今回は、2022年から始めた東京エレクトロンの取引を振り返ります。
最初に信用買いしたのは、2022年1月20日。買値は60,300円でした。
その後、株価は下落トレンドへ入ります。それでも私は、半導体需要はいずれ回復すると考え、4万円台、さらに3万円台まで買い増しを続けました。
安値で株数を増し、次の上昇局面で大きな利益を得るつもりだったからです。
途中では短期売買で約194万円の利益を確定した一方、建玉整理によって約380万円の損失も出しました。
それでも東京エレクトロンからは撤退せず、2022年末には500株の信用建玉を持ち越しています。
・60,300円から東京エレクトロンを信用買い
・短期売買で利益を得ながら、下落中も買い増し
・37,030円まで買い下がり、2022年末に500株を持ち越し
※60,300円で買い始め、短期売買で約194万円を確定。その後も37,030円まで買い増し、2022年末には500株を持ち越しました。
60,300円から信用買いを開始
2022年1月20日、東京エレクトロンを60,300円で200株信用買いしました。
翌21日にも、平均57,150円で200株を追加しています。
半導体需要は強く、東京エレクトロンの業績も好調でした。多少株価が下がっても、再び上昇すると考えていました。
ところが、買い始めたところは株価の高値圏でした。
その後も株価は下落しましたが、この時点では長い下落トレンドになるとは考えていません。むしろ、好業績の成長株を安く買える機会だと思っていました。
買いと短期売買を繰り返す
東京エレクトロンの株価が下がるなか、私は信用買いと返済売りを繰り返しました。
長く持つ建玉だけでなく、株価が少し戻ったところで売却する短期売買も並行していました。
2022年6月8日までに確定した利益は、合計で約194万円です。
下落相場のなかでも一定の利益を得られたため、当時は東京エレクトロンとの相性が悪いとは感じていませんでした。
むしろ、株価が下がれば買い、戻れば売るという取引が機能しているように見えました。
この成功体験が、その後も買いを続ける理由の一つになったと思います。
下落しても買いを止めなかった
東京エレクトロンは半導体製造装置の大手企業です。
半導体市場には好不況のサイクルがあります。需要が減速する局面があっても、いずれ次の成長局面が来ると考えていました。
そのため、株価の下落を見ても、東京エレクトロンそのものの成長が終わったとは思いませんでした。
下落中に株数を増やしておけば、半導体サイクルが回復したときに大きな利益を狙える。これが当時の基本的な考え方です。
しかし、株価の下落は止まりませんでした。
6万円台から始めた買いは、5万円台、4万円台へと下がっていきました。
2022年の主な売買
| 時期 | 取引 | 株数・単価 | 結果・状況 |
|---|---|---|---|
| 2022年1月20日 | 信用買い | 200株・60,300円 | 最初の買い |
| 2022年1月21日 | 信用買い | 200株・平均57,150円 | 下落中に追加 |
| 2022年6月8日まで | 短期売買 | 複数回 | 約+194万円 |
| 2022年6~7月 | 建玉整理・現物売却 | 複数回 | 約-380万円 |
| 2022年7月22日 | 信用買い | 100株・44,800円 | 買い直し |
| 2022年8月30日 | 信用買い | 100株・43,690円 | 買い増し |
| 2022年9月29日 | 信用買い | 100株・37,030円 | この期間の最安値圏 |
| 2022年11月 | 返済売り | 500株 | 約+111万円 |
| 2022年12月 | 信用買い | 各100株・43,110円/41,110円 | 2022年末に500株を持ち越し |
※青の▲が買い、赤の▼が売りです。2023年4月の1対3の株式分割に合わせ、チャート上の価格と株数は分割後に換算しています。本文と表の約定価格は、取引当時の実際の価格です。
短期売買の成功が判断を難しくした
2022年前半には短期売買で約194万円の利益を確定できました。
その一方、株価の下落によって保有中の建玉には含み損が増えていました。
短期売買では利益が出ていたため、「下がったところで買えば、また戻ったときに売れる」という感覚が強くなっていたと思います。
しかし、実際には小さな反発を取りながら、より大きな下落に付き合っていました。
個々の売買では利益が出ても、東京エレクトロン全体のポジションは徐々に苦しくなっていきました。
足元の好業績を見ていた
当時の東京エレクトロンは、足元の業績だけを見れば好調でした。
半導体需要は強く、業績も伸びていました。そのため、株価の下落が業績悪化を示しているとは考えにくかったのです。
私は、好業績なのに株価だけが下がっていると考えました。
しかし、株価が見ていたのは現在の業績ではなく、その先にある半導体需要の減速でした。
株価は業績の先を見ていた
2022年に東京エレクトロンの株価が下がっていた理由は、当時の好業績だけでは説明できません。
パソコンやスマートフォン向けの需要減速、半導体メーカーの設備投資縮小など、先行きへの警戒が株価に織り込まれていました。
実際に東京エレクトロンの業績見通しが悪化するのは、その後です。
株価は現在の好業績を見て売られていたのではなく、その先の業績悪化を見越して売られていたのでしょう。
半導体サイクルがあることは知っていました。それでも、すでに下降局面へ入っていることへの認識が遅れました。
半導体はいずれ回復する。そこまでは合っていました。
ただ、「いずれ」がいつなのかまでは分かっていませんでした。
一部を整理しても買いを止めなかった
下落が続いたため、2022年6月から7月にかけて、一部の信用建玉を返済し、現引きした株も売却しました。
この整理では約380万円の損失を確定しましたが、それでも東京エレクトロンから完全には撤退しませんでした。
7月22日に44,800円、8月30日に43,690円、9月29日には37,030円で、それぞれ100株ずつ買っています。
11月には500株を売却し、約111万円の利益を確定。その後、12月には43,110円と41,110円で各100株を追加しました。
途中で建玉を整理しながらも、次の上昇局面に備えて買い直す方針は変えませんでした。
2022年末には、500株の信用建玉が残りました。
2023年、ようやく株価が戻り始める
2023年に入ると、東京エレクトロンの株価は回復へ向かいました。
2022年の下落中に買い増してきた建玉も、ようやく利益が見える水準に戻ってきます。
本来なら、ここからが待っていた上昇局面です。
下落中に増やした株数を生かし、もっと高値まで持つ。そのつもりで2022年の下落に付き合ってきました。
ところが、実際にはそうなりませんでした。
まとめ
2022年の東京エレクトロンでは、足元の好業績と将来の回復を信じ、6万円台から4万円台、さらに3万円台まで買い下がりました。
しかし、株価はすでに半導体サイクルの悪化を先取りしていました。将来は回復するという見方は合っていても、買い始めるタイミングは早すぎたのだと思います。
それでも建玉を残し、2023年の株価回復を迎えました。
ところが私は、業績見通しの悪化を見て、残っていた1,200株をわずかな利益ですべて売却します。
高値まで持つつもりだった東京エレクトロンを約22万円の利益で手放し、その後の大きな上昇を逃した取引を振り返ります。
投資に関するご注意
本記事は、筆者自身の投資経験や売買記録をもとにした個人的な振り返りであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。 株式投資には元本割れのリスクがあり、最終的な投資判断はご自身の責任でお願いいたします。


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