は配当や自社株買いを通じて、株主に還元する姿勢が強いように見えました。
配当金も、日本株より魅力的に感じました。
この点は、自分が米国株に資金を多く振り向けた大きな理由です。
今振り返ると、米国株の成長性だけでなく、株主還元への姿勢に惹かれていたのだと思います。
Microsoft、Pfizer、Altriaのような銘柄は、世界的な大型企業であると同時に、配当を意識して保有しやすい銘柄でもありました。
米国企業は、利益を株主に返す文化が強い。
当時の自分には、その点がとても魅力的に見えていました。
米国株を始めてからは、投資資金の配分も大きく変わっていきます。
ざっくりした感覚ですが、当時は日本株3割、米国株7割くらいの比率で資金を振り向けていたと思います。
日本株よりも配当があり、株主還元への意識も高く、世界で稼ぐ企業に投資できる。
そういうイメージがありました。
2005年の相続資金も、米国株に多く振り向けた
2005年には、遺産相続で約2,000万円程度の資金を受け取りました。
この資金も、投資に大きく影響しました。
記憶ベースではありますが、約2,000万円のうち、米国株に多め、日本株にも一部を振り向けたと思います。
感覚としては、米国株に約1,200万円、日本株に約800万円程度だったと思いますが、正確な内訳は確認が必要です。
今から見ると、相続資金のかなり大きな部分を米国株に振り向けたのは、大きな判断でした。
ただ当時の自分には、日本株よりも米国株の方が、長期で資産を増やせるイメージがありました。
米国株なら、世界で稼ぐ企業に乗れる。
配当も受け取れる。
さらにETFを使えば、国や地域ごとに分散できる。
当時はかなり素直に、そう考えていました。
ここは大事な点です。
2010年時点でFirstrade口座に約13.8万ドルの資産があったからといって、それがすべて米国株の値上がりだけで作られたわけではありません。
大学生時代からの投資、就職後の給料からの入金、2005年の相続資金、配当、運用益。
これらが積み重なった結果として、米国株口座にまとまった資産ができていきました。
「米国株だけで一気に増やした」というより、長い期間をかけて資金を入れ、保有し、配当を受け取り、少しずつ大きくなっていったという感覚です。
2010年時点のFirstrade口座の資産は、元本、配当、運用益、為替の影響が混ざったものです。
そのため、「米国株の値上がりだけで作った資産」とは言い切れません。
米国個別株は配当重視、米国以外はETFで分散
その後、米国株投資を続ける中で、Firstrade証券を使うようになります。
米国の証券会社を使い始めてからは、米国株投資の主力口座はFirstrade証券になりました。
2010年頃のFirstrade口座を見ると、米国個別株と海外ETFを組み合わせた形になっていました。
ただ、これは何となく銘柄を並べていたわけではありません。
当時の自分の中では、ある程度の考え方がありました。
米国株については、個別株で選ぶ。
Microsoft、Pfizer、Altriaのような、伝統的に配当を重視する大型株を中心に保有する。
一方で、米国以外の地域については、個別株で銘柄を選ぶのではなく、ETFを使って地域ごとのインデックスに投資する。
EFA、EWA、EPP、VGKのようなETFを通じて、欧州、オーストラリア、アジア太平洋地域などを広く持つ。
米国株は配当重視の個別株。
米国以外は地域別ETF。
これが、2010年頃の自分の投資スタイルでした。
当時の自分は、これがかなり合理的な投資だと思っていました。
米国の強い企業は個別株で持ち、よく分からない地域はETFでまとめて持つ。
今から見るとかなり素直な考え方ですが、当時の自分としては、それなりに考えていたつもりでした。
この考え方には、当時読んでいた投資関連の書籍の影響が大きかったです。
どの本の影響を受けたのかは、また別の記事で紹介できればと思います。
今の自分は、日本株の個別株にかなり寄った投資をしています。
メガバンク、半導体、資源株など、かなり集中したポートフォリオです。そこに信用取引や現引きも使っています。
2010年頃の海外ETFを使った地域分散投資とは、同じ人間の投資とは思えないくらい違います。
でも、この時期の経験があったからこそ、長期保有や配当、分散投資の考え方が自分の中に残ったのだと思います。
2010年時点の主力は、MSFT、PFE、MO、海外ETFだった
2010年10月時点のFirstradeの残高報告書を見ると、当時の主な保有銘柄は以下のようなものでした。
| 区分 | 銘柄・ETF | 当時の位置づけ |
|---|---|---|
| 米国個別株 | Microsoft | 米国大型株・長期保有の象徴 |
| 米国個別株 | Pfizer | 伝統的な配当株 |
| 米国個別株 | Altria | 高配当株 |
| 海外ETF | EFA | 米国以外の先進国株 |
| 海外ETF | EWA | オーストラリア株 |
| 海外ETF | EPP | アジア太平洋地域 |
| 海外ETF | VGK | 欧州株 |
この時点で、Firstrade口座の評価額は約13.8万ドルありました。
もちろん、この金額は元本、配当、運用益、為替の影響が混ざったものです。
正確にどこまでが入金で、どこからが運用益なのかを分けることはできません。
ただ、2001年に米国株を始めてから約10年が経ち、米国株投資が自分の中でかなり大きな資産になっていたことは間違いありません。
当時の保有内容を見ると、今の投資スタイルとはかなり違います。
今は日本株の個別株が中心です。
一方で、当時は米国大型株と海外ETFの組み合わせでした。
米国株は個別株で選び、米国以外はETFで地域分散する。
これが当時の自分にとっての一つの答えでした。
Firstradeの配当再投資が、株数を増やしてくれた
米国株時代は、配当も重要でした。
Microsoft、Pfizer、Altriaなどから配当が入る。海外ETFからも分配金が入る。
そしてFirstradeには、配当再投資プログラムがありました。
受け取った配当金で、自動的に同じ銘柄の株を購入してくれる仕組みです。
配当が入るたびに、少しずつ持ち株が増える。
持ち株が増えると、次に受け取る配当金も増える。
その配当金で、また株が買われる。
一回一回の金額は小さくても、長く続けるとじわじわ効いてきます。
配当が株を買い、その株がまた配当を生む。
この感覚を、米国株時代に体験しました。
今振り返ると、この仕組みはかなり大きかったと思います。
自分で毎回買い増しを判断しなくても、配当が自動的に株に変わっていく。
その意味では、米国株時代の配当再投資は、かなり楽な仕組みでもありました。
今の日本株では、Firstradeのように自動で配当再投資されるわけではありません。
配当金を受け取り、それをどの銘柄に回すかは自分で判断する必要があります。
だからこそ、米国株時代の配当再投資の感覚は、今でも印象に残っています。
米国株口座は2010年から2019年にかけて大きくなった
Firstrade口座の残高をざっくり振り返ると、以下のようになります。
| 時点 | Firstrade口座の概算評価額 | コメント |
|---|---|---|
| 2010年10月 | 約13.8万ドル | MSFT、PFE、MO、海外ETFが主力 |
| 2016年12月 | 約27.2万ドル | 口座規模が大きく拡大 |
| 2019年12月 | 約36.2万ドル | 日本株へ資金を戻す前の大きな土台 |
2010年時点の約13.8万ドルは、元本、配当、運用益、為替が混ざったものです。
そのため、米国株の値上がりだけで作られた資産ではありません。
それでも、その後2016年、2019年にかけてFirstrade口座が大きくなっていったことは、米国株時代が自分の資産形成に大きく貢献した証拠だと思います。
ただし、これをすべて狙い通りだったとは思っていません。
当時の自分が、Microsoftの将来や米国株全体の強さを正確に見抜いていたわけではありません。
新しい投資対象に飛びつき、配当や株主還元に魅力を感じて資金を入れた結果、長く持ったことが良い方向に出た、という面も大きいです。
給料からの入金や相続資金を、米国株に振り向けた。
その資金を、MicrosoftやPfizer、Altria、海外ETFなどで長く運用した。
配当再投資によって、少しずつ株数も増えていった。
その結果として、2010年代の終わりには、米国株口座がかなり大きな資産になっていました。
この資産が、後の日本株投資の原資になっていきます。
反省点:米国株を最後まで持ち切れたわけではない
ここまで書くと、米国株でうまく資産を増やした成功談のように見えるかもしれません。
実際、米国株は自分の資産形成に大きく貢献してくれました。
ただし、反省点もあります。
Microsoftを最後まで大量に持ち続けたわけではありません。
AppleやGoogleのような銘柄も、ずっと大きく持ち続けたわけではありません。
今から見ると、米国株をそのまま持ち続けていた方が、さらに資産は増えていた可能性もあります。
特にMicrosoftについては、もっと持ち続けていれば、という思いはあります。
今振り返ると、Microsoftは自分にとって「長期保有の威力」を一番分かりやすく教えてくれた銘柄でした。
ただし、当時の自分がクラウドの成長まで見抜いていたわけではありません。
むしろ、世界的な大企業で、安心して持てる米国株という感覚でした。
それでも、そういう銘柄を長く持っていたことが、結果的に資産形成に効きました。
ただ、それは完全に結果論です。
当時は当時で、資金を動かす理由がありました。
投資で難しいのは、買うことだけではありません。
持ち続けること。そして、売った後の資金をどこに移すか。
ここが本当に難しいと感じています。
投資では、大きなテーマを当てるより、良い会社を売らずに持つことの方が難しい。
米国株で成功したからといって、最後まで完璧に握り続けられたわけではありませんでした。
まとめ:米国株時代が今の日本株投資の土台になった
私の資産形成は、日本株だけで作ったものではありません。
1996年に大学生として投資を始め、2001年から米国株にも資金を振り向けるようになりました。
就職後の給料からの入金、2005年の相続資金、MicrosoftやPfizer、Altria、海外ETFへの投資。
これらが積み重なり、米国株口座は自分の中で大きな資産になっていきました。
当時の自分は、米国株と海外ETFこそが長期投資の一つの正解だと思っていました。
そこから日本株中心、メガバンク集中、信用取引まで使う今のスタイルに変わっていくわけなので、振り返るとかなり大きな変化です。
ただ、米国株時代に得た「配当を受け取りながら持ち続ける」という感覚は、今も自分の中に残っています。
配当が株を買い、その株がまた配当を生む。
この経験は、今の日本株投資にもつながっています。
一方で、米国株口座の資産が大きくなるにつれて、別の問題も感じるようになります。
海外証券会社に大きな資産を置き続けることへの不安です。
税金の申告、自分に何かあった場合の手続き、家族への負担。
このあたりを考えるようになり、私は米国株で作った資金を日本へ戻すことを考え始めます。
次回は、なぜ米国株で作った資金を日本株へ戻したのか。
米国株から日本株へ軸足を移した転換点を振り返ります。
投資に関するご注意
本記事は、筆者自身の投資経験や売買記録をもとにした個人的な振り返りであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。 株式投資には元本割れのリスクがあり、最終的な投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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