2026年6月15日月曜日

投資歴30年の資産形成史③|米国株資金でメガバンクを買い増した転換点

米国株で作った資金は、最終的にメガバンク株の買い増しに向かいました。

前回は、米国株資金を日本株側へ戻した理由を書きました。
今回は、その資金を使って、なぜメガバンク株を大きく買い増したのかを振り返ります。

この記事で中心にしたいのは、現在の評価額ではありません。
2020年から2021年にかけて、どのような判断で銀行株への集中度を高めていったのかです。

当時の自分は、すでに長く保有していたメガバンク株で含み損を抱えていました。
そこへ、米国株で作った資金まで投入しています。

結果的には後の日本株資産の回復につながりましたが、かなり偏った資金配分だったことも確かです。

この記事のポイント
・メガバンク株は、コロナショックで初めて買った銘柄ではなかった
・リーマンショック前から配当目的で保有していたが、長い含み損期間もあった
・みずほFGから三井住友FGへ主力を移しながら、メガバンク株を持ち続けてきた
・米国株資金を日本株へ戻したあと、三井住友FGとMUFGを大きく買い増した
・結果的には日本株資産の回復につながったが、かなり集中リスクを取った判断だった

メガバンクは、コロナで初めて買った銘柄ではなかった

自分にとって、メガバンク株はコロナショックで初めて買った銘柄ではありません。

リーマンショック前から、配当金を目的に購入していました。
当時の自分にとって、メガバンクは高配当株としての魅力がありました。

ただ、そこから先はきれいな配当投資というより、かなり苦しい保有期間でした。

リーマンショックで銀行株は大きく下落。
配当目的で買ったつもりでしたが、株価が大きく下がると、配当をもらっても含み損の重さはなかなか消えません。

積極的に長期保有していたというより、含み損が大きくなり、持ち続けるしかなかった面もあります。

その後も、銀行株は長い低迷期に入りました。
マイナス金利もあり、銀行株が市場から高く評価される雰囲気はなかなか戻りませんでした。

それでも、自分はメガバンクを完全に手放すことはありませんでした。
むしろ、低迷期にも少しずつ買い増しを続けてきました。

みずほから三井住友FGへ、主力を移していった

リーマンショック前後のころは、みずほFGも主力として持っていました。

ただ、みずほFGは株価下落がかなり厳しかった。
保有している中で、銀行株の中でもみずほは特に厳しい印象がありました。

そのため、その後はメガバンクの主力を三井住友FGへ移していきました。

三井住友FGは、みずほと比べると自分の中では安心感がありました。
配当をもらいながら長期で持つなら、三井住友FGを中心にした方がよいのではないか。
そう考えるようになっていきました。

みずほFGも完全になくしたわけではありません。
ただ、リーマン後に主力として大きく買い増していったのは、みずほではなく三井住友FGでした。

そのため、この記事でもみずほFGは補足扱いにします。
今回の主役は、三井住友FGとMUFGです。

2017年5月時点の日本株資産は、約2,000万円規模でした。
ただし、評価損益は約マイナス137万円。

この時点で、日本株側は大きく利益が出ていたわけではありません。
むしろ、メガバンクは長く持っていたものの、株価面ではなかなか報われない銘柄でした。

リーマンショック前から配当目的で持っていた。
その後の低迷期も買い増してきた。
みずほから三井住友FGへ主力を移しながら、メガバンク株を持ち続けてきた。

そこへ、コロナショックが重なりました。

コロナショックで、銀行株が再び安値圏へ沈んだ

2020年、コロナショックで日本株は大きく下落しました。

メガバンク株も大きく売られました。
もともと長く低迷していた銀行株が、さらに安値圏へ沈んだような感覚でした。

当時は、企業の資金繰り悪化や銀行の与信費用増加への不安もありました。
低金利やマイナス金利による収益性への懸念も続いていました。

今から見ると、かなり安いところで買えたように見えます。
ただ、当時は銀行株の低迷がさらに続く可能性もありました。

それでも自分は、メガバンクを買い増しました。

株価水準としてはかなり割安に見えたこと。
そして、メガバンクなら配当をもらいながら長期で持てる、という感覚があったこと。

この二つが大きかったと思います。

もちろん、コロナショックを事前に読んでいたわけではありません。
米国株資金を日本株側へ戻したタイミングと、銀行株の下落が重なった。

そこに、自分の「下落時に買い向かう」投資スタイルが重なりました。

買い増し後のメガバンク保有株数

ここでは、細かい売買明細ではなく、買い増し後にどれくらいの保有規模になっていたのかを整理します。

2020年から2021年にかけて、三井住友FGとMUFGを中心に大きく買い増しました。
その結果、2021年時点ではメガバンクの保有比率がかなり高くなっています。

銘柄 主な買い増し 買い増し後の保有状況 位置づけ
三井住友FG 2020年5月までに6,700株買い増し 2021年12月時点で8,100株 メガバンク投資の主力
MUFG 2020年11月までに22,800株買い増し 2021年5月時点で23,000株 米国株資金投入後の象徴的な買い増し
みずほFG 追加売買は限定的 2021年12月時点で1,800株 補足的な保有

三井住友FGは、2020年5月22日に合計6,700株を買い増しました。
もともと自分の中でメガバンク投資の主力になっていた銘柄で、コロナショック後の下落局面でさらに保有を増やした形です。

MUFGは、2020年11月までに22,800株を買っています。
2021年5月時点では、保有株数が23,000株になっていました。

みずほFGも保有していましたが、リーマン後に主力を三井住友FGへ移したこともあり、この時期の主役ではありません。
補足的な保有として扱います。

ここで重要なのは、単にメガバンクを少し買い足したのではないことです。

すでに長く保有していた銀行株に、戻した米国株資金を加えて、さらに大きく寄せていった。
この結果、次に見るように、2021年時点でメガバンクは日本株ポートフォリオの中心になっていました。

2021年時点で、メガバンク中心のポートフォリオになっていた

2021年12月時点では、メガバンクの保有状況は次のようになっています。

銘柄 2021年12月時点の保有株数 評価額
MUFG 23,000株 約1,437万円
三井住友FG 8,100株 約3,194万円
みずほFG 1,800株 約263万円

この時点で、もはやメガバンクは一部保有銘柄ではなく、日本株ポートフォリオの中心になっていました。

ただ、2021年時点では、まだ完全に報われたという感覚ではありません。
コロナショック後に大きく買い増したポジションが、ようやく形になってきた段階でした。

ここで重要なのは、資金を日本株に戻したあと、幅広く分散したわけではなかったことです。

結果として、日本株の中でもメガバンクにかなり寄せる形になりました。

銀行株の見られ方が変わっていった

それまでのメガバンクは、配当はあるけれど株価では報われにくい銘柄でした。

しかしその後、金利上昇や株主還元の強化で、銀行株の見られ方が変わっていきました。

長く人気のなかった銀行株に、再び資金が向かうようになった。
配当だけでなく、株価上昇も期待されるようになった。

結果として、2020年から2021年に作ったポジションが、日本株資産の柱になりました。

2025年末時点では、メガバンク3銘柄が日本株資産の中心になっています。

ただし、この記事で書きたいのは、現在の評価額ではありません。
大事なのは、2020年当時にどのような判断で買い増したのかです。

当時は、銀行株がここまで見直されると確信していたわけではありません。
かなり安いとは感じていましたが、将来の金利環境や株主還元の強化まで、はっきり見通せていたわけではないです。

結果として資産形成に大きく貢献した。
しかし、その過程ではかなり偏った資金配分をしていました。

反省点:問題は、下がった株を買ったことだけではない

反省点
今回の問題は、下がった銘柄を買い増したこと自体ではありません。
米国株で作った資金を日本株に戻したあと、その資金をさらに銀行株へ寄せたことです。

今回のメガバンク買い増しは、結果的には自分の資産形成に大きく貢献しました。

ただ、投資判断として振り返ると、危うい面も多かったと思います。

米国株で作った資金を日本株に戻すだけなら、もっと分散する選択肢もありました。
しかし実際には、その資金のかなり大きな部分をメガバンクに向けています。

つまり、資産を日本株に戻しただけでなく、日本株の中でも銀行株に寄せたことになります。

これは、かなり偏った判断でした。

もし銀行株の低迷がさらに長引いていれば、日本株資産の回復は大きく遅れていた可能性があります。
配当は受け取れても、株価が戻らなければ、重いポジションを抱え続けることになっていました。

さらに危ないのは、今回の結果によって、自分のナンピン癖を正当化しやすくなることです。

下がったら買えばいい。
長く持てば戻る。
配当をもらいながら待てばいい。

今回に限れば、その考え方はうまくいきました。

しかし、毎回通用するとは限りません。

株価が戻ったから問題がなかったわけではない。
むしろ、株価が戻ったことで、当時取っていたリスクの大きさが見えにくくなっている面もあります。

ここは、自分でも気をつけないといけないところです。

まとめ

米国株で作った資金を日本株へ戻したことは、自分の資産形成にとって大きな転換点でした。

ただし、その資金は広く分散されたわけではありません。
実際には、リーマンショック前から配当目的で持っていたメガバンク株への大きな買い増しに向かいました。

配当目的で買ったものの、リーマンショック後の下落で含み損を抱え、持ち続けるしかなかった時期もあります。
その中で、みずほFGから三井住友FGへ主力を移しながら、メガバンク株を持ち続けてきました。

そして2020年のコロナショック後、三井住友FGを大きく買い増し、MUFGも大きく買い増した。
その結果、2021年にはメガバンク中心の日本株ポートフォリオになっていました。

結果的には、それが後の日本株資産の回復に大きく貢献しました。

ただ、当時の判断はかなり集中リスクを取ったものでもありました。

自分の投資スタイルは、この局面でかなりはっきり出ています。

下落時に買い向かう。
配当を重視する。
長期で持てる銘柄を買い増す。
損切りよりもナンピンで対応しがち。

今回は、このスタイルが良い方向に出ました。
ただ、同じやり方が常に通用するわけではありません。

むしろ、うまくいった取引ほど、後から振り返っておく必要があると思います。

ただ、資産が増えたあとも、このままメガバンク中心でよいのか。
次回は、大きくなった日本株ポートフォリオを見ながら、集中投資の次に出てきた課題を振り返ります。

投資に関するご注意

本記事は、筆者自身の投資経験や売買記録をもとにした個人的な振り返りであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。 株式投資には元本割れのリスクがあり、最終的な投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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