2026年7月3日金曜日

村田製作所③|株価回復で信用整理へ。ナンピンは成功だったのか

今回は、村田製作所の取引を振り返る第3部です。

第1部では、村田製作所を買った理由と決算跨ぎの判断。
第2部では、決算後の下落とナンピン判断を振り返りました。

第3部では、その後の株価回復と、信用ポジションの整理を見ていきます。

この記事のポイント
・下落後のナンピンが、信用取引分の利益につながった
・2025年10月に信用返済売りと現引きでポジションを整理した
・ナンピンは成功だったが、信用で大きく入ったリスクは残った
・現引きして残した300株の売却は、第4部で扱う

株価が戻り、整理できる局面へ

最初に村田製作所を買ったのは、2024年7月30日です。

3,498円で1,000株を信用買いしました。
金額にすると約350万円です。

電子部品株としての魅力や大型株としての安心感もあり、この時点ではそこまで大きなリスクを取っている感覚はありませんでした。

しかし、その後の決算後下落で含み損になります。

自分のトレードでは、含み損になったからすぐに損切りするという発想はあまりありません。
基本的には、持ち続けるか、さらに下で買い増すかです。

村田製作所でも、2,000円台での買い増しは考えました。
ただ、そこでは動かず、さらに下がる可能性を見て待ちました。

結果的に、2025年5月1日に1,894円台で1,000株を信用買いしています。

ここで焦って2,000円台で買い増さず、1,900円割れ付近まで待てたことは、今回の取引では大きかったと思います。

もちろん、買い増し後にさらに下がっていれば、損失は広がっていました。
ただ、今回に限って言えば、この買い増しが後の利益につながりました。

その後、株価は回復し、2025年10月には信用ポジションを整理できる水準まで戻ってきました。

実際の売買履歴

村田製作所の主な売買履歴を整理すると、以下のようになります。
第3部では、信用返済売りと現引きまでを対象にします。

日付 取引 株数 単価 損益 メモ
2024/07/30 信用買新規 1,000株 3,498円 - 最初の買い
2024/12/02 配当入金 1,000株 22.86495円 +22,864円 配当入金
2025/05/01 信用買新規 1,000株 約1,894.4円 - 下落後の買い増し
2025/05/13 信用現引 200株 1,894円 - 買い増し分の一部を現物化
2025/06/06 配当入金 1,000株 25.4055円 +25,405円 配当入金
2025/10/06 信用返済売り 1,700株 約2,910円 +72,320円 信用ポジションを大きく整理
2025/10/06 信用現引 100株 1,894円 - 一部を現物化
2025/11/28 配当入金 200株 30円 +4,782円 配当入金
2025/12/05 配当入金 1,800株 25.4055円 +45,729円 権利時点の保有分に対する配当
2025/12/30時点 現物保有 300株 時価3,246円 評価額973,800円 年末時点で現物300株を保有

売買履歴上、第3部で中心になる実現損益は、2025年10月6日の信用返済売りによる+72,320円です。

配当入金も確認できますが、この記事では補足扱いにします。
中心は、信用買い、ナンピン、返済売り、現引きまでの流れです。

信用返済売りでは、ナンピンが効いた

2025年10月6日に、信用分のうち1,700株を約2,910円で返済売りしました。
この返済売りでは、+72,320円の利益になっています。

利益額だけを見ると、そこまで大きくありません。
しかし、この取引はかなり重要でした。

最初に買った1,000株は、3,498円です。
その後、株価は大きく下落しました。

もし最初の1,000株だけを持ち続けていたなら、2,910円で売っても損失で終わっていたはずです。

そこで効いたのが、2025年5月の買い増しです。

1,894円台で1,000株を買い増したことで、平均単価は大きく下がりました。
その結果、株価が2,900円台まで戻った時点で、信用取引分をプラスで整理できる状態になりました。

今回よかった点
2,000円台で焦って買い増さず、1,900円割れ付近まで待てたこと。
この買い増しが、信用取引分をプラスで整理するうえで大きく効きました。

もちろん、これは結果論でもあります。
買い増した後にさらに下落していれば、損失はさらに大きくなっていました。

それでも、今回に限って言えば、買い増し価格を慎重に選んだことは良かった点だと思います。

信用分をすべて売らず、一部を現引きした

この取引では、信用建玉をすべて返済売りしたわけではありません。

2025年5月13日に200株、2025年10月6日に100株を現引きしています。
合計で300株です。

現引きは、新しく買ったわけではなく、信用建玉を現物株に切り替えた取引です。

信用のまま持ち続けるより、現物にしておけば返済期限や信用維持率のプレッシャーからは切り離せます。
もちろん株価下落リスクは残りますが、信用で抱え続けるよりは心理的に楽になります。

村田製作所では、信用ポジションの大半を返済売りで整理し、一部は現引きして現物として残しました。

すべてを信用のまま抱え続けず、株価が戻ったところで大部分を返済売りする。
一方で、下で買えた一部は現物化して残す。

この形にできたことで、信用取引のリスクをかなり落とすことができました。

2025年末時点では300株を現物保有

2025年12月30日時点では、村田製作所を現物で300株保有していました。

時価は3,246円。
評価額は973,800円です。

ここまで来ると、当初の含み損局面とはかなり見え方が変わっています。

2024年7月に3,498円で信用買いした後、株価は大きく下落しました。
しかし、2025年5月に1,894円台で買い増し、株価が戻ったところで信用分を整理できました。

最終的には、信用分の大半を返済売りし、300株を現物として残す形です。

信用で大きく抱えたポジションを、株価回復局面で返済売りと現引きに分けて整理した。
ここが、第3部で一番大事なところです。

それでも、信用で大きく入ったリスクは残る

今回のナンピンは、結果的には成功でした。
少なくとも、信用返済売りをプラスで終えるうえでは大きな役割を果たしました。

ただし、信用で大きく入っていたリスクは残ります。

最初の信用買いは、3,498円で1,000株。
その後、1,894円台でさらに1,000株を信用買いしています。

一時的には、村田製作所だけで信用建玉が2,000株ありました。

株価が戻ったからよかったものの、買い増し後にさらに下がっていれば、かなり苦しい展開になっていたと思います。

反省点
買い増し価格は良かったものの、最初のポジションサイズは大きかったです。
ナンピンがうまくいったことと、信用で大きく入りすぎていなかったかは、別の話です。

村田製作所は大型株ですが、大型株でも下がる時は下がります。
信用で買い下がる場合、銘柄の良し悪し以上に余力管理が重要です。

決算後急落銘柄を狙う取引へのつながり

村田製作所の取引は、その後の自分の売買にも少し影響しています。

決算後に大きく下げた大型株を拾い、株価の戻りを狙う。
こうした取引への関心は、以前より強くなりました。

ただし、村田製作所が明確な転換点だったわけではありません。
後から振り返ると、決算後急落銘柄を狙う考え方につながる材料の一つだった、という感じです。

今回の村田製作所では、下落後に買い増し、株価回復後に返済売りと現引きで整理できました。

ただ、毎回この流れがうまくいくとは限りません。

決算後急落銘柄を狙う場合でも、最初のポジションサイズ、買い増し価格、信用余力は重要です。
この点は、次に似たような取引をする時にも意識しておきたいところです。

まとめ

村田製作所の第3部では、株価回復後の信用ポジション整理を振り返りました。

2025年10月6日に1,700株を約2,910円で返済売りし、信用取引分は+72,320円のプラス。
さらに、合計300株を現引きして、現物として残しました。

今回の取引で大きかったのは、2025年5月に1,894円台で買い増したことです。

このナンピンによって平均単価が下がり、株価回復時に信用分をプラスで整理できました。
この意味では、今回のナンピンは成功だったと思います。

ただし、信用で大きく入っていたリスクは忘れてはいけません。
株価が戻ったから利益になりましたが、買い増し後にさらに下がっていれば、かなり厳しい展開になっていたはずです。

今回の教訓は、ナンピンを否定することではありません。

ナンピンをするなら、価格と余力をしっかり見極める。
焦って買い増さない。
最初から大きく入りすぎない。

村田製作所の取引は、ここでいったん信用ポジションの整理ができました。
そして、現引きした300株は、その後も現物として保有することになります。

次の第4部では、この現物300株をなぜ売却したのかを振り返ります。
急上昇した村田製作所にバブル的な過熱感を感じたことが、売却判断につながりました。

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投資に関するご注意

本記事は、筆者自身の投資経験や売買記録をもとにした個人的な振り返りであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。 株式投資には元本割れのリスクがあり、最終的な投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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