2026年5月14日木曜日

【実録】DOWAホールディングスで学んだ損切りの現実②|高値建玉を抱えたまま、短期では勝てていた話

前回の記事では、DOWAホールディングスの最初の失敗を振り返りました。

2022年3月、非鉄金属系の上昇に乗るつもりでDOWAを信用買いしました。

最初は短期で少し取るつもりでしたが、最初から1,500株、約912万円を入れました。

その後、5月に1,000株をナンピン。

最大建玉は2,500株、約1,366万円まで膨らみました。

結果として、2022年7月に一部を損切り。

フェーズ1の確定損益は、-890,621円でした。

ただ、この時点でDOWAの取引が完全に終わったわけではありません。

高値で買ったポジションはまだ残っていました。

一方で、株価は4,000円台半ばまで下がっていました。

ここからすぐに6,000円台へ戻るとは考えにくい。

だから、高値建玉はいったん無視するしかありませんでした。

その一方で、このあたりが当面の底値圏ではないかとも感じていました。

大きく上がらなくても、4,000円台半ばでしばらく上下するなら、短期売買で値幅は取れる。

そう考えて、残っている高値建玉とは切り離し、別枠で短期売買を行いました。

この記事では、DOWAホールディングスのフェーズ2を振り返ります。

2022年11月から2023年8月まで、高値建玉を抱えたまま、短期売買では利益を出していた時期です。

高値建玉を抱えたまま、DOWAは短期売買では利益を出せていた

高値建玉は、すぐには助からないと思っていた

2022年7月に大きく損切りした後も、DOWAの高値建玉は残っていました。

最初に6,080円で買った建玉です。

これに対して、株価は4,000円台まで下がっていました。

ここからすぐに買値まで戻るとは思えませんでした。

もちろん、長い目で見れば戻る可能性はあります。

ただ、当時の感覚としては、すぐに助かるような状況ではありませんでした。

そのため、高値建玉については、いったん考えないようにしていました。

高値建玉は高値建玉。

短期売買は短期売買。

残っているポジションとは切り離して考える。

このように整理していました。

高値建玉を意識しすぎると、すべての売買が「取り返すための取引」になってしまいます。

それは危険です。

だから、残っているポジションはいったん横に置き、4,000円台半ばの値動きを短期で取ることにしました。

このあたりが底値圏だと思っていた

DOWAを完全に見限らなかった理由は、株価がこのあたりで底を打つのではないかと感じていたからです。

6,000円台から大きく下落し、4,000円台半ばまで来ていました。

ここからさらに大きく崩れる可能性もありましたが、当時は、ある程度下げきった水準にも見えました。

ただし、すぐに大きく上がるとも思っていませんでした。

高値建玉が助かるほどの上昇には時間がかかる。

しかし、4,000円台半ばでしばらく推移するなら、短期の値幅は取れる。

そのような見方でした。

この時期のDOWA取引は、長期保有の判断ではありません。

高値建玉を救出するためのナンピンでもありません。

あくまで、底値圏と思った水準で、短期的な反発を取りにいく売買でした。

2022年11月〜2023年8月、短期売買では利益を出せていた

高値建玉はいったん無視し、DOWAを短期売買の対象として見ていました。

4,000円台半ばが当面の底値圏になるなら、反発したところで少し利益を取れる。

そう考えて、2022年11月から2023年8月にかけて、DOWAを3回売買しています。

結果は、すべて利益でした。

時期 買い 売り 株数 損益
2022年11月 4,440円 4,515円 1,000株 +73,648円
2023年7月 4,506円 約4,586円 1,000株 +78,522円
2023年8月 約4,459円 約4,549円 1,000株 +87,966円
合計 - - - +240,136円

2022年11月は、4,440円で1,000株を買い、数日後に4,515円で売却しました。

損益は+73,648円

2023年7月は、4,506円で1,000株を買い、約4,586円で売却しました。

損益は+78,522円

2023年8月は、約4,459円で1,000株を買い、約4,549円で売却しました。

損益は+87,966円

いずれも、保有期間は数日から1週間程度です。

大きく取った取引ではありません。

ただ、底値圏と考えた4,000円台半ばで買い、反発したところで売るという形はできていました。

この3回を見る限り、DOWAは短期売買では勝てていました。

高値建玉を抱えたままではありましたが、別枠の短期売買としては機能していました。

フェーズ2の合計損益は、+240,136円です。

ただし、この利益は高値建玉を助けるほどのものではありません。

フェーズ1の損失は-890,621円です。

短期では勝てていた。

しかし、最初の大きな損失を取り返すには、まったく足りませんでした。

それでも最初の損失は取り返せなかった

フェーズ2では、合計で+240,136円の利益を出しました。

しかし、フェーズ1の損失は-890,621円です。

フェーズ 損益
フェーズ1 -890,621円
フェーズ2 +240,136円
差し引き -650,485円

フェーズ2で24万円の利益を出しても、差し引きではまだ-650,485円

小さな勝ちは積み上がっていました。

しかし、最初の大きな負けが重すぎました。

一度、ポジションサイズを大きく間違えると、その後に短期売買で利益を出しても、なかなか取り返せません。

数万円、十万円弱の利益を積み上げても、最初に90万円近い損失を出してしまうと、回復には時間がかかります。

しかも、高値建玉はまだ残っていました。

フェーズ2の利益は、あくまで別枠の短期売買の利益です。

残っている高値建玉の含み損を消したわけではありません。

ここが苦しいところでした。

短期では勝てている。

でも、全体ではまだ大きく負けている。

この状態が続いていました。

高値建玉を無視したまま、短期売買を続けていた

この時期のDOWA取引を一言でいえば、

高値建玉を抱えたまま、別枠で短期売買をしていた時期

だったと思います。

高値建玉は、すぐには助からない。

しかし、4,000円台半ばは底値圏に見える。

ならば、そこで短期売買をすれば利益は取れる。

そう考えていました。

実際、その判断で利益は出ています。

ただし、根本的な問題は解決していません。

高値建玉が残っている限り、DOWA全体の損失は消えません。

短期売買で利益を出しても、それは別枠の利益です。

残っている高値建玉の処理は、先送りされていました。

この「先送り」が、後の2024年4月の損切りにつながります。

当時は、まだどこかで戻る可能性もあると思っていました。

だから、高値建玉をすぐに処分せず、短期売買だけを続けていました。

振り返ると、この時点でDOWAの取引は少し分裂していました。

一方では、底値圏で短期売買をして利益を取る。

もう一方では、高値建玉を抱えたまま、処理を先送りする。

短期売買としては成功しているのに、全体の整理はできていませんでした。

銘柄の失敗ではなく、ポジション管理の失敗

DOWAの取引を結果だけで見ると、失敗銘柄に見えます。

DOWA全体の確定損益は、最終的に-1,139,566円

100万円を超える損失です。

ただ、内容を分けて見ると、少し違います。

フェーズ1では大きく負けた。

フェーズ2では短期で勝てた。

つまり、DOWAでまったく勝てなかったわけではありません。

失敗の中心は、銘柄そのものではなく、ポジション管理でした。

短期で少し取るつもりなら、最初から大きく入るべきではありませんでした。

下がった時にナンピンする可能性があるなら、最初の建玉はもっと小さくするべきでした。

高値建玉を残すなら、それとは別に行う短期売買との関係も整理しておく必要がありました。

実際には、短期のつもりで大きく入り、下がったところでさらに買い、損切り後も高値建玉が残りました。

その後、短期売買では利益を出しましたが、高値建玉の問題は残り続けました。

これがDOWAでの大きな反省点です。

まだDOWAの損切りは終わっていなかった

フェーズ2だけを見ると、DOWAでは短期売買で利益を出せています。

合計で+240,136円

大きく負けた後の再挑戦としては、悪くありません。

しかし、DOWAの取引はここで終わりではありませんでした。

2022年7月の損切りで、すべてを処分したわけではなかったからです。

最初の高値建玉の一部が、まだ残っていました。

この残っていた建玉が、2024年4月にもう一度、損切りとして表に出てきます。

2024年4月、残っていたDOWAの高値建玉を損切りします。

損益は、-489,081円

これにより、DOWA全体の確定損益は、最終的に-1,139,566円となりました。

フェーズ2で短期売買に成功していたにもかかわらず、DOWA全体では大きなマイナスで終わっています。

そして、その後DOWAの株価は大きく上がっていきました。

短期では取れていた。

でも、高値建玉の処理は先送りしていた。

その結果、最後にもう一度、損切りすることになります。

ここは、第3部で振り返ります。

まとめ

DOWAホールディングス第2部では、2022年11月から2023年8月までの短期売買を振り返りました。

結果は以下の通りです。

時期 損益
2022年11月 +73,648円
2023年7月 +78,522円
2023年8月 +87,966円
合計 +240,136円

この時期のDOWAは、短期売買では勝てていました。

4,000円台半ばを底値圏と見て、反発したところを売る。

その形では利益を出せていました。

ただし、高値建玉は残ったままでした。

6,000円台で買った建玉はすぐには助からないと考え、いったん無視していました。

そのうえで、別枠の短期売買を行っていました。

フェーズ2の利益は、+240,136円

しかし、フェーズ1の損失は-890,621円

差し引きでは、まだ-650,485円のマイナスです。

短期では勝てた。

しかし、最初の大きな失敗は取り返せなかった。

DOWAで学んだのは、損切りの難しさだけではありません。

短期売買のつもりなら、短期売買として扱えるサイズで入る必要がある。

高値建玉を残すなら、それをどう処理するかを決めておく必要がある。

底値圏で短期売買に成功しても、残った高値建玉の問題は消えない。

この時期のDOWAは、そのことを示していました。

そして、残っていた高値建玉は、2024年4月にもう一度、損切りとして表に出てきます。

次回へ続く

次回は、DOWAホールディングス第3部として、2024年4月の最後の損切りと、その後の株価上昇について振り返ります。

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