今回から、ニデックの取引を振り返っていきます。
ニデックといえば、旧日本電産。モーター関連の大手企業であり、日本を代表する製造業のひとつです。
自分の中でも、ニデックは単なる小型株や仕手株ではなく、一定の事業基盤を持った大企業という認識でした。
ただ、2025年のニデックは大きく揺れました。不適切会計処理の疑義、第三者委員会の設置、監査法人の意見不表明、中間配当の無配、業績予想の未定、自社株買いの中止。
普通に考えれば、かなり手を出しにくい銘柄です。しかし、自分はその下落局面でニデックを買いました。
今回はその第1部として、2025年9月の最初の買いから、10月24日の急落買いまでを振り返ります。
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| ニデックで学んだトレードの現実① 不適切会計問題で下落した株を買った記録 |
2025年のニデック取引は、悪材料が出た後から始まった
2025年のニデック取引で最初に買ったのは、9月4日でした。
この前日、ニデックは不適切会計処理の疑義を受けて、第三者委員会を設置すると発表していました。
報道では、中国子会社の購買一時金に関する不適切会計疑義に加え、資産評価減の時期を恣意的に検討していた可能性なども調査対象になっていたとされています。
つまり、自分が買ったのは、悪材料が出る前ではありません。すでに不適切会計問題が表面化した後です。
| 約定日 | 取引内容 | 株数 | 平均単価 | 損益 |
|---|---|---|---|---|
| 2025/09/04 | 信用買新規 | 1,000株 | 約2,576.7円 | |
| 2025/10/06 | 信用売決済 | 1,000株 | 約2,647.9円 | +67,026円 |
9月4日に1,000株を買い、10月6日に売却。利益は67,026円でした。
この取引だけを見ると、そこまで大きな勝負ではありません。悪材料が出た後に買い、反発したところで売る。短期売買としては、まずまずきれいに決まった取引でした。
ただ、この時点でも問題が解決したわけではありません。むしろ、ニデックの不透明感はここからさらに強くなっていきます。
不正会計を軽く見ていたわけではない
ニデックの不適切会計問題については、当初は数億円レベルと報道されていました。
ただ、自分はそれを見て、正直なところ「本当に数億円で済むのか?」とは思っていました。
こういう問題は、最初に出てくる金額よりも、後から広がることがあります。調査が進めば、対象期間が広がるかもしれない。別の会計処理が問題になるかもしれない。経営陣の関与や内部管理体制の問題に広がるかもしれない。
だから、単純に「数億円なら軽い」と見ていたわけではありません。不正会計や不適切会計という言葉は、やはり重いです。
ただ、それでも一方で、自分はこうも考えていました。
「ニデックという会社が傾くような話ではないのではないか」
自分が見ていたのは、問題があるかどうかではありません。問題はある。それは間違いありません。
ただ、その問題が会社の存続に関わるレベルなのか。それとも、信用問題として一時的に大きく売られている状態なのか。そこを見ていました。
ニデックの事業基盤や企業規模を考えると、少なくとも会社が傾くようなレベルではない可能性が高い。そう判断して、最初の買いを入れました。
結果として、この9月の取引は小幅ながら利益になりました。
10月23日、さらに悪材料が重なる
しかし、ニデックの問題はそこで終わりませんでした。
2025年10月23日、ニデックはかなり重い発表を行います。
2026年3月期の中間配当を無配にする。期末配当予想も未定にする。通期業績予想も未定にする。さらに、自社株買いも中止する。
不適切会計処理の疑義に関する調査が続いていることが理由でした。
これは、投資家から見るとかなり嫌な発表です。
不適切会計の疑義だけでも重いのに、そこへ無配、業績予想未定、自社株買い中止が重なった。株主還元も止まり、業績の見通しも出せない。市場が売る理由としては十分でした。
この時点で、ニデックはかなり手を出しにくい銘柄になっていました。
それでも自分は、ここで再び買いに向かいます。
理由は、9月の時と同じです。問題は重大。ただし、会社が傾くほどではない。株価は悪材料に対して、かなり過剰に反応しているのではないか。
そう考えました。
10月24日、急落したところを買う
2025年10月24日、自分はニデックを買いました。
この日は、前日の発表を受けて株価が大きく下落した日です。
報道でも、ニデック株は不適切会計の疑義を背景に、中間配当無配、業績予想未定、自社株買い中止が嫌気され、大幅続落したとされています。
この日の取引は、同日内でまとめると以下です。
| 約定日 | 取引内容 | 株数 | 平均単価 | 損益 |
|---|---|---|---|---|
| 2025/10/24 | 信用買新規 | 2,000株 | 2,277円 | |
| 2025/10/24 | 信用売決済 | 2,000株 | 約2,445.9円 | +336,553円 |
2,000株を2,277円で買い。その日のうちに、2,445円台で売却。利益は336,553円でした。
結果だけ見れば、かなりうまくいった取引です。
悪材料で急落したところを買い、同日中の反発で売る。短期売買としては理想に近い形でした。
ただ、実際にはかなり怖い場面でした。
ニデックは単に株価が下がっていただけではありません。不適切会計問題があり、監査法人の意見不表明もあり、さらに無配、業績予想未定、自社株買い中止まで出ている。
普通なら、ここで買うのは避けるところです。
それでも買ったのは、やはり会社の体力を見ていたからです。
不正会計ネタは怖い。ただし、ニデックがこの問題で傾くとは思わなかった。
その判断で、急落を拾いました。
第1部の取引結果
第1部で扱う取引をまとめると、以下の通りです。
| 期間・日付 | 内容 | 損益 |
|---|---|---|
| 2025/09/04〜10/06 | 第三者委員会設置後に買い、反発で売却 | +67,026円 |
| 2025/10/24 | 無配・業績未定・自社株買い中止後の急落を同日売買 | +336,553円 |
ここまでの取引だけを見ると、かなり順調でした。
悪材料が出た銘柄を買い、反発で利益を取る。しかも、10月24日の急落局面では、同日中に30万円超の利益になっています。
ただ、この成功が、次の取引につながっていきます。
うまくいったことで、さらに踏み込むことになる
10月24日の取引は、結果として成功でした。
しかし、これでニデックの問題が解決したわけではありません。
むしろ、この後にさらに厳しい局面がやってきます。
特別注意銘柄への指定。さらなる株価下落。ストップ安水準での買い。
10月24日に急落を拾って利益を取れたことで、自分の中には、
「やはり売られすぎではないか」
という感覚が強くなっていました。
これが、次の買い下がりにつながっていきます。
今振り返ると、第1部の取引はまだ短期で逃げられていた分、リスクは限定的でした。
本当に危なかったのは、この後です。
10月28日以降、自分はさらに深い下落局面でニデックを買い下がっていきます。
それは第2部で振り返ります。
投資に関するご注意
本記事は、筆者自身の投資経験や売買記録をもとにした個人的な振り返りであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。 株式投資には元本割れのリスクがあり、最終的な投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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