日本では健康志向が強まり、たばこを吸う人は減り続けています。
そのため、JTは高配当でありながら、将来性を疑われやすい銘柄でした。私が最初にJTを買った2018年以降も株価は下がり、コロナ禍には2,000円を割り込みました。
私は2020年9月、そのJTを約1,978円で2,300株購入しています。投資額は約455万円です。
当時の年間配当は1株154円。取得価格に対する配当利回りは約7.8%でした。
ところが、購入した翌年にJTは年間配当を140円へ減らします。高配当を目的に買った銘柄で、すぐに減配された形です。
それでも、私はそれほど心配していませんでした。
米国株へ投資していた頃から、たばこ会社が高配当株になりやすいことは知っていました。コロナによる業績悪化が落ち着けば、配当も再び増えていくのが自然だと考えていたからです。
今回は、最初にNISAで買った2018年から、コロナ安で2,300株を追加し、配当回復が始まった2022年までを振り返ります。
・2018年にJTを高配当株としてNISAで購入
・2020年9月、約1,978円で2,300株を追加購入
・翌年の減配を経て、2022年には減配前を上回る188円へ増配
最初はNISAで買った高配当株だった
JTを最初に買ったのは2018年10月19日です。
一般NISA口座で200株を、1株2,853円で購入しました。投資額は57万600円です。
当時から、JTに大きな成長を期待していたわけではありません。購入目的は、あくまで配当でした。
NISAで保有すれば、受け取る配当に税金がかかりません。高配当株を長期保有するには相性がよいと考え、200株を購入しました。
ただし、最初の買値である2,853円は、その後の株価から見れば決して安くありません。
国内では喫煙者が減り続け、将来的にたばこ市場が縮小することも分かっていました。高い配当は魅力でしたが、株価が上昇する銘柄としては評価されにくい状態が続いていたと思います。
JTは、コロナ安で初めて見つけた銘柄ではありません。以前から高配当株として保有し、株価が下がる過程も見てきた銘柄でした。
米国株から日本株へ資産を移していた
2020年ごろ、私は米国株から日本株へ資産を移していました。
海外口座の管理や資産規模を考え、米国株を売却してできた資金を日本株へ振り向けていった時期です。その投資先の一つが、以前からNISAで保有していたJTでした。
米国株では、アルトリアなどのたばこ株も保有していました。
たばこ会社は大きな成長を期待されにくい一方、安定したキャッシュフローを配当に回す高配当株になりやすい。この特徴は、日本のJTにも共通すると見ていました。
日米のたばこ株を高配当銘柄として見る考え方は、以前から変わっていませんでした。
コロナで高配当株が異常に売られた
2020年は、コロナの感染拡大によって株式市場全体が大きく混乱しました。
先行きが読めない中で、業績への不安だけでなく、減配への警戒から高配当株まで広く売られました。
JTも例外ではなく、株価は2,000円を割り込みました。
国内の喫煙者が減っているという問題は、コロナ以前からありました。しかし、当時の私には、JTだけに重大な問題が起きたというより、高配当株がまとめて売られているように見えました。
もちろん、2,000円を割ったから底値だと分かっていたわけではありません。
コロナが長期化すれば、株価がさらに下がる可能性もありました。業績が悪化し、減配される可能性も十分にありました。
それでも、たばこ事業そのものが短期間でなくなるとは考えにくく、この水準なら配当を受け取りながら長く持てると判断しました。
※2018年のNISA購入から、2020年の2,000円割れまでの株価推移と主な購入ポイント。
約1,978円で2,300株を追加した
2020年9月15日、JTを合計2,300株購入しました。
| 日付 | 取引 | 株数 | 取得単価 | 取得金額 |
|---|---|---|---|---|
| 2018/10/19 | NISA現物買い | 200株 | 2,853円 | 570,600円 |
| 2020/09/15 | 現物買い | 100株 | 1,978.3円 | 197,830円 |
| 2020/09/15 | 現物買い | 2,200株 | 1,978.4円 | 4,352,480円 |
追加した2,300株の取得金額は、合計455万310円です。
NISAの200株と合わせると、保有株数は2,500株になりました。
購入時の年間配当は1株154円でした。
2,300株では年間35万4,200円。取得額に対する配当利回りは約7.8%です。
高配当株を長く保有する前提なら、かなり魅力的な水準に見えました。
米国株から移した資金があり、株価も安く見えたため、一日で2,300株を購入しました。しかし、投資できる資金があることと、一度に買うことが適切かは別です。さらに株価が下落していれば、追加購入の余地は小さくなっていました。
後から見れば安値圏でしたが、当時はさらに下がる可能性も十分にありました。底値を見抜いて買ったわけではありません。
買った翌年に減配された
JTの1株配当と、追加購入した2,300株から受け取れる年間配当は、次のように推移しました。
| 年 | 1株配当 | 2,300株分 |
|---|---|---|
| 2020年 | 154円 | 354,200円 |
| 2021年 | 140円 | 322,000円 |
| 2022年 | 188円 | 432,400円 |
※2,300株保有ベースで見たJTの年間配当推移。2021年の減配後、2022年には減配前を上回りました。
2021年、JTの年間配当は154円から140円へ減額されました。
高配当を目的に買った銘柄で、購入翌年に減配されたことになります。
ただ、私はこの減配をそれほど深刻には受け止めていませんでした。
コロナで業績が悪化した以上、一時的に配当を抑える判断はあり得ると思っていたからです。
また、たばこ会社が高配当なのは日本だけではありません。米国の大手たばこ会社も、利益やキャッシュフローを株主へ還元する銘柄として見られています。
私の中では、コロナの影響が薄れ、業績が回復すれば、JTの配当も増えるのが自然だと考えていました。そのため、減配を理由に売却する発想はありませんでした。
もちろん、配当が戻る時期まで読めていたわけではありません。コロナ後も業績低迷や減配が続く可能性は残っていました。
2022年、配当は188円へ増えた
JTの年間配当は、2021年に140円まで減りました。
しかし、翌2022年には188円へ増えています。
減配前の154円を回復しただけではなく、一気に34円上回りました。
2,300株分の年間配当は43万2,400円となり、2021年の32万2,000円から11万400円増えています。
株価も、コロナ禍の2,000円割れから回復し、2022年末には2,600円台まで戻りました。
それまでのJTは、高配当ではあるものの、その配当が今後も維持されるのか疑われていました。
ところが、業績回復とともに減配前を上回る配当が示されたことで、市場の見方も変わり始めたのだと思います。
ただし、この時点では、その後さらに大きく増配し、株価も上昇していくところまでは見えていませんでした。
まとめ
私は2020年9月、コロナ禍で2,000円を割ったJTを約1,978円で2,300株購入しました。
翌年には年間配当が154円から140円へ減りましたが、たばこ株の収益構造を考えれば、業績回復後には配当も戻ると見ていました。
実際、2022年の年間配当は188円となり、減配前の水準を上回りました。
結果として購入判断は報われましたが、2,300株を一日で買った方法まで最適だったとは言えません。株価がさらに下落する可能性も、減配が長引く可能性もありました。
その後のJTは、単に配当を元へ戻しただけではありません。国内の喫煙者が減り続ける中でも、株価と配当はさらに上昇していきます。
JTがなぜ増配を続けられたのかを、海外事業、値上げ、為替、加熱式たばこ、最新決算を踏まえて整理します。
投資に関するご注意
本記事は、筆者自身の投資経験や売買記録をもとにした個人的な振り返りであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。 株式投資には元本割れのリスクがあり、最終的な投資判断はご自身の責任でお願いいたします。


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