今回は、アドバンテストの空売りで約136万円の損失を出した取引を振り返ります。
最初に600株を空売りした後、一度は利益を確定できる場面がありました。しかし、さらに下がると思って買い戻さず、その後の上昇局面で500株を追加しました。
ポジションは合計1,100株まで膨らみ、株価急騰によって含み損が急拡大。これ以上の上昇には耐えられないと感じ、すべて損切りしました。
ところが、その翌週以降、株価は下落しました。
結果だけを見れば、もう1週間持っていれば利益を出せた可能性があります。
ただ、今回の失敗は損切りが早すぎたことではありません。
・アドバンテスト600株の空売りは、一度は含み益になった
・利確を見送った後、上昇局面で500株を追加した
・ポジションが1,100株まで増え、約136万円で損切りした
・最大の失敗は、下落を待てない状態までポジションを増やしたこと
半導体株の急騰を見て空売り
当時は、イラン戦争の終結宣言を受けて地政学リスクへの警戒が後退し、半導体株を中心に株価が急騰していました。
短期間で上昇した反動を狙い、太陽誘電、東京エレクトロン、アドバンテストを同時並行で空売りしました。
| 銘柄 | 対応 | 結果 |
|---|---|---|
| 太陽誘電 | 下落局面で買い戻し | 利益 |
| 東京エレクトロン | 短期的な反落で買い戻し | 利益 |
| アドバンテスト | 利確を見送り、上昇後に売り増し | 約136万円の損失 |
太陽誘電と東京エレクトロンでは、下落したところで買い戻し、利益を確定できました。
半導体・電子部品株の急騰後を売るという相場観が、すべて外れていたわけではありません。
アドバンテストでは、売ったことよりも出口の判断を誤りました。
600株を空売り
2026年6月15日、アドバンテストを合計600株空売りしました。
| 日付 | 取引 | 株数 | 単価 |
|---|---|---|---|
| 2026/6/15 | 信用売り | 300株 | 29,335円 |
| 2026/6/15 | 信用売り | 300株 | 29,330円 |
| 合計 | 600株 | 約29,333円 | |
売建金額は約1,760万円です。
戦争終結の報道をきっかけとした急騰は、短期的には行き過ぎていると考えていました。反動で利益確定売りが出れば、数日以内に買い戻せると思っていました。
実際、空売り後には株価が下がり、一時は含み益になりました。
ただし、取引履歴だけでは日中の最大含み益を正確に確認できないため、具体的な金額は記載しません。
重要なのは、利益で終えられる場面があったにもかかわらず、私は買い戻さなかったことです。
一度は含み益だったが、利確しなかった
太陽誘電では、空売り後の大きな下落で利益を取ることができました。
その経験もあり、アドバンテストを小幅な利益で買い戻すのは早いと考えていました。
半導体株全体の上昇は行き過ぎで、アドバンテストにも、もう少し大きな調整が来ると思っていたからです。
今振り返ると、この利確を見送ったところが最初の分岐点でした。
空売りの判断は、一度は利益になる方向へ動いていました。しかし、含み益を実現益に変えなければ、利益を出したことにはなりません。
それでも当時は、利益を確定するよりも、
「もっと下がるのではないか」
という期待を優先しました。
含み益が消え、500株を追加
利確を見送った後、アドバンテストは反転上昇しました。
利益になっていた建玉が含み損へ変わり、取引の目的も変わっていきました。
最初は利益を狙って空売りしたはずが、次第に、
「せめて損をせずに逃げたい」
と考えるようになりました。
そして6月22日、32,280円で500株を追加で空売りしました。
| 区分 | 株数 | 売値 |
|---|---|---|
| 最初の空売り | 600株 | 約29,333円 |
| 追加の空売り | 500株 | 32,280円 |
| 合計 | 1,100株 | 約30,672円 |
最初の600株を損切りする代わりに、さらに高い位置で500株を売り、平均単価を引き上げて逃げようとしました。
太陽誘電でも、上昇途中で空売りを増やした後に株価が下落し、利益になっています。
その成功体験から、
「これだけ上がれば、今度こそ下がるだろう」
と考えていました。
平均売建単価は改善しましたが、ポジションは600株から1,100株へ増えました。
最初の判断が外れている可能性を考えるより、追加で売れば助かると考えてしまいました。
下落を待てないポジションになった
1,100株の空売りでは、株価が1,000円上昇すると、単純計算で約110万円分の損失が増えます。
600株では、株価が1,000円上がると損失は約60万円増えます。
1,100株では、同じ1,000円の上昇で損失が約110万円増えます。
500株を追加したことで、株価上昇時の損益変動が一気に大きくなりました。
その後もアドバンテストは上昇し、含み損が急拡大しました。
さらに上昇すれば、損失は数百万円単位で増える可能性があります。空売りには、株価上昇による損失の上限がありません。
太陽誘電ではすでに利益を取れていたため、その利益まで失いたくないという気持ちもありました。
株価はいずれ下がるという見方は、完全には変わっていませんでした。
それでも、下がるまで待てるだけの余裕がなくなっていました。
約136万円で損切り
6月26日、すべての売建玉を買い戻しました。
| 建玉 | 株数 | 決済結果 |
|---|---|---|
| 6月22日に追加した建玉 | 500株 | +225,680円 |
| 6月15日の建玉 | 300株 | -791,788円 |
| 6月15日の建玉 | 300株 | -793,285円 |
| 合計 | 1,100株 | -1,359,393円 |
追加した500株だけを見ると、約22万6,000円の利益です。
しかし、最初の600株では約158万5,000円の損失が出ました。取引全体では約135万9,000円の損失です。
追加分に利益が出たとしても、売り増しが正しかったことにはなりません。
株価がさらに上昇していれば、1,100株すべてで損失が拡大していました。
平均単価を改善する代わりに、値動きに耐えられない大きさまでポジションを増やしていました。
損切りした翌週、株価は下落
損切りした翌週以降、アドバンテストの株価は下落しました。
6月25日には35,900円で引けていましたが、6月29日は31,950円、7月2日には28,815円まで下がっています。
最初の売値である約29,333円を下回る場面もありました。
結果だけを見れば、もう1週間持っていれば損失は縮小し、利益を出せた可能性があります。
後からチャートを見ると、
「あと少し持っていればよかった」
という気持ちはあります。
ただし、損切りした時点で、その後の下落を知ることはできませんでした。さらに上昇し、損失が数百万円増える可能性もありました。
今回の教訓を「損切りせずに耐えるべきだった」とするのは危険です。
見るべきなのは損切りした場所ではなく、その前に下落を待てないほどポジションを増やしていたことです。
今回の反省
・利確水準を決めず、一度あった含み益を実現益に変えられなかった
・株価が逆行した後、判断を見直さず500株を追加した
・ポジションを1,100株まで増やし、下落まで待てる余裕を失った
最終的に株価が下がる方向性が合っていても、その下落まで持ち続けられなければ利益にはなりません。
今回待てなかった原因は、ポジションサイズにありました。
まとめ
アドバンテストには一度は含み益がありましたが、さらに下がると考えて利確を見送りました。その後、含み損になったところで500株を追加しています。
ポジションは600株から1,100株へ増え、株価急騰に耐えられなくなりました。最終的な損失は約136万円です。
損切りした翌週以降、株価は下落しました。もう1週間持っていれば利益になった可能性はあります。
ただし、今回の教訓は耐え続けることではありません。
投資に関するご注意
本記事は、筆者自身の投資経験や売買記録をもとにした個人的な振り返りであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。 株式投資には元本割れのリスクがあり、最終的な投資判断はご自身の責任でお願いいたします。


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