2026年6月13日土曜日

投資歴30年の資産形成史②|米国株で作った資金を日本株へ移した理由

この記事のポイント
・米国株は自分の資産形成に大きく貢献してくれた
・一方で、Firstrade口座に大きな資産を置き続ける不安も出てきた
・日本株ではメガバンクを長く含み損で保有していた
・資金を日本側へ戻したい時期に、偶然コロナショックが起きた
・戻した米国株資金でメガバンクを大きく買い増し、後の日本株資産の復活につながった

前回は、自分の資産形成において、米国株投資が大きな役割を果たしたことを書きました。

2001年ごろから米国株投資を始め、Microsoft、Pfizer、Altria、海外ETFなどを保有してきました。
米国企業の配当や株主還元、Firstradeの配当再投資プログラムは、当時の自分にとってかなり魅力的でした。

ただ今回は、米国株の成功談そのものではありません。

米国株で作った資金を、なぜ日本株側へ大きく移したのか。
そして、その資金がどのように日本株資産の復活につながっていったのか。

そこを振り返ります。

これは米国株を否定する話ではありません。
正確には、Firstrade口座に置いていた米国株資産の比率を大きく下げ、主力資産を日本株側へ移していった話です。

米国株は、資産形成に大きく貢献してくれた

米国株は、自分の資産形成に大きく貢献してくれました。

2010年10月時点で、Firstrade口座の資産は約13.8万ドル。
2016年12月には約27.1万ドル。
2019年12月には約36.2万ドルまで増えていました。

時期 Firstrade口座の資産規模 当時の位置づけ
2010年10月 約13.8万ドル 米国株・海外ETF中心に資産形成していた時期
2016年12月 約27.1万ドル 米国株資産が大きく育ってきた時期
2019年12月 約36.2万ドル 海外口座としてはかなり大きな金額になっていた時期

円換算すれば、かなり大きな金額です。

配当が入り、その配当で株が買われ、その株がまた配当を生む。
Firstradeの配当再投資では、そういう資産形成の流れを実感できました。

この米国株時代がなければ、今の日本株投資の規模はなかったと思います。

ただ、資産が大きくなるにつれて、別の問題も出てきました。

海外口座に大きな資産を置く不安

Firstrade口座の資産が大きくなるにつれて、海外証券会社に大きな資産を置き続けることへの不安が出てきました。

資産が小さいうちは、海外証券会社を使って米国株を買うこと自体が面白さでもありました。
日本の証券会社では買いにくかった銘柄やETFを買えることにも魅力がありました。

しかし、口座残高が数千万円規模になると、見え方が変わります。

  • 税金申告
  • 為替
  • 海外口座の管理
  • 英語の書類
  • 自分に何かあった場合の家族の手続き

このあたりが、だんだん気になるようになりました。

しかも、自分自身もFirstrade口座から日本へ資金を戻す具体的な送金方法を、明確に理解できていたわけではありませんでした。

資産額が大きくなるほど、「何となく分かっているつもり」では済ませにくくなります。

自分に何かあった場合、家族が海外口座の存在を把握し、手続きして、日本へ資金を戻せるのか。

この不安は、資産が増えるほど大きくなると感じていました。

この時点で感じていた不安
米国株そのものが嫌になったわけではありません。
ただ、海外口座に大きな資産を置き続けること、そしてその資金を自分や家族がきちんと管理できるのかという点に不安がありました。

そのため、コロナショックを見てから急に米国株を縮小しようと思ったわけではありません。
その前から、Firstrade口座の資産を日本側へ戻したいという思いはありました。

日本株では、メガバンクを長く含み損で持っていた

一方で、日本株側では、以前からメガバンクを中心に保有していました。

ただし、これは順調な投資だったわけではありません。

2017年5月ごろの日本株資産状況を見ると、特定口座とNISA口座を合わせた評価額は約1,987万円でした。
しかし、損益は合計で約137万円のマイナスでした。

時期 日本株の評価額 損益 状況
2017年5月ごろ 約1,987万円 約-137万円 メガバンク中心に保有していたが、含み損の状態

保有銘柄には、三井住友フィナンシャルグループ、みずほフィナンシャルグループ、三井物産、東建コーポレーションなどがありました。

特にメガバンク株の比率は高めでした。
ただ、この時点の日本株は、資産形成の主力というより、長く含み損を抱えながら配当をもらう保有株に近い位置づけでした。

リーマンショック後の銀行株は長く低迷し、その後はマイナス金利もありました。

配当はもらえる。
でも株価は上がらない。
買い増ししても含み損が続く。

メガバンク株は、自分にとって長い間そういう投資対象でした。

資金を戻したい時期に、偶然コロナショックが起きた

もともと、Firstrade口座から資金を日本側へ戻したいという思いはありました。

そのタイミングで、偶然コロナショックが起きました。

2020年、新型コロナの感染拡大で株式市場は大きく下落しました。
日本株も大きく売られ、メガバンク株もリーマンショック後の低迷期に近い水準まで下落しました。

当時の銀行株は、かなり厳しい評価を受けていました。

コロナで経済がどうなるか分からない。
企業の資金繰りも不安。
銀行の与信費用がどこまで膨らむかも分からない。
低金利も続いており、銀行株が見直される未来もはっきりしていない。

そういう状況だったので、当時は「これは絶好の買い場だ」と簡単に言える雰囲気ではありませんでした。

ただ、株価水準だけを見れば、メガバンク株はかなり売り込まれていました。

資金移動と買い増しの流れ
・Firstradeから資金を戻したいという思いがあった
・その時期に偶然コロナショックが起きた
・日本株が相対的に割安に見えた
・特に銀行株はリーマンショック時に匹敵するほど下落していた
・戻した資金をメガバンク株の買い増しに使った

この流れが重なり、戻した資金を日本株、とくにメガバンク株へ向ける判断につながりました。

米国株ではなく、日本株メインへ切り替えた

海外証券会社に大きな資産を置くのが不安なら、SBI証券など国内証券会社で米国株を続ける選択肢もありました。

ただ、その時点では米国株への熱量が以前ほど高くありませんでした。

一方で、コロナショック後の日本株は相対的に割安に見えました。
特にメガバンク株は、リーマンショック後の低迷期に近い水準まで売られていました。

自分は以前からメガバンク株を保有し、長く含み損も抱えていました。
それでも、この水準なら大きく投資してよいと判断しました。

その結果、Firstradeから戻した資金を米国株に再投入するのではなく、日本株、とくにメガバンク株の買い増しに使っていきました。

ここから、自分の投資スタイルは米国株中心ではなく、日本株メインへ大きく切り替わっていきます。

戻した資金で、メガバンクを大きく買い増した

コロナショック前から、配当金を使ってメガバンク株を少しずつ買い増ししていました。

ただ、配当金だけで買い増しするには限界があります。
大きくポジションを増やすには、まとまった追加資金が必要でした。

そこで、Firstradeから戻した米国株資金を使い、メガバンク株を大きく買い増しました。

ここは、きれいな成功談として書くと少し違います。

自分がコロナショックを完璧に読んで、底値を狙って米国株資金を戻したわけではありません。

実際の流れは、

もともとFirstrade口座の資産を日本側へ戻したいと思っていた。
そのタイミングで、偶然コロナショックが起きた。
銀行株が大きく下落した。
そこで、戻した資金の使い道として、メガバンク株の買い増しを選んだ。

こちらの方が正確です。

結果だけを見ると、この判断はのちに大きく報われることになります。

コロナショック後、メガバンク株は時間をかけて回復しました。
その後の金利上昇や株主還元強化も追い風になりました。

この買い増しが、後の日本株資産の復活に大きく貢献したのは間違いありません。

米国株から完全撤退したわけではない

なお、米国株から完全撤退したわけではありません。

Firstrade証券のほか、米国にはユニオンバンクの銀行口座も作っていたため、口座維持の意味もあり、一定の資産は米国側に残しました。

ただ、資産形成の主力はこの時期から日本株へ移っていきました。

結果的には成功したが、かなり集中リスクを取った

結果的には、コロナショック時にメガバンク株を大きく買い増したことは、後の日本株資産の復活に大きく貢献しました。

ただし、これは単純な成功談ではありません。

すでにメガバンク株を長く保有し、含み損を抱えていました。
そこに、配当金だけでなく、米国株で作った資金まで投入して買い増したわけです。

冷静に見ると、かなり集中した判断でした。

もし銀行株の低迷がさらに長引いていれば、含み損はもっと大きくなっていた可能性があります。
マイナス金利が長期化し、銀行株がさらに評価されない時期が続いていれば、資金を戻したことが裏目に出た可能性もありました。

結果が良かったから、今は正解に見えます。

しかし、当時の判断としてはかなりリスクを取っていました。

特に、自分は損切りよりもナンピンで対応しがちな投資スタイルです。
この時も、長く含み損だったメガバンクにさらに資金を入れています。

反省点
下落時に買い向かえたからこそ、後の復活を取れました。
一方で、銘柄やセクターへの集中が進みすぎれば、取り返しのつかない含み損になっていた可能性もあります。
この両面は、反省点として残しておくべきだと思っています。

米国株資金が、日本株復活の原資になった

米国株は、自分の資産形成に大きく貢献してくれました。

ただ、Firstrade口座の資産が大きくなるにつれて、海外口座に大きな資産を置き続ける不安も大きくなりました。

その資金を日本側へ戻したいと考えていた時期に、偶然コロナショックが起きました。

長く含み損だったメガバンク株は、リーマンショック後の低迷期に近い水準まで売られました。
そこで、戻した米国株資金を使い、メガバンク株を大きく買い増しました。

結果的には、この判断が後の日本株資産の復活に大きく貢献しました。

ただし、狙い澄ました成功ではありません。
資産を戻したいタイミングと銀行株の下落が重なった面も大きく、長く含み損だった銘柄にさらに資金を集中させた判断でもありました。

米国株で作った資金を日本株へ戻したことは、自分の資産形成における大きな転換点でした。

次回は、その資金がどのようにメガバンク株への大きな投資につながったのかを振り返ります。

投資に関するご注意

本記事は、筆者自身の投資経験や売買記録をもとにした個人的な振り返りであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。 株式投資には元本割れのリスクがあり、最終的な投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

応援クリックしていただけると励みになります

0 件のコメント:

コメントを投稿

投資歴30年の資産形成史③|米国株資金でメガバンクを買い増した転換点

米国株で作った資金は、最終的にメガバンク株の買い増しに向かいました。 前回は、米国株資金を日本株側へ戻した理由を書きました。 今回は、その資金を使って、なぜメガバンク株を大きく買い増したのかを振り返ります。 この記事で中心にしたいのは、現在の評価額ではありませ...