2026年7月1日水曜日

村田製作所②|決算後の下落で含み損に。ナンピン判断は正しかったのか

今回は、村田製作所の取引を振り返る第2部です。

第1部では、村田製作所を買った理由と、決算を跨いで保有した判断について書きました。

電子部品株としての魅力はある。
大型株で、事業内容にも安心感がある。
だから決算を跨いでもよいのではないか。

当時は、そう考えていました。

ただ、実際には決算後に株価は下落し、最初の買いは含み損になりました。

今回の第2部では、その後の下落局面でどう考えたのか、どこで買い増したのか、ポジションをどう整理したのかを振り返ります。

この記事のポイント
・損切りではなく、ナンピンするか待つかを考えた取引
・2,000円台では焦って買い増さず、約1,894円まで待った
・結果的に助かったが、最初の1,000株は重かった

結論から言うと、下落後に買い増した判断自体は悪くなかったと思います。

ただし、だからといって最初の入り方が正しかったとは言えません。

むしろ、この取引で一番の反省点は、含み損になってから買い増すつもりがあるなら、最初のポジションはもっと軽くしておくべきだった、という点です。

決算後の下落で含み損に

村田製作所は、電子部品株の代表的な銘柄です。

スマホ、自動車、通信機器など幅広い分野に関わっており、個人投資家から見ても分かりやすい大型株です。

そのため、最初に買う時点では、そこまで大きな不安はありませんでした。

ただ、電子部品株は景気敏感株です。

スマホ需要、中国景気、自動車向け需要などの影響を受けます。

業績が悪くなくても、先行きの見方が弱くなれば株価は下がります。

実際、決算後の株価は下落しました。

ここで、最初の買い判断が試されることになります。

問題は、村田製作所を買ったことそのものではありません。

決算後に下がったら買い増すつもりがあるなら、最初からどの程度の株数で入るべきだったのか。

ここが一番の問題でした。

損切りではなく、ナンピンするか待つか

含み損になった時、一般的には損切りするか、持ち続けるか、買い増すかという話になります。

ただ、自分のトレードでは、損切りは基本的に選択肢に入っていません。

少なくとも、この村田製作所の取引では、損切りして撤退する考えはほとんどありませんでした。

考えていたのは、主に2つです。

そのまま持ち続けて、株価が含み益になるところまで戻るのを待つか。

どこかでナンピンして、平均単価を下げるか。

村田製作所のような大型株であれば、短期的に売られても、いずれ戻る可能性はある。

そう考えていたので、含み損になったこと自体で慌てて売るつもりはありませんでした。

ただし、ナンピンする場合は価格が重要です。

買い増した後にさらに下がれば、傷は広がります。

特に信用買いの場合、株数を増やした後に下がると、評価損も大きくなり、口座全体の余力も削られます。

そのため、下がったからすぐに買うのではなく、どの価格で買うかを慎重に考える必要がありました。

注意点
ナンピンは平均単価を下げる一方で、買い増した後にさらに下がると含み損を大きくします。特に信用買いの場合は、評価損だけでなく口座全体の余力にも影響します。

2,000円台では買い増さず、1,894円まで待った

最初の買いは、2024年7月30日の信用買いです。

1,000株を3,498円で買っています。

その後、株価は下がり、2,000円台に入りました。

この時点で、ナンピンは考えていました。

3,498円で買っていた株が2,000円台まで下がれば、かなり安くなったように見えます。

普通に考えれば、ここで買い増して平均単価を下げたくなる場面です。

ただ、この時はさらに下落する可能性も考えていました。

2,000円台で買って、さらに1,800円台、1,700円台まで下がる可能性もあります。

そこで焦って買い増すと、ポジションだけが重くなります。

結果的に、2,000円台ではすぐに買い増さず、もう一段下げる可能性を見て待ちました。

そして、2025年5月1日に約1,894円で1,000株を信用買いしています。

この買い増しは、含み損を薄めるために反射的に入ったナンピンではなく、さらに下がる可能性を見ながら待ったうえでの買い増しでした。

もちろん、これが完璧だったとは思いません。

1,894円で買った後にさらに下がっていれば、傷はもっと広がっていました。

それでも、2,000円台で焦って買い増さなかった点は、この取引の中では比較的よかった部分だと思います。

実際の売買履歴

売買履歴データから、村田製作所の主な取引を整理すると、以下のようになります。

配当入金や、その後の最終売却は第3部で扱うため、ここでは第2部のテーマに関係する信用買い、現引き、返済売りを中心にまとめます。

日付 取引 株数 単価 損益 メモ
2024/07/30 信用買新規 1,000株 3,498円 - 最初の買い。決算跨ぎ前後のポジション
2025/05/01 信用買新規 1,000株 約1,894.4円 - 下落後に買い増し
2025/05/13 信用現引 200株 1,894円 - 買い増し分の一部を現物化

流れとしては、かなり分かりやすいです。

最初に1,000株を3,498円で信用買いしました。

その後、株価が大きく下がった局面で、2025年5月1日に1,000株を約1,894円で買い増しています。

さらに、5月13日に200株を現引きしました。

単に信用で買い増しただけでなく、一部は現物として持つ形に変えています。

買い増し判断は良かったのか

2025年5月の買い増しは、ある程度は良かったと思います。

2,000円台で焦って買い増さず、1,900円前後まで待った点は悪くありませんでした。

最初の買いが3,498円だったことを考えると、1,894円での買い増しは、かなり下がったところでのナンピンです。

その後に株価が戻ったことで、買い増し分は利益に貢献しました。

ただし、これを「正解」と言い切るのは危ないです。

理由は、最初の買いが重かったからです。

下落後にナンピンする前提であれば、最初の1,000株は重すぎました。

最初の買いを300株や500株程度にしておけば、決算後に下がった時の余裕はかなり違ったはずです。

買い増し余力も残りますし、含み損を抱えた状態での判断も、もう少し冷静にできたと思います。

実際には、最初から1,000株を信用で買い、その後にさらに1,000株を買っています。

合計2,000株の信用ポジションです。

村田製作所のような大型株でも、これはそれなりに大きい金額です。

株価が戻ったからよかったものの、さらに下がっていたら厳しい展開になっていたと思います。

チャンス狙いか、救済のナンピンか

2025年5月の買い増しは、下落後のチャンス狙いだったのか。

それとも、含み損を救済するためのナンピンだったのか。

これは、両方の要素があったと思います。

株価水準を見て、ここまで下がれば買ってもよいと判断した部分はあります。

一方で、最初の買いが含み損になっていたため、平均単価を下げたい気持ちも当然ありました。

この2つは、実際の投資ではきれいに分けられません。

今回の村田製作所では、後から安く買えたことで取引全体は持ち直しました。

ただ、それは最初の入り方の失敗を、後から相場の戻りでカバーした面もあります。

最初から軽く入っていれば、下落後の買い増しはもっと純粋にチャンスとして見られたはずです。

最初から強く入っていたから、ナンピンには救済の意味も混ざりました。

ここは、次に同じような取引をする時に意識したい点です。

反省点は、最初の入り方

今回の取引を振り返ると、ナンピンそのものを否定する必要はないと思います。

2,000円台で焦って買い増さず、1,900円前後まで待った点も、悪くなかったと思います。

ただし、最初の入り方には反省があります。

決算前に1,000株を信用買いしたことで、下落後の判断が難しくなりました。

「下がったから買い増す」のではなく、「下がる可能性を考えて、最初から余力を残しておく」。

この順番が大事でした。

反省点
ナンピンすること自体よりも、最初のポジションサイズが重かったことが反省点です。買い増す前提なら、最初から余力を残して入るべきでした。

利益が出ると、「やっぱりナンピンで正解だった」と思いたくなります。

でも、本当に見るべきなのは、そこではありません。

最初の買いが早すぎなかったか。
ポジションサイズは適切だったか。
ナンピン価格は慎重だったか。
信用取引で買い下がる余力は十分だったか。

ここを見ないと、次に同じような下落が来た時に、もっと大きなリスクを取ってしまう可能性があります。

決算後急落銘柄を狙う手法につながる部分

この村田製作所の取引は、決算後急落銘柄を狙う手法を考えるうえで、少し参考になる取引でした。

決算後に売られた大型株を拾う考え方自体は、この後の取引でも使う場面があります。

ただし、村田製作所が明確な転換点だったとまでは思っていません。

この取引だけで、自分の投資スタイルが大きく変わったわけではありません。

あくまで、この後に似たような取引が増えていく中で、決算後の急落をどう扱うかを考える材料の一つになった、という程度です。

大事なのは、急落後に買うこと自体ではありません。

急落前にどれだけポジションを持っていたか。

下がった時に、余力を持って買える状態だったか。

結局、見るべきポイントはポジション管理です。

まとめ

村田製作所の第2部では、決算後の下落で含み損になった後、どこでナンピンするかを振り返りました。

2,000円台で焦って買わず、1,894円前後まで待った判断は、結果的には悪くありませんでした。

ただし、この取引を「ナンピン成功」とだけ見るのは危ないです。

最初に1,000株を信用で買っていたため、下落後の余力を自分で削っていました。

高値で買った分の損失を、安値で買い増した分の利益で補う形になっており、取引全体としてはかなり力技です。

今回の反省は、ナンピンそのものではありません。

ナンピンするなら、価格を慎重に選ぶ必要がある。
そして、ナンピンする前提なら、最初のポジションは軽くしておくべきだった。

これに尽きます。

第3部では、その後の株価回復、利確、そして最終的にこの村田製作所の取引がどういう結果になったのかを振り返ります。


投資に関するご注意

本記事は、筆者自身の投資経験や売買記録をもとにした個人的な振り返りであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。 株式投資には元本割れのリスクがあり、最終的な投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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