今回から、DOWAホールディングスの取引を振り返ります。
DOWAは、2022年3月から2024年4月にかけて何度か売買しました。
短期売買では利益を出した場面もあります。
しかし、最初の高値買いと、最後に残った建玉の損切りが重く、全体ではマイナスになりました。
売買履歴を整理すると、DOWAホールディングスの確定損益は、2022年3月から2024年4月までで、合計 -1,139,566円 です。
DOWAの取引は、大きく3つのフェーズに分けられます。
| フェーズ | 期間 | 内容 | 損益 |
|---|---|---|---|
| フェーズ1 | 2022年3月〜7月 | 非鉄市況に乗るつもりで大きく買い、ナンピン後に一部損切り | -890,621円 |
| フェーズ2 | 2022年11月〜2023年8月 | 短期売買では利益を出した | +240,136円 |
| フェーズ3 | 2024年4月 | 残っていた高値建玉を損切り | -489,081円 |
| 合計 | 2022年3月〜2024年4月 | DOWA全体の確定損益 | -1,139,566円 |
DOWAは、まったく勝てなかった銘柄ではありません。
2022年11月、2023年7月、2023年8月の短期売買では利益を出しています。
ただ、最初の入り方が大きすぎました。
そして、最後まで残った高値建玉が重かった。
その結果、全体では大きなマイナスになりました。
この記事では、その中でも最初のフェーズを振り返ります。
2022年3月、非鉄金属系の上昇に乗るつもりでDOWAを大きく買ったところから、2022年7月に一部損切りするまでの記録です。
フェーズ1の売買履歴
まず、フェーズ1の売買履歴です。
| 日付 | 取引 | 株数 | 単価 | 建玉額・損益 |
|---|---|---|---|---|
| 2022/3/25 | 信用買新規 | 1,500株 | 6,080円 | 約912万円 |
| 2022/5/18 | 信用買新規 | 1,000株 | 4,540円 | 約454万円 |
| 2022/7/1 | 信用売決済 | 1,000株 | 4,490円 | -54,631円 |
| 2022/7/6 | 信用売決済 | 500株 | 4,420円 | -835,990円 |
| 合計 | - | - | - | -890,621円 |
このフェーズでは、最大で2,500株までDOWAの建玉が増えました。
金額にすると、約1,366万円です。
そして7月に、そのうち1,500株を損切りしました。
確定損益は -890,621円。
これが、DOWA取引の最初の大きな失敗でした。
チャートで見ると、3月の高値圏で大きく入り、5月の下落局面でさらに買い増し、7月に下落に耐えきれず損切りしている流れが分かります。
住友金属鉱山の2番煎じを狙った
DOWAを買った理由は、非鉄金属系の上昇に乗りたかったからです。
当時は、資源価格や金属市況に注目していました。
その中でも特に意識していたのが、住友金属鉱山です。
住友金属鉱山は、非鉄金属系の代表的な銘柄です。
当時は株価が強く見えており、非鉄金属系に資金が入っているように感じていました。
その動きを見て、自分はDOWAにも目を向けました。
DOWAにも、環境・リサイクル、製錬、電子材料、金属加工、熱処理といった事業の広がりがあります。
単なる資源株というより、リサイクルや高付加価値材料にも関わる会社です。
事業としては面白いと思っていました。
ただ、実際の買い方は、そこまで丁寧な企業分析に基づいたものではありませんでした。
住友金属鉱山が上がっている。
非鉄金属系が強い。
それならDOWAも遅れて買われるのではないか。
当時は、そう考えました。
今振り返ると、かなり安易な連想です。
住友金属鉱山の上昇を見て、DOWAもその2番煎じで上がるのではないかと考えていました。
DOWAの事業内容に魅力を感じていた面はあります。
しかし、最終的には「非鉄金属系の出遅れ銘柄として買われるのではないか」という期待が大きかったと思います。
つまり、企業分析というより、市況株の流れに乗るトレードでした。
そして、この短期目線の買い方に対して、ポジションサイズが大きすぎました。
ここが、あとから大きな問題になります。
2022年3月25日、約912万円の信用買い
最初にDOWAを買ったのは、2022年3月25日です。
信用買いで1,500株。
買値は6,080円でした。
建玉総額は、約912万円です。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 買値 | 6,080円 |
| 株数 | 1,500株 |
| 建玉総額 | 9,120,000円 |
この時点では、DOWAを長く持つつもりはありませんでした。
非鉄金属系が強く見えていたので、少し利益が出たら売る。
そのくらいの短期目線でした。
ただ、実際のポジションはかなり大きいものでした。
「少し取れたら売る」つもりの取引に、約912万円を入れていたことになります。
今振り返ると、ここで感覚がずれていました。
見立ては短期。
でも、建玉サイズは重い。
この時点で、すでに扱いにくいポジションを作っていたのだと思います。
建玉を作ることはできました。
しかし、管理できるサイズではありませんでした。
2022年5月18日、さらに1,000株をナンピン
DOWAはその後、下落しました。
そして2022年5月18日、追加で信用買いしました。
株数は1,000株。
買値は4,540円です。
追加分の建玉総額は、約454万円です。
| 日付 | 内容 | 株数 | 単価 | 建玉総額 |
|---|---|---|---|---|
| 2022/3/25 | 信用買い | 1,500株 | 6,080円 | 9,120,000円 |
| 2022/5/18 | 追加買い | 1,000株 | 4,540円 | 4,540,000円 |
| 合計 | 最大建玉 | 2,500株 | - | 13,660,000円 |
最初の約912万円に、追加の約454万円。
DOWAだけで、最大約1,366万円規模の建玉になりました。
最初の6,080円から見れば、4,540円はかなり下がった価格です。
平均単価を下げるという意味では、ナンピンしたくなる場面でした。
ただ、このナンピンは計画的な買い下がりではありませんでした。
下がったから買った。
安くなったから買った。
平均単価を下げたかった。
そういう買い方だったと思います。
後のレーザーテックでは、下落に耐えながら、どこまで買うか、どこで現物化するか、どこまで持つかを考えていました。
もちろん、レーザーテックも決してきれいなトレードではありません。
ただ、DOWAの時よりは、まだ「どう耐えるか」を考えていました。
DOWAでは、それがありませんでした。
ナンピン自体が悪いとは思っていません。
実際、自分のトレードでは、下落局面で買い下がることがあります。
ただし、ナンピンには前提があります。
どこまで下がる可能性を見るのか。
どれくらいの資金を使うのか。
どこで止めるのか。
最悪の場合、現物化して耐えるのか。
その設計がないナンピンは、ただポジションを重くするだけになります。
DOWAの5月の追加買いは、今振り返ると、耐えるためのナンピンではありませんでした。
負けを取り返すためのナンピンに近かったと思います。
非鉄金属系の上昇に乗るつもりだった。
住友金属鉱山の次に、DOWAも来ると思っていた。
しかし、実際には下落局面で建玉を増やしていました。
この違いは大きいです。
上昇に乗るつもりで買った銘柄が下落した時、その時点で前提は変わっています。
それでも同じ感覚で買い増すと、ポジションだけが重くなります。
DOWAでは、まさにそれをやっていました。
2022年7月、ポジションの重さに耐えられず損切り
そして2022年7月、DOWAを一部損切りしました。
2022年7月1日。
1,000株を4,490円で売却。
損益は-54,631円。
2022年7月6日。
さらに500株を4,420円で売却。
損益は-835,990円。
| 日付 | 取引 | 株数 | 単価 | 損益 |
|---|---|---|---|---|
| 2022/7/1 | 信用売決済 | 1,000株 | 4,490円 | -54,631円 |
| 2022/7/6 | 信用売決済 | 500株 | 4,420円 | -835,990円 |
| 合計 | - | 1,500株 | - | -890,621円 |
フェーズ1の確定損益は、-890,621円です。
この損切りは、冷静なルール通りの損切りではありませんでした。
記録として振り返ると、これは狼狽売りでした。
含み損とポジションの大きさに耐えられず、一瞬、間がさしたのだと思います。
損失額だけを見れば、これまでにももっと大きな含み損を抱えたことはありました。
それでも、この時は耐えられませんでした。
理由は、金額そのものではなく、ポジション全体の重さだったと思います。
DOWAだけで最大2,500株、約1,366万円。
気軽な短期トレードのつもりで入った銘柄が、いつの間にか重い含み損ポジションになっていました。
身動きが取りづらい。
これ以上下がるとさらに苦しくなる。
そういう圧迫感がありました。
含み損の金額に負けたというより、ポジションの重さに負けたのだと思います。
この時は、DOWAだけを切ったわけではありません。
信用ポジションだけでなく、現物株の売却まで含めたポジション整理をしていました。
自分の株人生の中でも、持ち株売却を伴うポジション整理は数回しかありません。
その数少ない場面の一つでした。
それだけ心理的に追い込まれていたのだと思います。
フェーズ1の結論
DOWAのフェーズ1は、単に損切りで負けた話ではありません。
損切りそのものよりも、その前にすでに失敗の形ができていました。
住友金属鉱山の上昇を見て、DOWAも来ると考えた。
その見立て自体が甘かった。
さらに、その見立てに対して張った金額が大きすぎました。
最初に約912万円。
その後ナンピンして、最大約1,366万円。
「ちょっと利益が取れたら売る」くらいの気軽な短期トレードのつもりでした。
しかし、実際のポジションサイズはまったく気軽ではありませんでした。
建玉を作ることはできた。
しかし、管理できるサイズではなかった。
その結果、下落局面でポジションが重くなり、最後は一瞬、間がさすように狼狽売りしました。
DOWAでは、レーザーテックで後にできたことができませんでした。
非鉄金属系の上昇に乗るつもりで大きく入り、下がったところでさらに買い、最後はポジションの重さに耐えられず切った。
フェーズ1は、損切りの失敗というより、ポジションサイズの失敗だったと思います。
そしてこの失敗が、後のレーザーテックで「どう耐えるか」を考えるきっかけになりました。


0 件のコメント:
コメントを投稿