2026年5月11日月曜日

【実録】ソフトバンクグループで学んだトレードの現実③

【実録】ソフトバンクグループで学んだトレードの現実③|高値で買って失敗したのに、ナンピン1回で立て直せた話

前回の記事では、2025年10月31日にソフトバンクグループを信用買いした話を書きました。

買値は27,065円。
株数は200株。

2025年3月に7,900円台で買っていた銘柄を、10月には27,000円台で買い直した形です。

結果的に、この買いはかなり高いところでのエントリーでした。

3月に早く売りすぎた後悔。
10月に高いところで買い直した焦り。

その両方が、自分の中に残りました。

今回の第3話では、その記憶を抱えたまま迎えた、2026年3月から4月にかけてのトレードを振り返ります。

最高値付近で入ったことは失敗でした。
ただ、その後のリカバリーは、自分の王道パターンとしてはうまくできたと思います。

今回は、そんなソフトバンクグループ取引の完結編です。

図1 高値掴みからナンピン1回でリカバリーするまでの流れ

2026年春、再びソフトバンクグループを見る

2026年3月に入っても、ソフトバンクグループのことは気になっていました。

一度失敗した銘柄というのは、不思議なもので、完全には忘れられません。

AI、Arm、OpenAI、半導体。
ソフトバンクグループは、大型テーマ株としてニュースに出るたびに、過去の取引を思い出す銘柄でした。

3月には早く売りすぎ、10月には高いところで買い直してしまった。

その記憶が残っていたため、2026年春のソフトバンクグループを見る目は、以前とは少し変わっていました。

夢のある銘柄。
でも、簡単に飛び乗ると危ない銘柄。
値動きが大きく、信用取引では精神的にも重い銘柄。

そういう認識がありました。

それでも、完全に距離を置くことはできませんでした。

値動きの大きさは、怖さでもあり魅力でもある

ソフトバンクグループは、上がるときは大きく上がります。
しかし、下がるときも大きく下がります。

少し利益が出ても安心できません。
逆に、少し下がるだけで含み損の額が一気に膨らみます。

値動きが大きい銘柄は、利益のチャンスもあります。

ただ、その分だけ判断を間違えたときのダメージも大きくなります。

特に信用取引では、単純な株価の上下以上に精神的な負担があります。

現物なら、多少下がっても長期で持つという考え方ができます。
しかし信用取引では、金利もあります。期限もあります。余力も気になります。

同じ銘柄を買うにしても、現物で持つのと信用で持つのでは、感覚がまったく違います。

下落時に考えていたこと

株価が下がっている間、自分の中ではずっと迷いがありました。

高いところで買ってしまったことへの後悔は、もちろんありました。

やはり買うのが遅すぎた。
もっと冷静に待つべきだった。
完全に高いところで入ってしまった。

株価が下がるたびに、そう思いました。

ただ一方で、下落をただ見ていたわけではありません。

どこかでナンピンする機会も伺っていました。

下がったところで買い、平均単価を下げる。
そして反発したところで、上で買った分の損失を、下で買った分の利益で補う。

これは、自分の中では王道パターンでもあります。

実際、株価が4,000円台まで下がった場面では、かなり迷いました。

ここで入れば、平均単価をかなり下げられるのではないか。
4,000円台なら、さすがに反発もあるのではないか。

そう考えました。

しかし、そこで簡単には買いませんでした。

4,000円台に入ったからといって、そこが底とは限りません。

ここで飛びついてさらに下げられたら、追加で買った分まで含み損になります。

レーザーテックでも、ナンピンを何度も繰り返した経験があります。

ナンピンを繰り返せば、平均単価は下がります。
しかし、それと同時にポジションも大きくなります。

最初はコントロールしているつもりでも、気づけば建玉が膨らみ、身動きが取りづらくなります。

売りたくても売れない。
損切りしたくても、金額が大きくなりすぎて切れない。

そういう状態になります。

だから今回は、4,000円台で入りたい気持ちを抑えました。

3月10日、1回だけナンピンする

最終的にナンピンしたのは、2026年3月10日でした。

信用買いで800株追加。
買値は3,631円です。

ここで重要だったのは、ナンピンを1回だけにとどめたことです。

4,000円台で買いたい気持ちはありました。
その後も、もっと買えば平均単価を下げられるという考えはありました。

しかし、ナンピンを繰り返すと、意図せずポジションが大きくなります。

下がるたびに買う。
さらに下がれば、また買う。
平均単価は下がる。
でも、建玉はどんどん増える。

そして、気づけば身動きが取れなくなる。

今回のソフトバンクグループでは、そこをかなり意識していました。

だから、ナンピンは3月10日の800株だけにしました。

4月22日、1,600株を決済

2026年4月22日、ソフトバンクグループを合計1,600株、信用売決済しました。

売却単価は、おおむね5,379円から5,380円です。

27,065円を分割後の感覚で見ると、前回の高値買いにかなり近い水準で売却した形になります。

決済内訳

200株:−282,669円
200株:−294,908円
400株:−565,267円
800株:+1,392,551円

合計:+249,707円

損失になった建玉は複数ありました。

一方で、3月10日に3,631円でナンピンした800株が大きく利益を出しました。

この800株を5,379円で売却したことで、損益はプラス1,392,551円。

この利益が、上で買った建玉の損失を吸収した形です。

結果として、全体では約25万円のプラス。

数字だけ見れば勝ちです。

しかし、自分の感覚としては、単純な勝利というより、リカバリーがうまくいったトレードでした。

高値掴みは失敗。ただしリカバリーはできた

このトレードを振り返ると、最初のエントリーは失敗でした。

かなり高いところで買ってしまったことは、言い訳できません。

ただし、その後のリカバリーについては、うまくできたと思います。

4,000円台で焦って買わなかったこと。
ナンピンを3月10日の1回だけにとどめたこと。
3,631円で800株を追加し、反発局面で全体の損益をプラスに持っていけたこと。

この流れは、自分の王道パターンに近いものでした。

ただ、大事なのは、ナンピンを何度も繰り返さなかったことです。

株価が上がる理由は、いつも後付け

4月22日の利確前には、ソフトバンクグループの株価は大きく反発していました。

あとから振り返れば、AI関連株への資金流入や、ソフトバンクグループがAI投資の中心銘柄として改めて意識されたことなどが語られています。

OpenAIへの追加出資。
Armへの成長期待。
半導体関連株の強さ。

確かに、そうした材料はありました。

ただ、実際にトレードしている最中に、それがいつ株価に反映されるかはわかりません。

株価が上がったあとで、理由はいくらでも説明できます。
でも、上がる前にそのタイミングを正確に当てるのは難しいです。

結局、株価が上がる理由は、いつも後付けです。

大事なのは、理由を完璧に当てることではありません。

上がる可能性がある局面で、ポジションを持てていること。
そして、実際に上がったタイミングをうまくつかむこと。

今回で言えば、3,631円で1回だけナンピンし、その後の反発局面で決済できたことが大きかったと思います。

ただ、利確は少し早かった

ただし、利確したあとに株価はさらに上がりました。

自分は2026年4月22日に、5,379円前後で売却しました。

しかし、翌日の4月23日には終値で5,837円。
日中高値では6,160円まで上昇しました。

さらに翌々営業日の4月24日も、終値は5,963円でした。

つまり、もう1日、あるいは2日待っていれば、利益はもっと大きくなっていました。

1,600株をそのまま持っていたと仮定すると、4月23日の終値で売れば、実際より約73万円多く取れた計算になります。
4月24日の終値で売っていれば、約93万円多く取れた計算です。

もちろん、こういう話は完全にタラレバです。

その時点では、翌日にさらに上がるかどうかはわかりません。

むしろ、全体でプラスになった時点で、いったん決済する判断は自然だったと思います。

大きく儲けることと、損しないこと

相場では、大きく儲けることが重要です。

小さな利益を積み重ねるだけでは、資産はなかなか大きく増えません。

大きく取れる局面では、ある程度ポジションを持ち続けることも必要です。

ただ、相場で一番大事なのは、やはり損しないことです。

正確に言えば、致命的な損をしないことです。

利益を伸ばすことは大事です。
しかし、その前に退場しないことが大事です。

ナンピンは、利益を大きくする可能性があります。

ただし、同時に大損の元凶にもなります。

下がるたびに買う。
さらに下がったら、また買う。
平均単価は下がる。
でも、ポジションはどんどん大きくなる。

最初は自分でコントロールしているつもりでも、気づけば建玉が膨らみ、身動きが取れなくなります。

特に、なまじ信用余力があると危険です。

「もう少し買える」
「ここで買えば平均単価が下がる」
「戻ればすぐ助かる」

そう考えて、気軽にナンピンしてしまいがちです。

しかし、その余力は無限ではありません。

気軽に使っているうちに、気づけば余力が減り、次の下落に耐えられなくなります。

今回のソフトバンクグループでは、ナンピンを1回にとどめました。

これは、自分としては大きかったと思います。

まとめ

2026年3月から4月にかけてのソフトバンクグループのトレードは、結果としてプラスで終わりました。

2026年4月22日に合計1,600株を決済し、差し引きで約25万円の利益。

数字だけ見れば、復活です。

ただし、これは最初からきれいに勝ったトレードではありません。

最高値付近で入ったことは失敗でした。

しかし、その後のリカバリーはうまくできたと思います。

4,000円台で焦って買わず、3,631円で1回だけナンピンした。
その800株が反発局面で大きな利益になり、上で買った建玉の損失を吸収した。
そして全体でプラスに持っていけた。

これは、自分の王道パターンに近い形でした。

ソフトバンクグループの取引を振り返ると、最初に早く売りすぎたこと、次に高値で買い直してしまったこと、そして最後にナンピンで立て直したことまで、いろいろな感情が詰まっていました。

この3回を通じて感じたのは、相場では正解を後から見つけることは簡単でも、その場で正しく動くことは本当に難しいということです。

今回で、ソフトバンクグループ編はいったん完結です。

次からは、さらに自分の失敗談を振り返っていこうと思います。

うまくいった話だけではなく、判断を誤った話、損失を広げた話、今でも反省している取引も記録していきます。
勝った記録より、失敗した記録の方が、あとから見返したときに学びが大きいこともあります。

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