今回は、住友金属鉱山の取引記録の第3部です。
第1部では、2022年に「十分下がった」と思って信用買いを増やしすぎ、住友金属鉱山だけで大きな損切りになった話を書きました。
第2部では、2023年から2024年にかけて底値圏で細かく売買し、実現益を積み上げたものの、2024年春から夏の上昇を十分に取れなかった話を書きました。
・2022年は買い急ぎで失敗した
・2024年は売り急ぎで上昇を取り逃がした
・2025年は利益を取りながら、一部を現引きして残した
・現引きした400株が、その後の含み益につながった
2022年は買い急ぎで失敗。
2024年は売り急ぎで後悔。
その反省があったため、2025年の住友金属鉱山では、以前よりも「できるだけ持つ」ことを意識しました。
結果として、2025年9月3日に大きく利確し、住友金属鉱山の累計実現損益はプラスに大きく伸びました。
さらに、一部を現引きして400株を残したことで、その後の含み益にもつながっています。
ただし、これはきれいな成功談ではありません。
2025年も、完全に売り急ぎを克服できたわけではありませんでした。
2025年は、売り急ぎの反省から入った
2024年の住友金属鉱山では、底値圏で細かく利益を拾うことはできました。
ただ、その一方で、上昇局面ではポジション不足になりました。
株価は上がっているのに、自分の利益は思ったほど伸びない。
これはかなり悔しい経験でした。
そのため、2025年に再び住友金属鉱山を買うときは、以前ほど簡単には売りたくないと思っていました。
とはいえ、住友金属鉱山は非鉄株です。
銅やニッケル、金などの市況に振られやすく、株価の上下も大きい銘柄です。
上がったと思っても、また下がるかもしれない。
含み益が出れば、今度は「また下がる前に確定したい」という気持ちも出てきます。
2025年の売買は、2022年の買い急ぎと、2024年の売り急ぎの両方を意識しながらの取引でした。
2025年の買い増し
2025年は、3,200円台から3,500円台を中心に信用買いを行いました。
主な買いは、2月、3月、5月、6月、7月にかけての買い増しです。
特に3月から7月にかけては、3,200円台から3,300円台で複数回買っています。
後から見ると、かなり良い位置で買えているように見えます。
ただ、当時から自信満々だったわけではありません。
2022年にも、自分では「下がったところで買っている」と思っていました。
それでも、そこからさらに下がり、信用買いのポジションが重くなり、最後は心が折れて損切りしました。
それでも2025年に買い向かえたのは、2024年に底値圏で何度も売買していた経験があったからだと思います。
住友金属鉱山は怖い銘柄だと分かっていました。
それでも、3,200円台まで下がれば、もう一度リスクを取ってもよいと考えました。
ただし、2022年のように「ここが底だ」と決めつけて一気に突っ込むのではなく、今回は上昇したときにある程度残せるかを意識していました。
売買図で見ると、2025年の違いが分かりやすい
※住友金属鉱山の株価推移と、2025年の主な売買ポイントのイメージです。
売買図で見ると、2025年は3,200円台から3,500円台で買い増し、その後の上昇局面で9月3日に大きく利確していることが分かります。
第2部で扱った2024年春の上昇局面では、先に細かく売ってしまい、上がったときに十分なポジションが残っていませんでした。
一方で2025年は、途中で売りながらも、9月の上昇局面まである程度ポジションを残せました。
ここが、2024年との大きな違いだったと思います。
途中利確もしている。完全に持てたわけではない
ただ、正直に言えば、2025年も完全に売り急ぎを克服できたわけではありません。
5月から6月にかけて、利益が出たところではしっかり売っています。
「2025年は持とうとした」と言いながら、実際には途中でかなり売っています。
ここは、自分でも完全に克服できたとは言えません。
含み益を見ると、やはり利確したくなります。
特に住友金属鉱山のような市況株は、上がった後にまた下がる怖さがあります。
ただ、2024年と違ったのは、全部を早く売り切らなかったことです。
途中で利確しながらも、次の上昇に備えてポジションを残しました。
この中途半端さが、逆に自分らしい取引だったとも思います。
持とうと思っていても、利益が見えると売りたくなる。
2025年も、この弱さを完全に克服できたわけではありませんでした。
2025年9月3日、大きく利確
結果的に、その残したポジションが9月の利確につながりました。
2025年9月3日、住友金属鉱山を2,800株売却しました。
平均売却単価は4,258.1円。
この日の実現損益は+870,200円でした。
この利確によって、住友金属鉱山の累計実現損益は+1,212,665円まで伸びました。
2022年に大きく損切りした銘柄で、ここまで戻せたことは、自分の中ではかなり大きかったです。
単に「利益が出た」というより、2022年に心が折れて投げた銘柄で、ようやく取り返すところまで来た感覚がありました。
もちろん、過去の失敗が消えるわけではありません。
あの時の買い急ぎが正当化されるわけでもありません。
それでも、住友金属鉱山で再び大きな利益を出せたことで、ようやくこの銘柄との付き合い方が少し見えてきた気がしました。
ただ、大きな利益になったのは、2025年の相場がそこまで戻ったからです。
途中で急落していれば、また違う反省になっていた可能性もあります。
売却益だけでなく、現引きが残った
今回の住友金属鉱山で本当に大きかったのは、売却益だけではありません。
一部を現引きして、現物株として残したことです。
住友金属鉱山では、2024年9月に100株、2025年3月に100株、2025年9月に200株を現引きしました。
| 約定日 | 内容 | 数量 | 単価 | メモ |
|---|---|---|---|---|
| 2024/09/27 | 現引き | 100株 | 3,675円 | 2024年に一部を現物化 |
| 2025/03/27 | 現引き | 100株 | 3,243円 | 3,200円台の建玉を現物化 |
| 2025/09/03 | 現引き | 200株 | 3,338円 | 利確と同日に一部を現物化 |
| 合計 | 現引き累計 | 400株 | - | 現在の保有分 |
自分の基本スタンスとして、信用取引の短期売買で得た利益を使い、良いと思った銘柄の買いポジションを少しずつ現物化していく考えがあります。
ただ、これを実際にやるのは簡単ではありません。
信用取引で利益が出ると、いったん全部返済して身軽になりたくなります。
含み益がある建玉を現引きするには、その分の資金も必要になります。
それでも、気に入っている銘柄であれば、信用取引だけで終わらせず、少しずつ現物に変えて残していきたいという思いがあります。
短期売買で利益を取りながら、その利益を使って一部を現物株として残す。
住友金属鉱山では、結果的にこの流れがうまく機能しました。
第1部では、信用買いを増やしすぎて失敗しました。
第2部では、細かく売りすぎて上昇を取り逃がしました。
第3部では、売却益を出しながら、一部を現物として残しました。
完全に売り切るのではなく、利益を取りながら現物として残す。
この形にできたことが、今回の取引では一番大きかったと思います。
エピローグ:残した400株が、さらに利益を伸ばした
この記事を書いている時点で、住友金属鉱山の株価はさらに上昇しています。
2026年6月19日時点の株価は8,607円でした。
現引きした400株にも、大きな含み益が出ています。
現引きした400株の取得ベースは、ざっくり136万円です。
一方、株価8,600円前後で見ると、400株の評価額は約344万円になります。
・取得ベース:約136万円
・評価額:約344万円
・含み益:約200万円
もちろん、この上昇は銅市況などの追い風に助けられた面もあります。
自分の判断だけで株価が上がったわけではありません。
ただ、ここで大きかったのは、上昇前にすべて売り切らず、一部を現物として残していたことです。
もしすべて信用返済で終わらせていれば、その後の株価上昇は取れていません。
信用取引で短期的に利益を取り、その利益を使って一部を現物として残す。
今回の住友金属鉱山では、その流れが実現益と含み益の両方につながりました。
2022年に大きく損切りした銘柄で、最終的に売却益だけでなく、現物株の含み益まで残せたことは大きいです。
住友金属鉱山の取引は、買い急ぎ、売り急ぎ、そして現引きして残す判断まで含めて、自分の投資スタイルをかなりよく表している取引だったと思います。
まとめ
住友金属鉱山は、きれいに勝てた銘柄ではありません。
買い急いで失敗し、売り急いで後悔し、それでも2025年にようやく一部を現物として残す形に近づきました。
2025年も途中ではかなり売っており、完全に持てたわけではありません。
含み益を見ると利確したくなる弱さは、まだ残っていました。
それでも、2022年の大損で終わらせずに売買を続けたことで、実現益と現物保有の両方が残りました。
住友金属鉱山で一番学んだのは、買うことでも売ることでもなく、どこまで持ち、どこを残すかの難しさだったと思います。
買い急ぎで失敗し、売り急ぎで後悔し、最後にようやく少しだけ持てた。
この一連の流れが、住友金属鉱山の取引で一番残った教訓です。
本記事は、個人の実際の売買記録をもとにした振り返りです。
特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。
投資に関するご注意
本記事は、筆者自身の投資経験や売買記録をもとにした個人的な振り返りであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。 株式投資には元本割れのリスクがあり、最終的な投資判断はご自身の責任でお願いいたします。


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