2026年8月10日月曜日

三社電機製作所で長期の含み損へ①|電源設備株への期待と、好業績後の急落

今回は、三社電機製作所の取引を振り返ります。

2024年3月、私は三社電機製作所を1株1,667円で2,000株信用買いしました。その後、株価が上昇したため1,700株を売却し、約27万7,000円を利益確定。残り300株は現引きしました。

ここで終わっていれば、短期間できれいに利益を得た取引でした。

しかし、利益確定から1カ月もたたないうちに、再び2,000株を買い直します。その後、業績と株価は低迷し、株価は900円前後まで下落しました。

最初の買値から見れば、ほぼ半値です。

問題は最初の買いではなく、その後の買い直しにありました。

この記事のポイント
・電源設備関連の小型株として三社電機製作所を購入
・最初の売買では約27万7,000円を利益確定
・利確直後の買い直しから、長い含み損が始まった

電源設備関連の小型株に注目していた

三社電機製作所を買った最大の理由は、電源機器事業を主力としていたことです。

同社は、工場設備や社会インフラなどで使われる産業用電源を手がけています。当時は電源設備関連の企業に市場の注目が集まり、関連企業の業績も良好でした。

三社電機製作所も電源機器を中心に業績が伸びており、今後も好業績が期待できるのではないかと考えました。

また、この頃の私は、小型株を積極的に売買していました。

大型株より値動きが大きく、業績が伸びれば株価も強く反応する。そのような銘柄を探すことに、自分の中でちょっとしたブームがありました。

三社電機製作所は、電源設備関連という当時のテーマに乗っており、なおかつ小型株でした。自分が探していた条件に近い銘柄だったのです。

長期的な業績は深く見ていなかった

一方で、長期的な業績見通しまで詳しく分析していたわけではありません。

電源機器は工場設備や社会インフラで使われます。需要が突然なくなる事業ではないため、業績が多少悪くなっても、それほど大きく崩れることはないだろうと思っていました。

今振り返ると、かなり大ざっぱな見方です。

電源事業が必要とされることと、三社電機製作所の利益が安定することは別です。設備投資、大型案件、顧客の在庫調整、製品構成などによって、業績は大きく変わります。

しかし当時は、そこまで深く見ていませんでした。

事業内容への安心感と、足元の業績の良さを、そのまま買い理由にしていました。

最初の売買は短期間で成功した

最初の取引は順調でした。

日付 取引 株数 平均単価 実現損益
2024/3/1 信用買い 2,000株 1,667円 -
2024/3/22 信用返済売り 1,700株 1,831.2円 +277,379円
2024/3/22 現引き 300株 1,667円 -

2,000株を買ってから約3週間後、1,700株を平均1,831円で売却しました。実現利益は27万7,379円です。

残した300株は現引きし、現物株として保有することにしました。

買った後に株価が上昇し、大半を利益確定する。さらに一部を現物として残す。

この取引だけなら、悪くない判断だったと思います。

問題は、一度利益を出したことで、この銘柄への警戒心が薄れたことでした。

利益確定後、すぐに2,000株を買い直した

2024年4月、私は三社電機製作所を再び信用買いしました。

日付 取引 株数 平均単価
2024/4/11 信用買い 1,000株 1,724.6円
2024/4/17 信用買い 1,000株 1,584.8円

最初の1,000株は1,724円台です。3月に売却した1,831円台より下がったため、安く買い戻せたように感じました。

その後、株価がさらに下がったため、1,584円台でもう1,000株を追加しています。

今振り返ると、最初の取引で利益を出せたことで、「この銘柄なら、また取れる」という感覚があったのだと思います。

電源設備関連への期待も残っており、最初の上昇で相場が終わったとは考えていませんでした。

ただ、好業績が続くと強く確信していたわけではありません。

電源事業を行う会社なので、それほど悪くはならないだろう。株価が下がっても、いずれ戻る可能性は高いだろう。

その程度の見方で、再び2,000株のポジションを作りました。

結果として、この買い直しが長い含み損の始まりになりました。

※2024年3月の最初の買いから、2025年の株価低迷までの主な売買ポイント。

業績のピークで買い直していた

私が買った頃、三社電機製作所の業績は実際に好調でした。

決算期 売上高 営業利益 純利益
2024年3月期 310.1億円 34.1億円 29.6億円
2025年3月期 254.4億円 10.7億円 5.0億円
2026年3月期 266.5億円 13.9億円 3.8億円

2024年3月期の営業利益は34億円を超えていましたが、翌2025年3月期には10億円台まで落ち込みました。約7割の減益です。

背景には、前年に寄与した大型案件の反動、設備投資需要の減速、半導体事業の在庫調整などがありました。電源機器事業は利益を出していましたが、前年ほどの勢いはなく、半導体事業も赤字へ転落しました。

期待していた電源事業がなくなったわけではありません。

ただ、前年と同じ利益を稼ぎ続けることはできませんでした。

私は業績が良いという結果を見て買いましたが、その利益が何によって生まれ、翌年度も続くのかまでは確認していませんでした。

一度売った価格より安く買えたことに安心し、会社の業績がピークを越えている可能性を見ていなかったのです。

株価は900円前後まで下落した

業績悪化に伴い、株価も低迷しました。

2024年4月には1,500円台から1,700円台で買っていた株が、2025年2月には900円を下回る水準まで下落しました。

1,724円で買った株から見れば、ほぼ半値です。

高値で買った2,000株は大きな含み損となり、最初に現引きした300株も含み損になりました。

安くなったとは感じても、業績が悪いため強く買うことはできません。一方で、高値建玉を処分する気にもなれず、身動きの取りにくい状態になっていました。

株価は安く見えるのに、業績を見れば強気にはなれない。ナンピンにも損切りにも踏み切れず、ただ時間だけが過ぎていきました。

そのため、一気に大きくナンピンすることは避け、安値圏で少しずつ買い、株価が戻れば小さく利益確定する取引へ変わっていきます。

この時点で、最初に想定していた短期の小型株売買ではなくなっていました。

買い直しが取引を難しくした

最初の取引では、短期間で利益を出せました。

問題は、一度うまくいったことで警戒心が弱くなり、好業績の持続性を確認しないまま、ほぼ同じ規模のポジションを作り直したことです。

今回の反省点
一度売った価格より安く買えたことに安心し、会社の業績がピークを越えている可能性を見ていませんでした。最初の買いではなく、利益確定後の買い直しが、その後の長い含み損につながりました。

まとめ

最初の取引では約27万7,000円の利益を確定できました。

しかし、その直後に2,000株を買い直し、業績悪化と株価下落によって長い含み損を抱えることになります。

次回は、900円前後まで下落した後に行ったナンピンと小さな利確、2025年11月に追加した3,000株、そして2026年の急騰で信用建玉を整理し、一部を現引するまでを振り返ります。

投資に関するご注意

本記事は、筆者自身の投資経験や売買記録をもとにした個人的な振り返りであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。 株式投資には元本割れのリスクがあり、最終的な投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

応援クリックしていただけると励みになります

0 件のコメント:

コメントを投稿

2026年前半に約8,000万円を現物株へ|思いのほか多くの銘柄を買えた半年

2026年前半は、想定を大きく上回る利益になりました。 2026年1月1日から7月10日までの売買履歴を集計すると、株式売買による実現利益は約7,854万円。実際に入金された配当金約818万円を合わせると、約8,672万円です。 年初から日本株が好...