2026年5月4日月曜日

フェーズ③|下落相場で追証寸前まで追い込まれた局面(2025年4月)

 

フェーズ②では、下落局面においてナンピンを繰り返し、ポジションを積み上げていった。

結果として含み損は拡大していたが、相場の反発を前提とした運用を継続していた。

ただし、2025年4月の下落局面に入る前の時点で、すでにリスクは高まっていた。


3月末時点のポジション状況

通常、自身のルールとして信用倍率は100%を下回らないように管理している。
これは、下落局面での追加対応を可能にするためである。

しかし、2025年3月末は配当権利取りを意識し、ポジションを増加させた。

その結果、

  • 信用倍率は約80%まで低下
  • 余力は通常よりも少ない状態

となっていた。

また、権利落ち時点では一部ポジションに含み益があったが、
利確は行わず、そのまま持ち越している。

この判断により、

余力を回復させる機会を失った状態で4月に入ることになった。


トランプ関税による市場下落

2025年4月初旬、トランプ政権の関税政策強化をきっかけに、
市場全体でリスクオフの動きが強まった。

米国市場では、

  • NASDAQの下落(ハイテク株中心)
  • S&P500の連続下落

が発生し、日本市場にも波及した。

日経平均も、

  • 数日間で大きく下落
  • 先物主導の売りが継続

といった状況となった。


保有ポジションへの影響

この局面では、個別銘柄ではなく、
ポートフォリオ全体が同時に下落した。

保有していた

  • 半導体関連
  • 銀行株
  • 景気敏感株

はいずれも下落し、分散効果は機能しなかった。

レーザーテックについても同様に、急落している。




短期間での損失拡大

今回の局面で特に問題となったのは、損失のスピードである。

3月末の配当権利落ちから、
トランプ関税ショックによる最悪期までの期間は、

およそ10日程度

に過ぎない。

この短期間で、

評価額は約1億円近く減少

している。


この動きは、現物のみでは発生しにくく、
信用取引特有のレバレッジが影響している。

  • 下落幅以上に評価額が減少
  • 維持率が急速に悪化
  • 対応時間が極端に短くなる

といった特徴が顕著に表れた。


4月前半の値動きと最悪期

チャートの通り、4月前半は下落が加速している。

  • 4月7日〜9日:底値圏で推移(最安付近)
  • 4月10日:急反発し11,000円台へ回復

この期間において、

  • 含み損は急拡大
  • 信用維持率は急低下

し、最悪期には

維持率50%割れ目前

まで低下した。


ナンピン不能の状態

3月末時点で信用ポジションを増やしていた影響により、

  • 余力はほぼ枯渇
  • ナンピンが不可能

な状態となっていた。

その結果、

下落に対して何もできない状態で損失が拡大する構造となった。


信用取引のリスク

今回のケースでは、信用取引の特徴が明確に表れている。

  • 短期間で損益が大きく変動する
  • 下落時に余力が急速に失われる
  • 維持率の低下により強制的な判断を迫られる

特に今回のように、

10日程度で1億円規模の損失変動が発生する点は、
信用取引のリスクとして認識すべきポイントである。


反発局面と回復

4月10日以降は反発に転じる。

  • 11,000円台へ急回復
  • その後12,000円を超えて推移
  • 上昇基調へ移行

この動きにより、

  • 信用維持率は改善
  • 追証リスクは回避

された。


評価

本局面は、戦略的な回避というよりも、

  • 下落が一段で止まったこと
  • 反発までの期間が短かったこと

に依存する部分が大きい。


本フェーズの整理

  • 配当前にポジションを増加(信用倍率80%)
  • 利確を見送り余力を回復できず
  • 相場全体の下落に巻き込まれる
  • 約10日で約1億円規模の評価減
  • ナンピン不能状態
  • 維持率50%付近まで低下
  • 反発により回避




今回のポイント

本局面の本質は、

余力管理とレバレッジ管理の問題

である。

特に、

  • 配当狙いによるポジション増加
  • 利確見送り
  • 下落シナリオ未想定

が重なったことで、

短期間での大幅なリスク顕在化につながった。


次フェーズ

次のフェーズでは、
この反発局面をどのように活用し、
回復に繋げたかを整理する。

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