2026年5月13日水曜日

【実録】DOWAホールディングスで学んだ損切りの現実①|非鉄市況に乗ったつもりが、ポジションの重さに負けた話

今回から、DOWAホールディングスの取引を振り返ります。

DOWAは、2022年3月から2024年4月にかけて何度か売買しました。

短期売買では利益を出した場面もあります。

しかし、最初の高値買いと、最後に残った建玉の損切りが重く、全体ではマイナスになりました。


DOWAホールディングスのフェーズ1。非鉄市況に乗るつもりで入りましたが、最終的にはポジションの重さに負けた取引でした。

売買履歴を整理すると、DOWAホールディングスの確定損益は、2022年3月から2024年4月までで、合計 -1,139,566円 です。

DOWAの取引は、大きく3つのフェーズに分けられます。

フェーズ 期間 内容 損益
フェーズ1 2022年3月〜7月 非鉄市況に乗るつもりで大きく買い、ナンピン後に一部損切り -890,621円
フェーズ2 2022年11月〜2023年8月 短期売買では利益を出した +240,136円
フェーズ3 2024年4月 残っていた高値建玉を損切り -489,081円
合計 2022年3月〜2024年4月 DOWA全体の確定損益 -1,139,566円

DOWAは、まったく勝てなかった銘柄ではありません。

2022年11月、2023年7月、2023年8月の短期売買では利益を出しています。

ただ、最初の入り方が大きすぎました。

そして、最後まで残った高値建玉が重かった。

その結果、全体では大きなマイナスになりました。

この記事では、その中でも最初のフェーズを振り返ります。

2022年3月、非鉄金属系の上昇に乗るつもりでDOWAを大きく買ったところから、2022年7月に一部損切りするまでの記録です。

フェーズ1の売買履歴

まず、フェーズ1の売買履歴です。

日付 取引 株数 単価 建玉額・損益
2022/3/25 信用買新規 1,500株 6,080円 約912万円
2022/5/18 信用買新規 1,000株 4,540円 約454万円
2022/7/1 信用売決済 1,000株 4,490円 -54,631円
2022/7/6 信用売決済 500株 4,420円 -835,990円
合計 - - - -890,621円

このフェーズでは、最大で2,500株までDOWAの建玉が増えました。

金額にすると、約1,366万円です。

そして7月に、そのうち1,500株を損切りしました。

確定損益は -890,621円

これが、DOWA取引の最初の大きな失敗でした。


DOWAの売買ポイント。2022年3月に大きく買い、5月に買い増し、7月に一部損切りしました。

チャートで見ると、3月の高値圏で大きく入り、5月の下落局面でさらに買い増し、7月に下落に耐えきれず損切りしている流れが分かります。

住友金属鉱山の2番煎じを狙った

DOWAを買った理由は、非鉄金属系の上昇に乗りたかったからです。

当時は、資源価格や金属市況に注目していました。
その中でも特に意識していたのが、住友金属鉱山です。

住友金属鉱山は、非鉄金属系の代表的な銘柄です。
当時は株価が強く見えており、非鉄金属系に資金が入っているように感じていました。

その動きを見て、自分はDOWAにも目を向けました。

DOWAにも、環境・リサイクル、製錬、電子材料、金属加工、熱処理といった事業の広がりがあります。
単なる資源株というより、リサイクルや高付加価値材料にも関わる会社です。

事業としては面白いと思っていました。

ただ、実際の買い方は、そこまで丁寧な企業分析に基づいたものではありませんでした。

住友金属鉱山が上がっている。

非鉄金属系が強い。

それならDOWAも遅れて買われるのではないか。

当時は、そう考えました。

今振り返ると、かなり安易な連想です。
住友金属鉱山の上昇を見て、DOWAもその2番煎じで上がるのではないかと考えていました。

DOWAの事業内容に魅力を感じていた面はあります。
しかし、最終的には「非鉄金属系の出遅れ銘柄として買われるのではないか」という期待が大きかったと思います。

つまり、企業分析というより、市況株の流れに乗るトレードでした。

そして、この短期目線の買い方に対して、ポジションサイズが大きすぎました。

ここが、あとから大きな問題になります。

2022年3月25日、約912万円の信用買い

最初にDOWAを買ったのは、2022年3月25日です。

信用買いで1,500株。
買値は6,080円でした。

建玉総額は、約912万円です。

項目 数値
買値 6,080円
株数 1,500株
建玉総額 9,120,000円

この時点では、DOWAを長く持つつもりはありませんでした。

非鉄金属系が強く見えていたので、少し利益が出たら売る。
そのくらいの短期目線でした。

ただ、実際のポジションはかなり大きいものでした。

「少し取れたら売る」つもりの取引に、約912万円を入れていたことになります。

今振り返ると、ここで感覚がずれていました。

見立ては短期。
でも、建玉サイズは重い。

この時点で、すでに扱いにくいポジションを作っていたのだと思います。

建玉を作ることはできました。
しかし、管理できるサイズではありませんでした。

2022年5月18日、さらに1,000株をナンピン

DOWAはその後、下落しました。

そして2022年5月18日、追加で信用買いしました。

株数は1,000株。
買値は4,540円です。

追加分の建玉総額は、約454万円です。

日付 内容 株数 単価 建玉総額
2022/3/25 信用買い 1,500株 6,080円 9,120,000円
2022/5/18 追加買い 1,000株 4,540円 4,540,000円
合計 最大建玉 2,500株 - 13,660,000円

最初の約912万円に、追加の約454万円。

DOWAだけで、最大約1,366万円規模の建玉になりました。

最初の6,080円から見れば、4,540円はかなり下がった価格です。

平均単価を下げるという意味では、ナンピンしたくなる場面でした。

ただ、このナンピンは計画的な買い下がりではありませんでした。

下がったから買った。

安くなったから買った。

平均単価を下げたかった。

そういう買い方だったと思います。

後のレーザーテックでは、下落に耐えながら、どこまで買うか、どこで現物化するか、どこまで持つかを考えていました。

もちろん、レーザーテックも決してきれいなトレードではありません。

ただ、DOWAの時よりは、まだ「どう耐えるか」を考えていました。

DOWAでは、それがありませんでした。

ナンピン自体が悪いとは思っていません。

実際、自分のトレードでは、下落局面で買い下がることがあります。

ただし、ナンピンには前提があります。

どこまで下がる可能性を見るのか。
どれくらいの資金を使うのか。
どこで止めるのか。
最悪の場合、現物化して耐えるのか。

その設計がないナンピンは、ただポジションを重くするだけになります。

DOWAの5月の追加買いは、今振り返ると、耐えるためのナンピンではありませんでした。

負けを取り返すためのナンピンに近かったと思います。

非鉄金属系の上昇に乗るつもりだった。

住友金属鉱山の次に、DOWAも来ると思っていた。

しかし、実際には下落局面で建玉を増やしていました。

この違いは大きいです。

上昇に乗るつもりで買った銘柄が下落した時、その時点で前提は変わっています。

それでも同じ感覚で買い増すと、ポジションだけが重くなります。

DOWAでは、まさにそれをやっていました。

2022年7月、ポジションの重さに耐えられず損切り

そして2022年7月、DOWAを一部損切りしました。

2022年7月1日。

1,000株を4,490円で売却。
損益は-54,631円。

2022年7月6日。

さらに500株を4,420円で売却。
損益は-835,990円。

日付 取引 株数 単価 損益
2022/7/1 信用売決済 1,000株 4,490円 -54,631円
2022/7/6 信用売決済 500株 4,420円 -835,990円
合計 - 1,500株 - -890,621円

フェーズ1の確定損益は、-890,621円です。

この損切りは、冷静なルール通りの損切りではありませんでした。

記録として振り返ると、これは狼狽売りでした。

含み損とポジションの大きさに耐えられず、一瞬、間がさしたのだと思います。

損失額だけを見れば、これまでにももっと大きな含み損を抱えたことはありました。

それでも、この時は耐えられませんでした。

理由は、金額そのものではなく、ポジション全体の重さだったと思います。

DOWAだけで最大2,500株、約1,366万円。

気軽な短期トレードのつもりで入った銘柄が、いつの間にか重い含み損ポジションになっていました。

身動きが取りづらい。
これ以上下がるとさらに苦しくなる。

そういう圧迫感がありました。

含み損の金額に負けたというより、ポジションの重さに負けたのだと思います。

この時は、DOWAだけを切ったわけではありません。

信用ポジションだけでなく、現物株の売却まで含めたポジション整理をしていました。

自分の株人生の中でも、持ち株売却を伴うポジション整理は数回しかありません。

その数少ない場面の一つでした。

それだけ心理的に追い込まれていたのだと思います。

フェーズ1の結論

DOWAのフェーズ1は、単に損切りで負けた話ではありません。

損切りそのものよりも、その前にすでに失敗の形ができていました。

住友金属鉱山の上昇を見て、DOWAも来ると考えた。

その見立て自体が甘かった。

さらに、その見立てに対して張った金額が大きすぎました。

最初に約912万円。

その後ナンピンして、最大約1,366万円。

「ちょっと利益が取れたら売る」くらいの気軽な短期トレードのつもりでした。

しかし、実際のポジションサイズはまったく気軽ではありませんでした。

建玉を作ることはできた。
しかし、管理できるサイズではなかった。

その結果、下落局面でポジションが重くなり、最後は一瞬、間がさすように狼狽売りしました。

DOWAでは、レーザーテックで後にできたことができませんでした。

非鉄金属系の上昇に乗るつもりで大きく入り、下がったところでさらに買い、最後はポジションの重さに耐えられず切った。

フェーズ1は、損切りの失敗というより、ポジションサイズの失敗だったと思います。

そしてこの失敗が、後のレーザーテックで「どう耐えるか」を考えるきっかけになりました。

次回へ続く

次回は、DOWAで大きく負けた後の再挑戦を振り返ります。

短期売買では利益を出せていたものの、最初の大きな損失を取り返すには足りなかった時期です。

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