2026年5月5日火曜日

【実録】レーザーテックで学んだトレードの現実④

 

追証危機からの回復編。退場寸前から、相場に救われた話

自分のレーザーテックのトレードは、大きく4つのフェーズに分かれています。

フェーズ①では、小ロットでのスイングトレード。
フェーズ②では、下落相場でのナンピン。
フェーズ③では、2025年4月のトランプ関税ショックによる急落。

そして今回のフェーズ④は、そこからの回復編です。

ただし、これは「自分のトレードがうまくいって大勝した話」ではありません。

むしろ、自分の感覚としては、

相場に救われた

という表現が一番近いです。

2025年4月の急落局面では、レーザーテックだけでなく他の保有株も大きく下落しました。

信用倍率は一時50%を下回り、追証の危険が現実味を帯びるところまで追い込まれました。

最悪の場合、追証に対応するために借入をすることまで考えました。

そこから相場は予想以上のスピードで回復していきます。

日経平均は2025年10月31日に52,411.34円で引け、連日の史上最高値更新となりました。

米国株も、2025年6月27日にS&P500とNASDAQ総合指数が過去最高値を更新し、4月の関税ショックからの回復が鮮明になっていました。

4月の時点では地獄のような相場でしたが、10月にはまったく別の景色になっていたのです。


回復は始まったが、すぐに安心できたわけではない

4月の急落後、相場全体は少しずつ戻り始めました。

しかし、自分の口座がすぐに安全になったわけではありません。

信用取引で大きなポジションを抱えていたため、少し上がれば助かりそうに見える一方で、翌日に下がればまた追証の危険が見えてきます。

この時期は、利益を狙うというより、まずは生き残ることが最優先でした。

そのため、信用倍率を回復させるために、利益が出ていた他の銘柄のポジションを一部利確しました。

本来であれば、その銘柄はまだ持っておくつもりでした。

しかし、この時の最優先事項は利益を最大化することではありません。

まずは信用倍率を安全圏まで戻すこと。

追証の危険を遠ざけること。

そのためには、利益が出ている銘柄を売ってでも、余力を回復させる必要がありました。

信用取引では、個別銘柄ごとの損益だけでなく、口座全体として退場しない状態を維持できているかどうかが重要でした。


回復相場でも、ナンピンを続けた

相場全体が回復に向かっても、レーザーテックの含み損がすぐに解消したわけではありません。

そこで、自分は回復相場の途中でもナンピンを行いました。

売買履歴を見ると、2025年8月26日に15,685円で100株、9月3日に15,045円で100株を信用買いで追加しています。

これは、ただポジションを増やしたかったからではありません。

高値圏で建てた信用買い建玉が残っていたため、少しでも平均単価を下げ、株価が戻った時に含み損を解消しやすくする狙いがありました。

もちろん、ナンピンにはリスクがあります。

4月の時点では、すでに信用倍率が50%を下回り、追証の危険まで出ていました。

その反省から、この時期は信用倍率120%以上を維持することを意識しながら、余力の範囲内で慎重に買いを入れていきました。

損失を取り返すために無理に買い増すのではなく、相場の回復を見ながら、平均単価を下げるための追加買いでした。


100株を現引きし、信用建玉を軽くした

また、他の取引で利益が出たこともあり、その資金を使って、レーザーテックの信用買い建玉の一部を現引きしました。

売買履歴では、2025年10月6日に12,835円で100株を信用現引しています。

信用買いのまま持ち続けるのではなく、一部を現物株に変えることで、信用取引のリスクを少しでも下げるためです。

100株という数量は、全体のポジションから見れば大きな割合ではありません。

それでも、当時の自分にとっては大事な一手でした。

以前の自分なら、他の取引で得た利益をさらに買い増しに使っていたかもしれません。

しかし、この時は違いました。

まずは信用倍率を守る。

信用建玉を少しでも軽くする。

次に大きな下落が来ても、すぐに追証にならない状態を作る。

この意識は、4月の追証危機を経験したからこそ生まれたものです。


信用倍率120%以上を意識するようになった

前回の反省から、この回復局面では信用倍率を120%以上に維持することを強く意識しました。

4月の最悪期には、信用倍率が50%を下回りました。

株価が下がるたびに、口座全体の余力が削られていく。

もう少し下がれば追証になるかもしれない。

最悪の場合、借入してでも対応しなければならないかもしれない。

あの恐怖は簡単には忘れられません。

信用倍率120%以上を維持しようとすると、追加で買いたい場面でも我慢しなければなりません。

利益が出ている銘柄を利確する必要もあります。

現引きによって信用建玉を減らす必要もあります。

それでも、このフェーズでは、

どれだけ利益を伸ばすかより、二度と追証寸前まで追い込まれないこと

を優先しました。

信用取引で一番怖いのは、株価の下落そのものではありません。

下落に耐える余力がなくなることです。


10月後半、含み損が解消し始める

2025年10月後半になると、レーザーテックの株価は徐々に戻り始めました。

10月21日の終値は21,340円。
10月27日には22,310円まで上昇しました。

このあたりで、長く抱えていた含み損はかなり解消してきました。

4月には信用倍率が50%を下回り、追証のために借入まで考えていました。

そこから考えると、含み損が消えていく感覚は、本当に大きな安堵でした。

ただ、ここでまた別の迷いが出てきます。

ここで利確すれば、ようやく楽になれる。

もう追証の恐怖に怯えなくて済む。

一方で、

「まだ上がるのではないか」

「半導体関連に資金が戻ってきているなら、もう少し持ち続けたい」

「せっかく地獄の4月を耐えたのだから、ここで終わらせるのは早いのではないか」

という思いもありました。

下落時は恐怖で売れませんでした。

しかし、含み損が解消した後は、今度は欲で売れなくなります。

結局、この時点では利確せず、さらなる上昇を狙って持ち続ける判断をしました。


10月30日、レーザーテックがストップ高

その判断が大きく報われたのが、2025年10月30日でした。

この日、レーザーテックは終値28,575円、前日比+5,000円、+21.21%となり、ストップ高で年初来高値を更新しました。

背景には、米国半導体株高、AI関連株への資金流入、アナリスト評価の引き上げ、決算前の思惑買いなどがありました。

この時、自分はレーザーテックを信用買いで2000株分建てていました

正確には、「現物株を2000株保有していた」というより、信用買い建玉を2000株分持っていた、という表現になります。

1株あたり5,000円の上昇だったため、単純計算では、

5,000円 × 2000株 = 1,000万円

この1日だけで、信用買い建玉の評価益は一気に1,000万円増えたことになります。

4月には追証の危険があり、借入まで考えていたポジションが、10月には大きな評価益を生むポジションに変わっていました。

ただし、この時点ではまだ利確していません。

評価益はあくまで評価益です。

実際に利益として確定するまでは、また株価が下がれば消えてしまう可能性があります。

それでも、このストップ高は、自分にとって大きな転機でした。


翌10月31日、高単価の建玉を優先して利確した

そして翌日の2025年10月31日、自分は大きくポジションを整理しました。

売買履歴を見ると、この日はレーザーテックの信用売決済と現引きが合計12回、合計1200株分記録されています。

ここで意識したのは、単に一部を売ることではありませんでした。

なるべく単価の高い信用買い建玉を選んで決済することを意識しました。

高い単価で建てていたポジションをそのまま残すと、今後また株価が下がった時に、再び含み損を抱えやすくなります。

逆に、高単価の建玉を優先して処分できれば、残ったポジションの平均単価を大きく下げることができます。

この日は、ストップ高翌日の強い株価水準を利用して、高単価の建玉を中心に利確しました。

すべての建玉が大きな利益になったわけではありません。

しかし、全体で見れば利益が出るように調整しながら、ポジションを整理しました。


余力を回復し、次の銘柄に入りやすくした

この利確によって、信用建玉は軽くなり、口座の余力も回復しました。

これにより、追証リスクを下げるだけでなく、次の投資にも動きやすくなりました。

もしレーザーテックの信用買い建玉を重く抱えたままだと、他の銘柄にチャンスがあっても入りにくくなります。

余力が足りなければ、買いたい銘柄があっても買えません。

だからこそ、このタイミングでポジションを整理し、余力を回復させたことは大きかったと思います。

利益を確定するだけでなく、次に動ける状態を作る。

これも、10月31日の利確の大きな目的でした。


平均単価を大幅に引き下げ、保有を続けやすくした

さらに大きかったのは、レーザーテックの残りポジションの平均単価を大幅に引き下げられたことです。

回復相場の途中ではナンピンを行い、平均単価を下げていました。

そこに加えて、10月31日に高単価の建玉を優先して決済したことで、残ったポジションの平均単価はさらに下がりました。

平均単価が高いままだと、少し株価が下がっただけで、すぐに含み損に戻ってしまいます。

しかし、平均単価を大きく下げておけば、多少の下落があっても余裕を持って見られるようになります。

つまり、10月31日の利確は、単に利益を確定しただけではありません。

残りのレーザーテックを長く持ち続けるための整理

でもありました。

高単価の建玉を処分する。
平均単価を下げる。
信用余力を回復する。
他の銘柄にも入りやすくする。
それでも、レーザーテックの上昇余地は残す。

このバランスを取るための利確でした。



【画像挿入ポイント】

ここに今回作成した画像を挿入するのがおすすめです。

画像の役割は、
「フェーズ④で守りを固め、10月末にポジションを整理し、その余力がフェーズ⑤につながった」
という流れを視覚的に整理することです。

画像キャプション案

2025年10月の回復局面でポジションを整理し、年明けの総選挙報道相場へつなげた流れ


次のチャンスに動ける状態を作れた

10月31日の利確は、次のフェーズにもつながっていきます。

単価の高い信用買い建玉を優先して決済し、全体で利益が出るように調整しました。

その結果、レーザーテックのポジションは整理され、信用余力も大きく回復しました。

年明けには、総選挙報道をきっかけに日本株が大きく上昇しました。

もし10月31日にポジションを整理せず、信用余力がないままだったら、この年明けの上昇相場には十分に乗れなかったかもしれません。

レーザーテックのポジションを軽くし、平均単価を下げ、余力を回復していたからこそ、次の相場で他の銘柄にも入りやすくなりました。

フェーズ④は、追証危機からの回復編でした。

しかし同時に、次のチャンスに備えるための準備期間でもありました。


最後に

フェーズ④は、大きく勝ったフェーズというより、相場に救われたフェーズでした。

2025年4月のトランプ関税ショックでは、信用倍率が50%を下回り、追証の危険が現実味を帯びました。

最悪の場合は、借入まで考えました。

そこから日経平均や米国株が大きく回復し、半導体関連株にも資金が戻ってきました。

自分も、利益の出ていた他の銘柄を利確し、回復相場の途中でナンピンして平均単価を下げ、他の取引利益で100株を現引きし、信用倍率120%以上を維持するよう努めました。

そして10月後半、レーザーテックの株価回復によって含み損が解消。

ここで利確するか迷いましたが、さらなる上昇を狙って持ち続けました。

その結果、10月30日のストップ高で、信用買い建玉2000株分に対して、1日で評価益が1,000万円増えることになりました。

翌10月31日には、高単価の建玉を優先して利確し、全体で利益が出るように調整しました。

これにより、ポジションを整理して余力を回復し、他の銘柄にも入りやすくなりました。

さらに、レーザーテックの平均単価を大幅に引き下げることができ、今後も保有を続けやすい形に変えることができました。

ただ、この経験で一番残ったのは、利益の大きさではありません。

退場しなければ、相場が助けてくれることもある。
しかし、退場しないためには、ただ祈るのではなく、ポジションを修正し続ける必要がある。

これが、フェーズ④で得た一番大きな教訓です。

次回は、レーザーテックで回復した余力をもとに、年明けの総選挙報道による上昇相場にどう乗っていったのかを振り返ります。



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