・太陽誘電の現物300株は、もともと売る予定のない株だった
・信用取引の利益と配当金で作った株で、「実質タダ株」に近い感覚だった
・ただ、2026年5月後半から株価が急騰し、PER100倍超の超割高と判断した
・2026年6月1日に現物300株を売却し、実現損益は+4,047,662円
・売却判断は悪くなかったが、売り方はもう少し工夫できた
今回は、太陽誘電の第3部です。
第1部では、2024年11月の決算発表後に急落した太陽誘電を信用買いしたものの、買いタイミングが少し早かったことを書きました。
第2部では、信用買い1,000株のうち900株を利益確定し、残り100株を現引きしました。
さらに、配当金を原資に現物200株を買っていたので、最終的に太陽誘電は現物300株の保有になりました。
今回は、その現物300株を売却した話です。
この300株は、もともと売る予定がありませんでした。
信用取引の利益と配当金で作った株だったので、自分の中では「実質タダ株」に近い感覚でした。
厳密にはタダではありませんが、心理的にはかなり気楽に持っていた株です。
多少上下しても、そのまま現物で持っておけばよい。
当初はそう考えていました。
それでも売却したのは、株価があまりにも急騰しすぎたからです。
村田製作所と同じように、電子部品株全体にAI関連の期待が入り、太陽誘電も短期間で大きく上昇しました。
さらに、PERで見ても100倍を超える水準になっていました。
さすがに超割高ではないか。
そう判断して、現物300株をいったん売却しました。
売る予定のなかった現物300株
太陽誘電は、最初から短期売買だけを考えていた銘柄ではありません。
電子部品株として、将来的に持っていてもよい銘柄だと思っていました。
日本を代表する電子部品メーカーの一角です。
最初の買いは信用買いでした。
2024年11月、決算発表後に急落したところを1,000株買いました。
その後、株価はいったん下がりましたが、2025年2月には戻り局面がありました。
そこで900株を返済売りして利益確定し、残り100株は現引きしました。
さらに、2024年12月には配当金を原資に現物で200株を購入。
この200株と現引きした100株を合わせて、太陽誘電は現物300株の保有になりました。
この300株については、かなり気楽に見ていました。
信用取引の利益と配当金で作った株という感覚が強く、多少下がっても現物として持っておけばよい。
当初は、そう考えていました。
急騰は5月後半から始まっていた
ただ、2026年5月後半から、太陽誘電の株価は明らかに動きが変わりました。
AIサーバー向けのMLCC需要が意識され、電子部品株全体に買いが入りやすい地合いになっていました。
太陽誘電もその流れに乗り、5月中旬から下旬にかけて大きく上昇しました。
つまり、急騰の始まりは2026年6月ではありません。
5月後半からすでに第一波の上昇が始まり、6月上旬から中旬にかけて、さらに上昇が加速した形です。
AI関連、半導体関連、データセンター関連、MLCC需要。
こうしたテーマが重なり、太陽誘電は一気に人気化しました。
株価が上がること自体は、保有者としてはありがたい話です。
ただ、上がり方があまりにも急でした。
業績期待があるのは分かります。
AIサーバー向け需要が強いという話も分かります。
それでも、短期間で株価が大きく上がり、PERで100倍を超える水準になってくると、さすがに冷静に見た方がよいと感じました。
この時点で、自分の中では「長期保有候補」から「いったん売却しておきたい銘柄」に変わりました。
※2026年5月後半から6月にかけての急騰と、現物売却ポイントのイメージです。
現物300株を売却
売買履歴上では、2026年6月1日に太陽誘電の現物300株を売却しています。
細かい明細は2件に分かれていますが、記事ではまとめて整理します。
| 約定日 | 取引 | 株数 | 平均単価 | 売却代金 | 実現損益 | メモ |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026/6/1 | 現物売却 | 300株 | 約15,741.7円 | 4,717,262円 | +4,047,662円 | 現物300株をすべて売却 |
現物300株の取得は、2024年12月に買った現物200株と、2025年2月に現引きした100株です。
それを2026年6月1日にすべて売却しました。
これで、太陽誘電の現物保有はいったんゼロになりました。
第1部からの流れで見ると、以下のような形です。
一時的に含み損
株価回復後に900株を利確
100株を現引き
配当金で買った現物200株と合わせて300株保有
急騰後に現物300株を売却
最初の買いタイミングは少し早かったものの、最終的には大きな利益になりました。
PER100倍超で、いったん売却
今回の売却は、単に「利益が出たから売った」というより、割高感を強く感じたことが大きいです。
現物300株は、基本的には売るつもりがありませんでした。
信用取引の利益と配当金で買えた株という認識だったので、長く持っていてもよいと思っていました。
ただ、株価が急騰しすぎました。
特に気になったのはPERです。
太陽誘電の株価が急上昇したことで、PERは100倍を超える水準になっていました。
ここまで来ると、いくらAI関連の期待があるとはいえ、かなり先の成長まで織り込んでいるように見えます。
もちろん、AIサーバー向けMLCCの需要が本当に強いのであれば、株価が買われる理由はあります。
ただ、自分としては、PER100倍超の水準を見て、いったん超割高と判断しました。
電子部品株がAI関連として一気に買われると、株価の上昇スピードはかなり速くなります。
その流れに乗っている間は気持ちよく上がります。
しかし、期待が先行しすぎた株は、少し材料が崩れるだけで大きく下がることもあります。
今回は、そう考えて現物300株を売却しました。
売却判断は悪くないが、売り方は少し雑だった
良かった点は、過熱感を見て一度利益確定できたことです。
現物株は、信用取引と違って維持率を気にする必要がありません。
そのため、売却判断が甘くなりやすいです。
特に今回は、自分の中では「実質タダ株」に近い感覚がありました。
だから、持ち続けていればよい。
そう考えるのは自然です。
ただ、その感覚が強すぎると、売るべき場面でも売れなくなります。
株価が急騰しても、PERが高くなっても、「現物だから持っておけばよい」と考えてしまう。
今回は、そこまで欲張らずに売却できました。
現物株でも、短期間で急騰し、明らかに割高感が出ているなら、売却を考えてよい。
この判断ができた点は、良かったと思います。
売却判断そのものは悪くなかったと思います。
ただ、売却後も株価は上昇を続け、結果的には早売りでした。
また、売却当日の値幅を考えると、売り方はもう少し工夫できたと思います。
一番大きい反省点は、売却が早かったことです。
太陽誘電は、6月1日に売却した後も、さらに上昇を続けました。
正直、売却した時点では、ここからさらに2万円を超えるところまで上がるとは思っていませんでした。
もちろん、株価の頂点を当てることはできません。
最高値で売ろうとすると、逆に売り時を逃すこともあります。
それでも、結果だけ見れば、急騰の途中で売った形です。
もう一つは、売却当日のタイミングです。
この日は、1日の中でも値幅が大きい日でした。
売却した判断そのものは、PER100倍超という割高感を考えれば悪くなかったと思います。
ただ、当日の高値を考えると、売却価格はベストではありませんでした。
値動きが大きい日であれば、もう少し落ち着いて売却タイミングを見てもよかったと思います。
また、300株すべてを一気に売る必要があったのかも反省点です。
100株ずつ分けて売る。
100株だけ残す。
こういう選択肢もありました。
特に今回は、もともと売る予定のない現物株でした。
実質タダ株に近い感覚があったなら、100株だけ残してもよかったかもしれません。
反省点は、売却したことそのものではありません。
売るなら全株売却でよかったのか。
1日の中で、もう少し売却タイミングを見てもよかったのではないか。
売却後も上昇が続く可能性を、もう少し考えておくべきだったのではないか。
このあたりは、もう少し考えてもよかったと思います。
まとめ
今回は、太陽誘電の現物300株を売却した話を振り返りました。
この300株は、もともと売る予定のない株でした。
信用取引の利益と配当金で作った株だったので、自分の中では「実質タダ株」に近い感覚でした。
ただ、2026年5月後半から太陽誘電の株価は急騰しました。
AIサーバー向けMLCC需要への期待が強まり、PERで100倍を超える水準になっていたため、さすがに超割高ではないかと判断しました。
そこで、2026年6月1日に現物300株を売却しました。
実現損益は、+4,047,662円。
大きな利益確定になりました。
一方で、売却後も株価は上昇を続け、2万円を超える水準まで上がりました。
そこまでは予想できていませんでした。
また、売却当日の値幅を考えると、1日の中での売却タイミングも少し悪かったと思います。
300株すべてを売るのではなく、100株だけ残す選択肢もありました。
それでも、PER100倍超の超割高と判断したところで一度売却したこと自体は、悪くなかったと思います。
現物株だから必ず持ち続ける必要はない。
実質タダ株のような感覚があっても、割高だと思えば売る判断はある。
ただ、売り方はもう少し工夫できた。
これが、太陽誘電300株売却から感じたことです。
次回の第4部では、この後に行った「初めての信用売り」について振り返ります。
投資に関するご注意
本記事は、筆者自身の投資経験や売買記録をもとにした個人的な振り返りであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。 株式投資には元本割れのリスクがあり、最終的な投資判断はご自身の責任でお願いいたします。


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